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連載 REGULAR ARTICLES トヨタ ハイラックスヴィーゴ (TOYOTA HILUX VIGO)アメリカンピックアップへと繋がる入門編として

トヨタ ハイラックスヴィーゴ (TOYOTA HILUX VIGO)

ピックアップトラックはやっぱりスタイリッシュ

逆車繋がり、ピックアップトラック繋がりということで乗せていただいたハイラックスヴィーゴ。新興国モデルということだが、乗るとかなりシッカリしていることに驚くし、アメリカンピックアップへと繋がる入門編としてもかなり面白い存在であった。

更新日:2014.07.03文/椙内洋輔 写真/コガフミオ

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タイは世界一のピックアップ大国ということで

 ここ最近、タンドラ人気による相乗効果か、ピックアップトラックの人気が高いという。たしかに、あの迫力ある図体を見てしまえば、圧倒されるしカッコイイしで、欲しくなるのもよくわかる。

 で、そうしたタンドラ自体に興味を持ち、実際に手に入れた方の次なる候補として、最新のシルバラードやシエラが注目されているというのは嬉しいニュース。タンドラに乗ることで、アメリカンピックアップ魂に火がつき、さらなる高みを目指すという流れである。

 一方で、タンドラが欲しいけど、実際には「デカ過ぎよ」という方もたくさんいらっしゃるらしく、そういう方々のためにショップもいろいろ考えて、じゃあこれならどうでしょう? とばかりにコロラド等のミドルクラスピックアップを検討しているというから面白い。

 そんな経緯もあり、興味本位でちょっと乗せていただいたのだが、トヨタヴィーゴである。いわゆるハイラックスブランドで一世風靡したトヨタのミドルクラスピックアップ。ただしタイからの逆輸入車版。しかもディーゼルエンジン搭載ということで、今の時代にもマッチしているのでは? といういうこともあり余計に興味をひいた。逆車トヨタ繋がり、ピックアップ繋がりだし…(笑)。

 聞けば、タイは世界一のピックアップ大国ということで、世界中からピックアップモデルが集まっているという。シボレーで言えばコロラドなんかもドンズバモデルということで、かなりの売り上げを占めているというし。そんなピックアップ激戦区で、じつはトップモデルとして君臨しているのがこのヴィーゴなのである。

 ヴィーゴに乗る前にトヨタ的な観点でちょっと説明すると、もとはハイラックスというピックアップが日本に存在し、それは6代続いた人気モデルだった。でも日本では2004年で生産終了となったが、トヨタは新興国をターゲットにした世界戦略車プロジェクトのメイン車種として「ハイラックスヴィーゴ」という名に改名して、東南アジアやアフリカ、南米、ヨーロッパで発売し続けているという。
4WDはオーバーフェンダーが取り付けられたワイドボディタイプとなり、2WDはオーバーフェンダーなしのノーマルボディとなる。
搭載されるエンジンは3リッター直4ディーゼルインタークーラーターボ付き。171ps、最大トルク36.7kg-mを発生させる。このエンジンのほかに2.5リッター直4ディーゼルもあり、そちらは144psという。ミッションはMT、ATともに選べるという。
タイ生産モデルであるため、右ハンドル仕様となることで、操作性は国産車と同様のものを手に入れている。なお3.0Gにはオプティトロンメーターが採用されている。スピードメーターは200km/h表示。ナビはオプションとなる。
ブラック一辺倒の内装にレザー張りのシートを採用する。フロントシートはサポートの張り出しがあり、身体をしっかりと支えてくれる。
タイヤサイズは標準で265/65R17インとなり、アルミホイールも標準装備される。取材車は社外品の20インチホイールに換装されており、その分スタイリッシュな雰囲気がより高まっていたのである。
ベッド幅はいちばん短いところで1030ミリ。また、後方のあおりのみ倒すことが可能で、開口部は1430ミリ、その奥行きは2040ミリにもなるから実際の使い勝手に困ることはほとんどないと言っても過言ではない。
正直、新興国モデルと聞いて最初は若干ナメてもいたが、ハンドリングの落ち着きやブレーキングの正確性、さらには加減速の車体の動きなど、まったくもって不満がない。ディーゼルエンジンの恩恵もかなりあり、超低速域の力強さは特筆ものである。ただし、音質はまさに旧式ディーゼルということで、浸れるものではないから注意が必要である(笑)。

最終目標をアメリカンピックアップと考えての入門編に

 で、今回乗せていただいたヴィーゴは世界中で生産されているヴィーゴの中でも日本の道路事情にマッチしたタイ生産モデルであるという。タイは左側通行の国のため、日本と同じ右ハンドル仕様。さらにウインカーレバー、ヘッドライトのスイッチがステアリングコラムの右側、ワイパーのスイッチが左側と、国産乗用車と同じレイアウトを採用しているということで操作に戸惑うことはない。ただ、外車感覚もないが…。

 彼の地では、ピックアップトラックを商用&乗用と兼用する地域が多く、タフさや高い悪路走破性、および荷物を積載した状態でも十分に加速するためのパワー、そして走行時の快適性までもが求められているため、車両の完成度は高く、旧式トラックのようなラフなフィーリングはなく、日本においても街中から高速に至るまで快適なドライブフィーリングが味わえるという。

 ということで、現車チェック。ボディはダブルキャブ+ショートベッドで、搭載エンジンは3リッター直4ディーゼルインタークーラーターボ付き。で、171ps、最大トルクは36.7kg-mを発生させる。モデルによっては2WDと4WDがセレクトできるらしく、取材車は4WDとなる。

 走れば分かるが、ディーゼルエンジンの超低速の粘りは特筆ものであり、下手なV6エンジンよりもよっぽどよく走る。正直、新興国モデルと聞いて最初は若干ナメていたが、ハンドリングの落ち着きやブレーキングの正確性、さらには加減速の車体の動きなど、まったくもって不満がない。正直、「さすがトヨタ」と唸らざるを得ないほどだった。

 ただ、実際に荷台を使う設計になっているから、空荷状態では若干上下動を感じることがあるが、それでも90年代のアメ車以上にはないから(笑)、あえてこのクルマに乗りたいという意思を持っている方なら、なんら不満にはならないレベルだとは思う。

 まあ、正直言ってアメリカ的迫力というものがあるわけではないので、誰彼構わずオススメできる存在ではないが、ピックアップトラックというものに興味があるなら、コイツから入門してタンドラへと続き、最終的にシルバラードあたりにまで行ければ最高の流れでは、とも思わなくはない。今やアメリカでもピックアップトラック革命が起こっており、フォードが先陣を切ってアルミボディを採用してきているし、この先もっともっとよくなることは明白である(人気も高まるだろう)。

 最終目標をアメリカンピックアップとして考えれば、入門編にはもってこいの存在かもしれない。特にピックアップは存在自体がカッコイイし、ヴィーゴ自体のスタイルも悪くないし。

 実はこの取材の直後に、GMCサイクロンの取材をしたのもあるが、ピックアップは今、かなり熱いですよ。
全長5260ミリ、全幅1860ミリ、全高1850ミリと、かつてのハイラックスピックアップよりも大柄にはなっているが、それでもアメリカンピックアップによりは全然小柄である。

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