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連載 REGULAR ARTICLES 逆輸入車(並行輸入車)のヘッドライトの改善について・後編並行輸入車のヘッドライトを現在のロービーム検査に対応させるには?

逆輸入車(並行輸入車)のヘッドライトの改善について・後編

逆輸入車&アメ車のヘッドライトを改善する方法や価格について

前編では主に逆輸入車(並行輸入車)販売時のヘッドライトの改善状況や検査場での対応などについてインタビューしたが、後編では実際に逆輸入車やアメ車のヘッドライトをロービーム検査に対応させる(=日本仕様にする)ための方法やコスト、必要な時間などについて具体的に教えていただきました。

更新日:2017.08.22文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/田中 享(Tanaka Susumu)

取材協力

エスエイチ
TEL 0566-22-2448 [ホームページ]

ワイルドスタイル
TEL 029-244-4000 [ホームページ] [詳細情報]

ヘッドライトの改善費用は車種や年式によって異なる?

編集:さて、ここからがいよいよ本題なのですが、一口にヘッドライトの改善と言っても、必要なパーツや作業時間というのは車種ごと、車両ごとに異なると思うのですが、ユーザーさんがエスエイチさんにヘッドライトの改善を依頼する場合、予算や期間はどれくらいを目安にすれば良いのでしょうか? また、改善不可能な車種などは存在するのでしょうか? かなり大雑把というか乱暴な質問であることは承知していますが、やっぱりユーザーさんが一番気になるのはそこだと思うので。

有川:おっしゃる通り、車種や年式によって必要なパーツや作業内容は大きく違うので、当然ながら金額や時間も変わってきます。また、仮に同一年式の同一車種であっても、入庫時点でヘッドライトが社外品に交換されている車両の場合にはノーマル車よりも費用がかかる事があります。さらには、ヘッドライト自体は純正品でも、ボディやエンジンなどがカスタムされていたりして作業性の悪い車両は、作業に時間がかかるので結果的に作業工賃が嵩んだりします。つまり、本来であれば「車両ごとに異なりますので一概には言えません」というのが正直な回答なのですが、そういった事もご理解いただいた上で、あえてご質問されてるわけですよね?(笑)

編集:はい(笑)。おっしゃる事はよく分かります。でも、仮に左右のヘッドライトバルブを交換するだけで数分で済むのと、パーツ代&バンパーなどの脱着工賃などもかかって車両預かりで一ヶ月かかるのとでは、ユーザーさんにとっては天と地ほども違いますから。車種ごとでの目安でなくても、例えば「高額な場合」「安く済む場合」「中間」みたいな感じでもいいのですが?

有川:高い安い中間という金額による分け方はできないので、どういったパーツを使うか?どういった方法で改善するか?という観点でいくつか例を出させていただきます。
ヘッドライトの改善は、車種や年式によって脱着などの手間が変わるし、そもそもヘッドライトの改善方法自体が何通りかあるので、当然ながら必要な金額や時間は違ってくる。
『JDS H4 LEDバルブ』
定価:4万8000円
『JDS H4 ハロゲンバルブ』は現在は絶版となっている。

JDS H4 LEDバルブを使ったヘッドライトの改善について

有川:並行輸入車のヘッドライトの改善方法はいくつかあるのですが、H4(HB2)バルブを使用している車種の場合、当店が使用している『JDS H4 LEDバルブ』の定価は4万8000円です。当店で車両販売を行う場合には、4万8000円の中にバルブ交換及びテスターでの検査料金を含みます。ただし、交換時にイレギュラーな加工が必要な場合には別途加工料金が必要となります。

 H4(HB2)バルブを使用している車種としては2000-2006y、2014y-のタンドラ、2001-2007yのセコイア、2007-2014yのFJクルーザーなどがあります。その他の対応車種に関してはワイルドスタイルのホームページをご確認ください。

 以前は『JDS H4 ハロゲンバルブ』というLEDよりも安価なパーツも存在したのですが、現在は絶版となっています。また、実は『JDS H4 LEDバルブ』も既に在庫数が少なくなっているので、お求めの方はお早めにお願いします。仮に『JDS H4 LEDバルブ』が売り切れてしまった場合には、7万5000円の『JDS H4 LEDバルブ プレミアム(ベロフ製)』の装着をお勧めいたします。


↓『JDS H4バルブ』対応車種はこちら
>>JDS H4バルブ対応車種・ワイルドスタイル

JDS リーガルTiを使ったヘッドライトの改善について

有川:次に、アメ車ワールドでも詳しく紹介されていた『JDS リーガルTi』という特殊な車検対応ヘッドライトバルブパーツを使う場合があります。金額については先のLEDバルブとそれほど変わりません。
 
『JDS リーガルTi』が装着可能なのは、H7、H11、HB3、HB4、9005、9006規格のヘッドライトバルブを採用している車種になります。『JDS リーガルTi』が対応しているのは、2005-2008yのダッジマグナム、2008-2013yのキャデラックCTS、1997-2004yのシボレーコルベットなどアメ車が多いのですが、逆輸入車でも2003-2015yのUSトヨタフォーランナーや2004-2015yのUSニッサンアルマダなどに装着可能です。これまた対応車種に関してはワイルドスタイルのホームページをご確認ください。


