SPECIAL ARTICLES

[特集]

プロジェクト / ボディ&ブレーキ&吸排気系

LEXUS LX570 プロジェクト vol.3

予定していたひと通りの過程が終了

レクサスLX570プロジェクトも遂に佳境に入った。ボディメイクと足回り関係の調整である。

更新日:2015.11.02

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/クワッドドライブ TEL 048-281-5853 [ホームページ] [詳細情報]
     クワッドドライブUSA TEL 048-281-5853 [ホームページ] [詳細情報]

機能ゆえにもたらされる「カタチ」に手を加える

 クワッドドライブが手がけているレクサスLX570カスタムプロジェクト。前回お伝えしたとおり、スーパーチャージャー装着が終了し、次なる過程・ボディメイクへと作業が進行していたのである。

 今回のカスタムプロジェクトにおいては、オリジナルエアロを装着することが決まっている。というのも、ボディ全体を見渡すとフロントボディのバンパーの短さが気になってくるからである。

 LX570は、レクサスの象徴として世界中で発売されているラグジュアリーSUVであるが(特に中東等で大人気を誇るだけに)、砂漠を走るレクサスとしてオンオフ問わない走りが魅力のひとつと考えられている。

 実際にランクル200の高級版として存在するだけに、フロントバンパー、いわゆるアゴの短さはフロントのアプローチアングルを稼ぐための処置とも考えられる。すなわち、機能ゆえのカタチということであり、だからこその納得もするのだが…。

 だがしかし、クワッド号は日本の街や高速ステージを俊敏に走りきるオンロードを優先したSUV。

 ということで、フロントマスクの迫力や加速時のフロントリフトを抑えるためにも、あえて割り切り、フロントバンパーの独自制作を行うとともに、サイドとリアのエアロも制作することにしたのである。

砂漠を走るレクサスとしてオンオフ問わない走りが魅力のひとつと考えられているが、その機能ゆえにフロントのアプローチアングルを稼ぐための処置としてフロントバンパーが短くなっていると思われる。

2台を並べれば一目瞭然だろう。クワッドレクサスでは、オンロードを中心としたカスタマイズSUVだけに、フロントエアロをオリジナル製作。

フロントマスクの迫力や加速時のフロントリフトを抑えるためにも、オリジナル製作したエアロ。フロントに合わせ、サイドとリアも同様に製作。リアに関しては、ワンオフ製作しているマフラー形状とのデザイン的な整合性が求められる。

フロントエアロを製作している間に、ブレンボブレーキの取り付けステーのサイズ測定やホイールの選定を行っていた。

オリジナルコンセプトのマフラー製作

 今回のエアロ制作にあたり、フロントに関しては他車用エアロをベースにオリジナル加工を行ない装着する。コンセプトとしては、最近のレクサスの流れであるスパイクグリルを大きくする方向性を維持しつつ独自性をプラス。そしてサイドとリアはフロントに合わせワンオフで制作するという流れになった。

 実作業でおよそ3週間でご覧のように。ただし、リアに関しては今後リテイクを行ないもう少しバンパーの厚みを太くするという。

 見栄えの良さは当然だが、ベースとなるエアロを加工しブレーキダクトの追加というアレンジを行っているのはさすがクワッドドライブ。いくらカッコ良くても、あくまで走り優先の機能重視というコンセプトに一切のブレや妥協がない。

 一方、マフラーに関しては、ワンオフでコダワリの形状を実現している。

 もともと左右の触媒後からサイレンサーに集合し出口まで一本で出力しているマフラーを、左右バンクを等長、サイレンサー2個に変更してリアまでデュアルで配管し直している。もちろんワンオフ製作である。

 これにて排気効率が格段に上がり、サウンドも丸っきり変化し、排気効率の向上によるエンジンの吹け上がりのレスポンス変化とチューニングモデルのような野太いサウンドを手に入れたのである。

 実際に走ると、スーパーチャージャーでパワーがアップしているのにプラスして、排気効率が上がったことによるエンジンレスポンスが格段に向上し、現状のコンピューターセッティングでは物足りなさを感じる部分が出るほど、すべてが向上しているという。

 と同時に、4本出しによる形状とリアエアロとのデザイン的な融合も同時に行ない、これまでに見たことのないリア造形を作り出すことに成功しているのである。

コンセプトとしては、最近のレクサスの流れであるスパイクグリルを大きくする方向性を維持しつつ独自性をプラス。こちらは一応の完成を見た状態。右上の写真と見比べて威圧感が格段に増していることがわかる。

ワンオフ製作したマフラー。もともと左右の触媒後からサイレンサーに集合し出口まで一本で出力しているマフラーを、左右バンクを等長、サイレンサー2個に変更してリアまでデュアルで配管し直している。

音質も含め、見栄えだけでなく、性能の向上を確実に体感しているという。

精緻な足回りを作るためのパーツ選び

 足回りは、純正のハイドロリック付きのノーマルショックを使用しつつ車高を1インチダウンし、ブレーキとホイール&タイヤの変更を行っている。ブレーキは、ブレンボ製8ポッドのフロント410ミリ、リア380ミリを装着。取り付けステー等はワンオフとなるが、500hpオーバーのハイパフォーマンスカーにビッグブレーキは重要と、装着後の変化を実感しているという。

