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90's シボレー・サバーバンの人気が再燃中!

なぜ今90年代のアメ車が再注目されるのか?

 新型シボレー・シルバラードの登場とともに、既に2015年モデルとして登場する新型が発表されたシボレー・サバーバンだが、ここ最近、中古車市場では90年代のサバーバンの人気が高騰しているらしい。モデルチェンジから15年も経つというのに、なぜ今また?

更新日:2013.12.07文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/田中享(Tanaka Susumu)

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90年代のサバーバンの人気は高値安定?

 2世代前(新型が発表されたから3世代前?)のシボレー・サバーバンの中古車の人気が再燃しているらしい。とくに人気が高いのは、1998年と1999年の最終モデルの新車並行輸入車で、その中でもノーマル車の人気は圧倒的とのこと。またノーマルほどではないが、チョイ上げ程度のリフトアップ車も人気が高く、ローライダーの人気はイマイチなのだとか。2WD、4WDはあまり関係ないらしい。しかし、なぜ今になってまたこの型のサバーバンが再注目されるのだろう? と思ったら、2年前にも同じ様な話題で記事を書いていた(笑)。その記事はこちら↓

 >> シボレー・サバーバン試乗インプレッションPart1
 >> シボレー・サバーバン試乗インプレッションPart2

 上記の記事は『試乗記』のコーナーに掲載していたのですぐに気付かなかったのだが、記事の冒頭に今回と同じ様なフレーズが書いてある。ということは、90年代のサバーバンの人気は最低でも2〜3年は継続しているということになる。
 そうなると、これはもう一過性のものではない。いわゆる高値安定の高物件。初代ハチロクやS30Z、箱スカ、初代ビートル、初代ミニ、トライシェビー、ポニーマスタング、歴代コルベット、駅近マンション、家事得意な次男坊、etc。大なり小なり確固たるマーケットを形成している歴史的名車達の領域に入りつつある、とまで言うと言い過ぎかもしれないが(笑)、少なくともアメ車専門店が「程度の良い物件を見つけたら、とりあえず買っとけ!」という程度の価値のあるモデルになっていると言っても過言ではないだろう。
一時期は普通に『98万円』といった100万円以下のプライスで店頭に並んでいた90年代のサバーバンだが、最近は130〜150万円くらいのプライスを付ける個体も珍しくなくなっている。というか、それ以前に程度良好な物件は右から左状況らしい。
1999年モデルまでの人気の高騰とともにお買い得感が高まっているのが、2000年に登場した先代モデル。既に一部では価格の逆転現象も起こっているとのことで、一時期のサードカマロとフォースカマロの様な状態となっている。
これぞアメ車、これぞフルサイズSUVというスタイルはサバーバン最大の魅力。「無駄にデカい」などと陰口を叩く人もいるが、このスタイルに無駄なんて一切無し。日本の自動車メーカーには絶対に作れない、アメリカならではのクルマだと言える。

98、99のサバーバンの中古車相場を再考証

 先に90年代後半のサバーバンの人気が再燃中と書いたが、当然ながら人気の高騰とともに中古車相場も値上がり傾向にある。需要と供給のメカニズムを考えればこれは当然の成り行き。
 ただし、値上がり傾向とは言っても、大昔(笑)のバブルの頃のスーパーカーの中古車価格や、現在のフェラーリの新型の発売直後のプレミアム価格のような「おいおい、どう考えてもそんな値段はあり得ないでしょう?」とツッコミを入れたくなるような分不相応な価格かと言えば、もちろんそんなことはない。
 2000年に登場した先代モデルの中古車相場と比較したり、同年代の他メーカーのライバル車と比較すれば確かに高めの相場だが、それでもせいぜい「思ったよりも高いなぁ」という程度。言い方を変えれば、相対評価すれば高いけど、絶対評価するのであれば「仕方ないかな」と思える程度、と筆者は考えている。

 というか、この型のサバーバンよりも10年も古いトヨタAE86が今でも普通に100万円前後のプライスを付けて売られている事を考えれば、新車価格がAE86の倍以上、排気量に到っては3倍以上、積載量もパワーも快適性も何もかも、小回り性能以外は圧倒的に上まわるサバーバンが、仮に車両本体価格150万円で販売されていたとしても全然おかしくない。と思いません?(笑)

 ちなみに、アメ車の世界ではシボレー・カマロでこのサバーバンと同じ様な現象が起こっており、程度の良いサードカマロ(1982〜1992)は、フォースカマロ(1993〜2002)よりも高いプライスを付ける事も珍しくない。しかも、90年前後のサードカマロは今でもまだ専門ショップで普通に見かけるが、93〜97年型のマイナーチェンジ前のフォースカマロは、日本の中古車市場では絶滅危惧種に入ろうとしているくらい数を減らしており、サバーバン以上の逆転現象が発生している。