↓『JDS リーガルTi』対応車種はこちら
>>JDS リーガルTi対応車種・ワイルドスタイル
『JDS リーガル Ti』
定価4万8000円。
ヘッドライトバルブに装着することでカットラインを調整できるのが『JDS リーガル Ti』の特徴。
ヘッドライトを車体から取り外し、ワイルドスタイルに送って分解加工する方法が最も時間やコストがかかる。
ワイルドスタイルが改善したヘッドライトには『日本仕様対策済』のステッカーが貼られている。

ヘッドライト自体を分解&加工して改善する方法

有川:最後に最も高価というか、金額も時間もかかるのが、ヘッドライト自体を加工する場合です。当店での施工台数が多い車種では、インフィニティFX35&45やQX56、2015y-フォードマスタングなどがこれに該当します。これらの車種のヘッドライトを改善する場合、

1/車両をお預かりしてヘッドライトユニットを外す。
2/取り外したヘッドライトユニットをワイルドスタイルに送付。
3/ワイルドスタイルにてヘッドライトユニットを分解加工。
4/加工及び検査が終わったヘッドライトユニットを当店に返送。
5/ヘッドライトユニットを車両に装着&テストして納車。

という流れになるのですが、期間的にはおよそ1ヶ月かかります。

ヘッドライトの改善についてはまずは現車を確認してから

編集:詳細な解説、ありがとうございます。大まかに3つのパターンをご説明していただいたわけですが、ほとんどの車種は上記の3つのどれかで対応していただけると考えて良いのでしょうか? また、先にも一度ご質問させていただきましたが、施工不可能な車両というのは存在するのでしょうか?

有川:『JDS H4バルブ』と『JDS リーガルTi』に関しては対応車種が決まっていますが、3つめのヘッドライトユニットごと取り外して加工する方法を使えば大体の車種は改善可能です。
 また、今回は基本的には「マルチリフレクタータイプ」のヘッドライト装着車を念頭にお話しさせていただいたのですが、プロジェクタータイプのヘッドライトを純正装着している車両の場合にも、『JDS Pシリーズ』『JDS Pシリーズプレミアム』という3つめのパターンと同じヘッドライトユニットを取り外して加工する方法で対応しますので、基本的には施工不可能な車種というのは存在しません。


編集:なるほど。こちらからの質問は以上ですが、逆に有川さんの方から何か注意点やアドバイスなどはございますか?

有川:ヘッドライトの改善に必要な要素を全部説明しようとすると非常に長くなりますし、ユーザーさん(読者)が逆に混乱する可能性もあると思いましたので触れなかったのですが、ヘッドライトにはバルブの形状以外にも「マルチリフレクター」と「プロジェクター」という構造的な違いがあり、仮にバルブの種類がHID(キセノン)バルブで共通でも、マルチリフレクターとプロジェクターでは加工に必要なポイントが違ってきます。

 例えばタンドラやセコイアでは、ノーマルのUS仕様ではHID+マルチリフレクターという組み合わせなのですが、通常、当店にて両車のヘッドライトを改善する場合にはハロゲン(もしくはLED)+マルチリフレクターという組み合わせを推奨しています。しかし、中にはどうしてもHIDが良いというユーザーさんもいらっしゃるので、その場合にはプロジェクターにヘッドライトを加工する『JDS Mシリーズ』というカスタムライトをお勧めしたいりしています。

 また、今回はアメ車ワールドさんのご質問にお答えする形で金額などの目安もお話させていただきましたが、ヘッドライトというのは「実際に現車を見てみないと分からない、判断できない」事もあります。車両の年式や使用状況、保管状態などによっては、ヘッドライトの表面が劣化(変色やひび割れ)してしまっていて、せっかくバルブを交換しても光量が足りないという事だってありますし、ヘッドライト自体に問題がなくても、取り付ける車体側に問題がある場合だって考えられます。

 一口にヘッドライトの改善と言っても、車種や車両の状態、オーナーさんの希望などで、金額やお預かり期間はもちろん、提案させていただく内容も変わってきますので、車検に通らなくてお困りの方はもちろん、ヘッドライトについて何かご相談がある方は、ぜひ現車に乗って当店に起こしいただければと思います。


↓前編はこちら
>>逆輸入車(並行輸入車)のヘッドライトの改善について・前編

追記)今回の取材では、実際にインフィニティFX35のヘッドライトを改善する現場を撮影させていただいたので、次回はその模様を写真を中心にお伝えしたいと思います。
ヘッドライトというのは、バルブ形状の違いや構造(反射のさせ方)の違いなど、車種や年式によって必要な改善ポイントが変わってくる。ヘッドライトの改善でお困りの方は、最初からプロに車両を見せて相談するのが確実で無駄がないだろう。
レンズの表面が修復不能なほど黄ばんでいたり、ひび割れていたりと、ヘッドライト自体の劣化が激しい場合にはヘッドライトを新品にする必要がある場合もあるので注意が必要だ。

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