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連載 REGULAR ARTICLES エンジンオーバーホール / ホーニング作業実践経験が見せる超絶作業の一部

エンジンオーバーホール / ホーニング作業

クルマ屋なら出来て当たり前!?

特集で紹介しているダッジダコタのカム交換に付随してエンジンをオーバーホールすることになった。カム交換を行うのにエンジンを降ろす必要があるために、どうせならということで一石二鳥を狙ったのである。

更新日:2013.02.12文/石山英次 写真/石山英次

取材協力

ジャパンレーストラックトレンズ
TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

エンジンオーバーホールの一部作業

 本来なら、エンジンの載せ変えを検討してもよい時期に及んでいることもあり(距離的に)、そういったことも含めてのオーバーホールである。

 だが、エンジン載せ変えの場合、もちろんすべてとは言わないが、あくまで中古品ということでそのエンジン自体の中身の性能には確証がもてないし、実際に載せ変えてすぐにトラブル発生! なんて事象も起こったりしているというこもあり、また、これまでのダコタへの愛着もあるということで、結局オーバーホールとなったわけである。

 ということで、今回はピストンとシリンダーについてのオーバーホール実況中継である。

 まずピストンであるが、今回は再利用するということで、キレイに洗浄し、たまった汚れやカーボンを徹底的に洗い流す。今回はピストンは再使用するが、ピストンリングとオイルリングは新品を使う。

 一方で、シリンダー内をチェックし、内部のキズを細かくチェックする。聞けば、このシリンダー内壁には、細かな擦りキズ(溝)が必要であって、そのキズ内にオイルが染み込み、全体に潤滑を促すというのである。そのキズを「クロスハッチ」といい、高橋氏はそのクロスハッチを確認していたのである。

 このクロスハッチは、オイルの潤滑とオイルの消費を減らすための相反するための効果を出すためのものであり、シリンダー内壁に斜めに直角に交差するように刻んであるキズのことである。

 見れば、このクロスハッチが見事消えているということもあり(長い距離を走れば自ずと消えて行く)、今回のオーバーホールでクロスハッチを入れる必要があるという。

 しかも、本来なら内燃機関屋さんに頼んでやってもらうことが一般的というが、高橋氏は自ら用具を出し、作業を始めて行った。

 「米国修行時から、こんなの当たり前でしたからね。いまでこそ分業という考え方もあるんでしょうけど、クルマ屋なら出来て当たり前の作業です」
ピストンにナンバーリングを施し、堆積した汚れを落として行く。ちょっと磨いただけでこの汚れの差、お分かりいただけるでしょうか? もちろんこの後すべてをピカピカにした。
ピストンリングとオイルリングは新品に交換する。
こちらがフレックスホーンという工具。ワイヤーブラシ状の工具に砥粒のぶつぶつがついた円筒内壁を研磨するためのブラシ。コイツに電気ドリルを組み合わせ、シリンダー内壁にクロスハッチをつける。その図がメイン写真となる。
作業前にシリンダー内壁とこの特殊工具にたっぷりエンジンオイルを塗り湿式研磨を行う。
電気ドリルに組み合わされたフレックスホーンを回転させながら、シリンダー内を上下させ押したり引いたり。数回行った後、シリンダー内のオイルをウエスで拭き取り、クロスハッチのつき具合を確認。
写真は、作業中に撮影したものだが、完成型ではないのであしからず。クロスハッチとはいうものの、ホントに繊細なキズであり、このキズ入れに関しては腕の見せ所と言わざるを得ない。さすがに万人に可能な作業ではないだろう。

実戦経験の積み重ねによる作業あり

 驚くことに、こういった作業用の工具までもが普通に揃っているのがアメリカ! ワイヤブラシに砥粒のぶつぶつがついた特殊工具を持ち出し、それを電気ドリルと組み合わせ、シリンダー内壁の研磨を始めたのである。

 この特殊工具(フレックスホーン)には、いろいろサイズや材質の硬軟などもあり、そういった内容はエンジンによってもちろん変わって来る。

 作業前にシリンダー内壁とこの特殊工具にたっぷりエンジンオイルを塗り作業開始(いわゆる湿式研磨)。

 電気ドリルに組み合わされたフレックスホーンを回転させながら、シリンダー内を上下させ押したり引いたり。そうやることで、シリンダー内にクロスハッチが付き、それを丁寧に確認しながら全6本のシリンダー内の作業を終える。

 このクロスハッチだが、これぞ! という教科書的なマニュアルがないのが辛い所。つまり、作業人の腕の見せ所ということにもなるのだが、それこそが出来る人が限られるわけでもあり、高橋氏も「実践経験による積み重ねが必要ですね」という。

 もちろん、クロスハッチは浅過ぎてもだめだし、深過ぎてもだめなわけだから、安易な作業はNGである。だからこその技術的経験値なのである。単なるパーツのチェンジニアには決してできないエンジニアとしての意地でもあるのである。

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