98、99のサバーバンの人気の理由

 98年や99年のサバーバンが何故人気が高いのか?と考えた場合、おそらく大きな理由は2つある。
 まず一つ目は言うまでもなくそのスタイル。誰が見ても一目でアメ車と分かるシボレーらしいデザインは、何者にも代え難い大きな魅力だろう。
 よく言われるような「大排気量のOHV・V8ならではの大トルクやビート感」については、それはもちろん大きな魅力であるのは確かだが、これに関しては乗った後に分かることで、最初に惹かれるポイントはやっぱり見た目。そもそもボディサイズや排気量がポイントというのであれば、別に2000年以降のモデルでもかまわないわけで、性能的には明らかに不利な古いモデルが人気になるというのは、新しいモデルにはない部分=インテリアなども含むデザイン、つまり見た目が一番重要ということだろう。
 最近のGM車で言えば、新型シルバラードや新型エスカレードを筆頭に、ピックアップトラックやSUVのデザインに関しては、かなりスクエアなラインを強調してきているし、日本車なんかも思い出したように四角いデザインのモデルが復活している。流行やクルマのキャラクターの問題はあるにしても、丸いデザインが増えれば角張ったデザインが新鮮に見えてくるし、逆もまたしかり。人間の好みというのはそんなものだろう。
 サバーバンの場合、別に2000年以降のモデルがとくに丸いデザインということもないのだが、エッジ部分の処理の仕方によってパッと見た際のイメージが違って見えるのではないかと思われる。

 人気の二つ目の理由は輸入台数だろう。
 20世紀後半から21世紀にかけて、日本ではアメ車がプチ・ブームとなっていた。この時のブームを牽引したのはシボレー車。アストロでありカプリスでありC1500であり、そしてサバーバン&タホだった。当時はカマロやマスタング、チェロキーやエクスプローラーといった正規輸入車も数多く売れたが、それ以上に並行輸入車が売れており、中でもサバーバンは若者に圧倒的な人気を誇っていた。
 20世紀末から21世紀にかけて日本で最も売れたアメ車は間違いなくアストロ&サファリだったが、人気という点ではサバーバンだったと思う。というのも、アストロ&サファリのオーナー取材をしている際に「ほんとはサバーが欲しいんですけどね」といった話をよく聞いたし、同様のコメントはタホやユーコンのオーナーさんからも聞けた。「駐車場の問題や維持費の問題で諦めたけど、出来ればサバーバンが欲しかった」という人が大勢いたのである。

 それほど人気が高かっただけに、当時日本に並行輸入されたサバーバンは、今とは比べ物にならないくらい多かったのだが、そのほとんどは走行距離の怪しい中古並行車で、高価な新車並行車はほとんど見られなかった。が、まぁそれはまた別の話。重要なのは歴代サバーバンの中で最も多く日本に輸入されたのが90年代のサバーバンで、実際にサバーバンを買った人以外のファンも多かったということ。
 そういった背景があるだけに、おそらく日本のアメ車ファンの潜在意識には「フルサイズSUV=サバーバン、サバーバン=一番見慣れた90年代の角張ったスタイル」といったイメージがあるはずだし、筆者を含む当時からアメ車ファンだったオジサンはもとより、当時子供で「アメ車カッケー!」とか思っていた世代にも当時のサバーバンが強烈な印象として残っているのではないかと思われる。
インパネ周辺のデザインは乗用車というよりもトラック。でもこのシンプルで無骨なところが良いと思っているアメ車ファンは少なくないはず。使い勝手も決して悪くない。最近のクルマときたら、電子装備多過ぎ。タッチパネルとかPCやタブレットじゃないんだから(笑)。
シートは無骨な外観に似合わず豪華。簡潔に言えば大きくてソフト。最新モデルのような固さはなく、柔らかめの足回りと相まって乗り心地は良好。セカンド&サードシートのゆったり感はフルサイズならでは。無理矢理に3列シートにした日本車とは次元が違う(笑)。
フロントとリアのデザインはタホと共通。唯一の違いは全長(と重量)。サバーバンの方がタホよりも50cmほど長く、これがスタイルの違いに大きく影響している。
広大なアメリカでも、都市部においては「サバーバンだと少し長いので、もうちょっと短いモデルが欲しい」という需要があるようだ。タホとサバーバンの違いはリアドアも見れば一目瞭然。ドアの後部が真っすぐ下に落ちているのがサバーで、リアドアの後部がホイールアーチに当ってランドしているうのがタホである。

