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連載 REGULAR ARTICLES トヨタ シエナ SE (TOYOTA SIENNA SE)レクサス版シエナの誕生

トヨタ シエナ SE (TOYOTA SIENNA SE)

フルラッピングでコーディネート

ベースとなっているのは2013年型のシエナSE。ボディカラーはホワイトである。そのシエナのボディにはフルラッピングを施し、足回りには22インチホイールと車高調キットを組み合わせ、見た目と走行性能向上を図っている。

更新日:2014.02.18文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

ベルエアー
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ある意味ペイント以上に神経を使う

 フルラッピングを施したボディは、近未来的なサイバー感を演出したいがゆえに、塗装では表現できないトーンカラーでのブラッシュドチタニウムを全面的に使用し、ボンネット等のフロントマスクにはカーボンデザインのフィルムを使うことで、流行のレクサス・スピンドルグリル風のデザインを完成させた。

 これらフルラッピングは、自社塗装ブース内で行われ(ホコリ、遺物混入防止、施行温度管理など慎重をきすため)、脱着可能なパーツは施行前にすべて取り外すことから作業が始まる。施行には、フィルムのキズ防止や圧着不良防止のために念入りな下準備とラッピング専用のグローブやフィルム専用のカッターとしてナイフレステープを使用する等、専用工具を確実に使用する。ここら辺は、ある意味ペイント並に、というかペイント以上に神経を使う箇所かもしれない。

 フルラッピングは、貼るポイントにより若干難易度が変わるのは想像できるが、ルーフ等は1枚の大きなフィルムを貼るわけで、サンルーフが装備されていたり、プレスレールがボディに刻まれている車輌は、かなりの難易度となるのは想像に難くない。

 また、フロント、リアバンパーの凹凸が大きい箇所は、3次曲面的な部位となるために、フィルムのゆがみやズレや気泡が出ないよう、細心の注意と技術力が必要となる。
スピンドルグリル風のフロントマスクによってかなりの迫力が備わった。
ベースとなっているのは2013年型のシエナSE。ある意味これはこれで「ノーマルで乗るならベストチョイス」とも言える1台ではあるが、ある程度乗って「いじりたい」と思っても意外にパーツが無いのが難点だった。
フルラッピングということで、バンパー等の3次局面に施行する難易度はかなり高いが、うまく処理されている。常に数をこなしているからこそ、もたらされる技術力ということになるのだろう。
一度チタニウムフィルムが貼られた後にボディ両サイドにはオリジナルのサイドストライプがフィルムによりデザインラッピングされている。こちらは今回の基本料金59万8000円には含まれていない別作業費用となる。
リアバンパーの下部左右をカーボンフィルムで貼り、またバンパーステップも同様にカーボンフィルムで処理することで、メリハリをつけた。
サイドミラーも同様にカーボンフィルムで処理した。これらパートラッピングは1万500円〜とリーズナブル。両サイドで2万円弱なら、「ホイールやボンネットフード合わせて、ミラーもなんとかしたい」時などにはもってこいのカスタムだろう。
ピラーもフィルムで処理している。カーボン調パーツを貼るカスタム手法があるが、カスタムパーツが存在しない場合は、ラッピングで処理するのも一つの手だろう。

フルラッピングの価格破壊

 使用されるフィルムは、3M製カラーラッピングフィルム。50種類以上のカラーと質を備えた王道のフィルムである。

 世間的に「フルラッピングは高額だ」という認識は間違えではないのだが、こういった各種装備や技術力、さらにはそこに使うフィルムの数が加算されれば(さらに元に戻せるという魅力もあり)、ある程度は仕方のないことなのだろう。

 だがベルエアでは、今回の施行基本料金は59万8000円(ボディサイドのラインは除き)〜となる。2年くらい前から「フルラッピング1台100万円〜」と言われてきただけに、これでも十分なバーゲンプライスと言えるだろう。

 ちなみに、今回のシエナは、ボディがLサイズとなるが、Mサイズは49万8000円〜、Sサイズは39万8000円〜となる(すべて税込み価格&材料費込み)。

 その他、パートラッピングという部分的な箇所は1万500円〜となり、ストライプ等のデザインラッピングも1万500円〜(当然サイズによって異なる)、さらにボンネット単体、ルーフ単体は5万2500円〜(当然サイズによって異なる)とポイントポイントで使い分ける作業も可能ということで、ちょっとしたカスタムや雰囲気変えにはもってこいではないだろうか(しかもかなりの価格破壊と言っていいだろう)。

手薄なシエナのカスタムに朗報

 この2013年型のシエナは、スポーティなグレードの「SE」ベースなだけに、フルラッピングに加え、足回りやホイールを変えることで、一層の性能アップを見込んでいる。

 独特の質感を持つブラッシュドチタニウムは、光りの加減によって色艶が変化し、ボンネットやサイドミラー、ピラー、テールゲートガーニッシュ等は、カーボンファイバーブラックで別にラッピングすることで、スポーティさを演出するとともに、ボディにメリハリを付ける。

 足回りには、社外の22インチホイールに合わせRS-Rの車高調を組んでローダウンを行い、もともとのSEのスポーティな雰囲気を継続するとともに、大径の迫力を醸し出している。

 スピンドルグリルの演出のせいか、レクサス版シエナのような風貌になり迫力が一段と増している。22インチを履いた足は、路面の凹凸に煽られることなく、かといって硬くなり過ぎず、十分な粘りと快適を両立していることが確認できた。

 この仕様を見た別のシエナユーザーさんが、早々に「フロントグリル部分のみラッピングを施行するということなった」というから、レクサス版シエナも意外に人気が出るのではないだろうかと思う。足を含めたシエナのカスタムとしても朗報である。
ブラッシュドチタニウム単色でも十分の効果を発揮しただろうと思うが、各所にカーボンフィルムを織り交ぜて、デモカーっぽさを出したことで、街中では目立つ目立つ。このマスク、人によっては好き嫌いがあるそうだが、好む方は「同じように」と受注に繋がるそうである。
こういった輝きが出せるのもフィルムならではの特徴である。
RS-Rの車高調に22インチホイールを組み合わせ、適度なローダウンとともに迫力を演出している。
大径ホイールを履くにもかかわらず、乗り心地悪化等のネガティブな要素が増えていないのが好ましい。車高調整をきちんと行っているからだろう。

  • →作業工程の一部です

  • →施行時に使用する工具類です

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