更新日:2012.02.20
文/石山英次(ishiyama eiji) 写真/ゼネラルモーターズ
2010年のデトロイトショーで登場したシボレーの世界戦略モデルとなるコンパクトハッチバック。斬新かつ大胆なデザイン、レスポンスの良いハンドリング、使い勝手の良い独特な室内空間等、競争が熾烈な小型車マーケットにおいて、シボレーブランドの名声を一段と高める役割を果たす。
本国においてはセダンも用意されているが、日本市場においては右ハンドル、5ドアハッチバックのみがラインナップ。レギュラーガソリン仕様のエンジンと6速オートマチックのコンビネーション、さらにクラス最高レベルの高い安全性をベースに、シボレーの特徴を訴求している。搭載されるエンジンは、1.6リッター直4DOHC。115ps、トルク15.8kg-mを発生させ、小気味よい走りを実現させる。
レンズカバーのないヘッドライトや個性的なインテリアなどは、これまでのアメ車にはない斬新さ。コルベット譲りのデュアルコクピットデザインは、ソニックのインテリアの大きな特徴であるという。さらに、ラップラウンドしたインパネは、両サイドに突き出したような空調のアウトレットを越えて両側のドアにまで連続し、一体感を演出する。メータークラスターもエクステリアと同じくモーターサイクルにヒントを得た斬新かつ大胆なデザインで、タコメーターとデジタルメーターが組み合わされたものだ。
堅牢なボディと欧州仕様と同じという足回りによって、かなりシッカリした走行印象を示す。
ソニックは、基本ワングレードであり、上級装備の「LT」と「JBL サウンドリミテッド」という特別限定車が販売されている。これまで、コルベットやカマロなどの本格的なアメ車を販売してきたシボレーにとって、こういったコンパクトカーがどういった売れ行きを示すのか? 非常に興味あるところである。