90年代のサバーバンの中古並行輸入車について

 20世紀後半から21世紀にかけて大量に日本に輸入されたサバーバンだが、先にも少し書いたように、そのほとんどは中古並行輸入車だった。しかもその大半はローライダーで、かなりの割合でメーターの巻き戻しが行われていた。それは何故か?
 サバーバンのようなフルサイズSUVは、アメリカでも距離を乗られる事が多い。年間2万マイルや3万マイルは普通。3、4年落ちの中古車でも10万km以上は当たり前という世界。しかし、日本ではいくら頑丈なアメ車とはいえ、走行距離が10万kmを越えるような個体は売り難い。
 当時のサバーバンの日本での中古車相場は車両本体価格で250〜350万円くらい。また、当時の日本の若者の間ではボディカラーはブラックが圧倒的に人気が高かったし、ノーマルではなく、ロワードしてタイヤ&ホイール(主にビレット系)を交換した個体の方が売り易かった。といった背景を踏まえた上で下記の話となる。

 非常に大雑把な計算となるが、アメリカで中古車を購入し日本の店頭で販売するまでの諸経費が100万円。オールペン、内装クリーニング、ロワード、タイヤ&ホイール交換、etc。クルマを仕上げるための経費がアメリカで安く上げたとしても60〜80万円。ショップの利益が50万円くらいと考える。すると自動的にアメリカで中古車を仕入れる際の予算は5000〜1万ドル程度に抑えなければ日本の店頭でソコソコの価格で展示することは出来ないことになる。
 新車価格が4万ドルを越えるサバーバンの中古車を1万ドル程度で買おうと思った場合、低走行はあり得ない。10万マイル以上は当然。場合によっては20万マイルくらいであっても驚けない。ということで不正なメーターの巻き戻しが発生することとなる。
 ついでに言えば、オールペンやロワードといったカスタムを行うことで、色んなことが誤摩化せるというメリットもある。見た目のヤレを誤摩化せたり、足回りからの異音を「ローダウンしたら仕方ないですよ」とか、そんな感じで。

 もちろんサバーバンの中古並行輸入車が100%悪いわけではない。中には良心的なショップが輸入した程度の良い個体もあったし、実際に筆者自身、当時は雑誌の取材で程度の良い中古並行のサバーバンを何台も撮影している。
 しかし、90年代後半から2000年代にかけて輸入された中古並行のサバーバン(中でもとくに92〜95の初期モデル)に怪しいクルマが多いのもまた事実。しかも、当時から既に10年以上の時間を経過した現在、クルマは確実に経年劣化している。となると、さすがに中古並行されたサバーバンにはちょっと手が出し辛い。
 という事になるのだが、そもそも最近の中古車市場では、90年代初期のサバーバンはほとんど見かけないし、当時日本に輸入された中古並行のサバーバンのローライダーの大半は既に潰されてるんじゃないだろうか?(笑)
 

98、99のサバーバンの価値

 先の項目で「90年代のサバーバンの中古並行輸入車は難しい」といった解説をしたが、さらに少し補足する。
 実は98年型や99年型のサバーバンの場合、中古並行輸入車よりも新車並行輸入車の方が多い。よく考えればこれは当然のことで、90年代後半から2000年代初頭にかけて、この型のサバーバンが最も人気が高かった時、モデル末期の98年型や99年型は新車もしくは高年式の中古車だったから。
 アメリカというのは日本ほど中古車の値下がりが早くない。2、3年落ちの中古車は日本人からすれば割高に見える。当然ながら「ちょっとくらい高くても新車の方がいいや」という判断をする人も出てくるわけで、「総額300〜400万円を払って中古車を買うくらいなら、500〜600万円しても新車の方がお得」という事で新車並行輸入車を買った人達が居たわけである。

 さらに言えば、新車を購入する人で、納車前にカスタムを依頼する人は滅多にいない。結果、新車で注文されたサバーバンの大半はノーマル状態で輸入されることになる。そして、言うまでもなく『新車を買える人達=それなりのお金持ち=メンテナンスにもお金をかける=クルマの劣化も少ない』という図式も出来上がる。
 また、購入後にカスタムを考えていたオーナーもノーマルの良さを体感してしまうと「ノーマルでも十分じゃん!」と思ったかどうかは分からないが、98、99のサバーバンにはノーマルに近い状態を維持している個体が少なくない。
 というような事情(理由)もあって、98、99のサバーバンは優良物件として価値を上げており、そういう事情を本能的に感じとった上でこの辺のサバーバンを買うようなアメ車ファンは、愛車を大切にする人が多く、それがまた中古車として市場に出た際にも車両はそれなりの状態が維持出来ているという好循環を生んでいるのではないかと推測される。

 ということで最終結論。90年代のサバーバンが好きな人は、98、99の程度の良いサバーバンを見つけたら迷わず買い!で間違いなし(笑)
この型のサバーバンにノーマル車高で乗るのであれば、タイヤ&ホイールはあまりインチアップはしたくない。使い勝手を考えても出来ればタイヤの扁平率は60以上が望ましい。
ガラスハッチとテールゲートが別に開閉できるラゲッジは本当に使い勝手が良い。タホとの最大の違いはこのラゲッジルームの広さとも言える。

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