グランドワゴニアは1963年モデルとして誕生し、その後1991年まで生産された歴史的名車。元はカイザー社から登場し、その後AMCブランドを経て1987年以降はクライスラーブランドで販売されたという数奇な運命をたどる。販売ブランドは変われど、この約30年の間大きなモデル変更は行われずに生産され続けたシーラカンス的モデルとも言われ、逆にそのオールドテイストが魅力的となり多くのファンを持つとも言われている。
そんな歴史的名車であるワゴニアは、日本において実際には年々タマ数が減少傾向にあり、一時期ほどの流通量はないと言われている。だが、そんな状況にあるにもかかわらず、ワゴニアを求めるユーザーは後を絶たない。この企画を進めるエイブルにおいてもワゴニアオーナーは増え続け、またエイブル設立当時から新車販売を手がけていたノウハウを持ってアフターフォローも続けている。
そんな中でのワゴニア生誕50周年。ということで、いまあえて「ワゴニアを1台仕上げよう」となったわけである。ちなみに余談だが、ここ数年の間に新型ワゴニアが復活するという噂もある。本国においてはそれほどの人気というかネームバリューなわけである。
すでに入手しているワゴニアは89年型でワインレッドのボディカラー&ウッドパネル。内外装は基本的にオリジナルコンディションということもあり(オーディオは社外)、仕上げていくにはもってこいのベース。市場では最終型となる91年型の人気が高いというが、「今となっては年式よりも個体の程度重視」というエイブル原氏の信念のもと、このベースをもって進行していくことになった。
ちなみにこの個体、あるオーナーさんのもとで暮らしていたが1年前から不動車としてガレージで永眠していたもの。ただ、引き取りしていろいろ確認するとともにエイブル・メカニックを交えての機関チェックを行ってみると、「手を加えればかなりの上ダマになるよ」ということで、編集部としても非常に興味があり、そのリフレッシュに同行させてもらうことになった。
筆者も試しにエンジン始動をさせてもらったが、一発始動が可能だったし、吹け上がりも軽快だった。
リフレッシュメニューとしては、ボディの鈑金(2カ所ほどのくぼみ)とくすんだメッキパーツの再生、そして張り替えようのシートキットをオーダーし、メカニカル系では消耗パーツの交換や足回りのリフレッシュ等を検討している。とはいえ高額レストアをするわけではないので、ピカピカの新車になるわけではないから勘違いしないように。もちろん売り物として普通に乗れるレベルでの機能確保はいたします。
ちなみにメッキパーツに関しては、市場に出回っているレストア済みバンパーを購入すれば20万円以上の費用が必要になる。だが今回は、現代テクノロジー(笑)を駆使して新たな薬剤を使用し手磨きで仕上げてみることにした(実験的な部分もあるが)。これにより1/3程度のコストで再生が可能なるかもしれないのである。
今後の展開としては、リフレッシュ企画とともにワゴニアの歴史を振り返り、関連モデルの紹介や現オーナーさんの声をも聞いてみたいと思っておりますので、ご期待ください!
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