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連載 REGULAR ARTICLES ジープ チェロキー (JEEP CHEROKEE)角張った魅力的なスタイリングにコンパクトなボディサイズ

ジープ チェロキー (JEEP CHEROKEE)

かつて一世風靡したクロカンSUVももはやクラシックカーの領域に

このXJチェロキーは、1980年代後半から始まったクロカン四駆ブームの追い風に乗り、さらに各方面での努力もあり、1994年頃には300万円を切る価格のモデルが登場したり、さらには当時自社製SUVを持たなかったホンダディーラーでも販売された経緯があり、なんと年間1万1000台を売ったとか。そんなヒット商品に触れてみる。

更新日:2015.01.16文/椙内洋輔 写真/田中享

取材協力

ウエストクラブ
TEL 053-427-0808 [ホームページ] [詳細情報]

クルマはやっぱり見た目が占める割合が大きい

 チェロキーといえば、アメリカンSUVとしては空前の大ベストセラーとなった2代目XJチェロキーを思い出す。

 1984年のデビュー以降、その角張った魅力的なスタイリング、扱いやすいコンパクトなボディサイズによって一気に人気となり、1990年代の四駆ブームに乗っただけでなく、途中から投入された4リッターエンジン、右ハンドル+ホンダディーラーでの発売等、手頃な価格も追い風になって、日本市場において爆発的なヒット商品となったのである。

 このXJチェロキーは、先代となるSJチェロキーやピックアップベースのSUVとは異なり、ラダーフレームを持たないユニボディと呼ばれるモノコックボディで登場した。だからこそ乗ると当時のボディ剛性の弱さが如実に体感できるが、今となっては「それもおつなもん」と思えるから不思議である。

 ここに来て、角ばったSUVたちはいよいよクラシックカーの領域に足を踏み入れたといえるだけに、XJもその仲間入りを果たしつつあると言えるだろう。

 XJチェロキーの売れた最大の原因はそのスタイリングにある。これまで何度も乗ったが、オンロードでの走りや快適性には、正直なところ取り立てて見るべきところはなかった。だがそれでも売れまくったのは、あのデザインに尽きる。クルマはやっぱり見た目が占める割合が大きいということなのだろう。

 それに本国には2WDもあり、安いプライスで手に入れることができた。当初2ドアと4ドアとあったボディは、その後4ドアのみとなり、高級化路線へと進む。ただ、90年まではそのトップエンドに通称スモールワゴニアと呼ばれるワゴニアが存在した。同じXJボディながら、4灯ライトとウッドパネルを貼ったモデルが、もっとも高級なチェロキーだったのだ。
走りの印象はひと昔前のアメ車だが、一大ブームを築いた名車である。
搭載エンジンは、日本で最も馴染みの深い4.0リッターのOHV直6エンジン。最高出力190ps、最大トルク31.1kg-mとスペックは平凡に感じるかもしれないが、車両重量が約1.6トンということを考えると十分にパワフルだ。
インパネ周りのデザインもエクステリア同様スクエアな形状。上級グレードのリミテッドにはウッドパネルが装備するものもある。01年型には左ハンドルのアニバーサリーエディションも登場している。
角ばったシンプルなボディデザインだけにホイールのセレクトは逆に難しい。やはりシンプルな形状のモノがいいだろう。
取材車両は2000年型の10万3000キロ走行車。4速ATのシフトノブもシンプルそのもの。
XJチェロキーにはさまざまなバリエーションが存在しているので、シートがレザー張りのものも存在している。個人的にはモケットが好みだが、かりに中古車ならレザーの方が購入後のクリーニング等が楽だったりする。
リアの居住も普通にあるので、当時の売れた理由がよくわかる。

乗り味はひと昔前の感覚

 そんなXJが、デビュー後13年目の1997年にはじめてビッグマイナーチェンジを受ける。いわゆる後期型の登場である。ハードウエアこそ継承するものの、ボディから細部まで見直された。

 これにより若干サイズも変わっているので要チェックだ。ただ、エンジン自体は一貫して変わらない。デビュー当時は2.5リッター直4エンジンと2.8リッターV6エンジンの2機種だったが、1987年に4.0リッターのOHV直6エンジンが搭載されるようになる。

 が、これも年式によりパワーの出方が違うのでひとくくりにはできない。特にマイチェン後はスムーズな吹け上がりとなったことを記憶している。まぁ、それでも同クラスのSUVと比べて燃費のいいものではないが…。

 XJは2001年を最終型とするが、その人気はいまも高い。日本でもそうだし、アメリカでもいまだにユーザーは多い。そして、それに気付いたメーカーは直後に「コマンダー」を作ってXJのデザインを甦らせた。それほどXJは偉大なクルマといえるのだ。

 XJのコンパクトなボディは乗り手を選ばず、街中の細い路地から林道までをこなす。ハンドリングは、今となってはダルな感じのするひと昔前のアメ車感覚だ。アクセルペダルも微妙な開閉には応答しない、ひと昔前のアバウトさ。だが荒々しいエンジンの息吹。パワフルだが、粗さもあり、イマドキの電子制御の味気ないエンジンに比べれば、楽しいとも言えるが、雑とも言える? けれど、これがジープの直列6気筒の味わいだと思えば案外受け入れられる。

プロツールのごときシンプルで力強い道具感

 このクルマの良さは、簡素であることに尽きる(と思っている)。現代の最新SUVはまるでロールスロイスのごとき装飾品と装備品によって過度に演出されているクルマが多い。もちろん、ユーザーがそれを望むからこその装備であるのは言うまでもないのだが、クロカンの本質は無骨なスタイルに岩山を乗り越えられる足回りとエアコン等の最小限の装備があれば事足りるはずだ。

 言うまでもないがクロカンやSUVは、絶対的スピードでなく、荒地を走破するための、言わばアウトドアギアだ。つまり道具だから、道具としてのカタチこそが相応しい。そこで昔からこのジャンルのクルマたちは、各職種のプロが使うツールのように、シンプルで力強い格好にデザインされてきた。道具に余計な飾りはいらない。シンプルで造り易い形状が一番。そういうカタチのほうが、見るからに信頼できる。だが日本にはこういったプロツールは存在しなかった。だかこそのXJチェロキーブームだったのである。

 このXJにあるのは、そういった最小限の装備とクロカンデザインがもたらす機能的な風合いである。そう言う意味で、このクルマに静粛性や質感等を求めるのは大きな間違いであり、ただただ嗜好品として、この四角四面のデザインに惹かれ岩山を乗り越える足を夢想しながら街中を優越感に浸りながら走ること。それこそが、このクルマの最大の魅力だと思っている。

 だからこそ、たまに見かけるXJを見るたびに、いまだに「いいなぁ」なんて思ってしまうのだろう。
リアゲートは縦に開くオーソドックスなもの。荷室はかなり広めにとっているが、スペアタイヤを置くと結構邪魔になる。ただ、スペース効率としては、ボディの割に大きい。
プロが使う道具に余計な飾りはいらないとばかりにシンプルかつ力強い格好にデザインされている。

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