 そして、ホイールはVOSSENのVPS301、22インチを採用している。アメリカ製鍛造モノブロックホイールを検討中に巡りあった逸品である。

 VPS301は、ハイパフォーマンスなクーペやセダン等の背の低いマシンに装着しているのは見かけるが、SUVでの装着は非常に珍しく、今回はテストを兼ねての装着というが、オンリーワンだからこその魅力もある。

 タイヤはニットーの420S22インチで前後異型サイズをチョイス。フロント275/45-22、リア305/40-22インチとし、外形を合わせつつ、リムのJ数もきっちり測定し、サイズを合わせることで、フェンダーとの位置関係も絶妙な具合を実現している。

 現状での試走では、足回りの安定感は格段に向上し、エンジンのパワー感や吹け上がりのレスポンスも格段に向上しているが、全体がレベルアップしたことで、ノーマルショック等を使用するハイドロリックサスペンションの限界をも同時に感じることになったという。

 だが一方で、そういう新たな課題が見えたということは、そこに至るまでの各所の効果効能が大きく作用したということであり、カスタムの効果が如実に現れているということに他ならないのである。

 われわれ取材班にしてみれば、遂にここまで出来た、という感じだが、林代表いわく「実際には、ここからがスタートであり、すべてのバランスをこれからさらに調整していく」というのである。

ノーマルの状態を知り、カスタマイズ状態を想像しつつ、各部のパーツやサイズを選定する。これまでの修理で培った技術的なノウハウを駆使し、メカニカル的な構造やコンピューターのシステムを理解しながらも、強度と精度に拘り続けているのである。

ブレーキは、ブレンボ製8ポッドのフロント410ミリ、リア380ミリを装着。500hpオーバーのハイパフォーマンスカーには必需品と言えるだろう。

ホイールはVOSSENのVPS301、22インチを採用している。アメリカ製鍛造モノブロックホイールである。

★QUAD LEXUS LX570SCのパワーチェックふたたび★

 つい先日、スーパーチャージャーを装着したレクサスのパワーチェックに行ってきた。あくまで今後の熟成のものさしとして、現状どのくらいのパワーになっているかを知るために。

 結果は513ps、最大トルク68.8kg-m。決してパワー偏重なSUVにするつもりはないのだが、これまでの作業においては上々の数値。

 ちなみにノーマルの5.7リッターV8エンジンは、383hp、最大トルク56.8kg-mを発生させるから、100hp以上の上積みがなされた計算になる。

 ただし、この数値を見てわかるとおり、今後の課題は、このパワーにも耐えうるようなミッションの改良と、高速域でも安定した走りができるようにサスペンションのさらなる強化。林氏曰く「クルマで一番大切なもの、それはトータルバランスです」ということである。

前歴のないレクサス+TRD製スーパーチャージャーにワンオフマフラー等の組み合わせで実現した500hpオーバー。さすがは精度にこだわるクワッドドライブならでの結果である。

RELATED

[関連記事]

スーパーアメリカンフェスティバルお台場VOL.30

NEWS & INFORMATION

アメフェス事務局

リグレス ルーフトップテント vol.3

TEST RIDE

リグレス

テスラ・カスタマイズ vol.3

TEST RIDE

阿部商会

SEMA SHOW 2021へ続く道 vol.3

SPECIAL ARTICLES

ジェットシティ

最新エアサス事情 vol.3

SPECIAL ARTICLES

ジェットシティ

SHOP

[同店舗記事]

テスラ導入の近況と2023年の総括

TEST RIDE

クワッドドライブ

クワッドドライブ オンラインサポート診断開始

TEST RIDE

クワッドドライブ

クワッドドライブの2023年版故障診断とEV研究

TEST RIDE

クワッドドライブ

2022 テスラ モデルY パフォーマンス

SPECIAL ARTICLES

クワッドドライブ

テスラ研究の途中経過

TEST RIDE

クワッドドライブ

ARCHIVES

[アーカイブス]

シボレー S-10 ブレイザー カスタム

REGULAR ARTICLES

ライダース(RIDERS)

ジープ ラングラー

TEST RIDE

クライスラージャパン

NEWS & INFORMATION

[ニュース&お知らせ]

TEST RIDE

[試乗記]

CAR

[新着アメ車]

ジープラングラーサハラ
ジープラングラーサハラ

168万円

年式:2004年

走行距離:49,250km

ガレージダイバン

ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー
ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー

328万円

年式:1995年

走行距離:

クラフトスクエア

シボレーサバーバン2WD
シボレーサバーバン2WD

318万円

年式:1989年

走行距離:

クラフトスクエア

シボレーカプリスワゴンLT-1エンジン
シボレーカプリスワゴンLT-1エンジン

268万円

年式:1995年

走行距離:154,000km

クラフトスクエア

PARTS

[新着パーツ]

クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G
クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G

226,600

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013
グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013

232,760

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

シボレー カマロカーナビ交換ならあとづけ屋 ハイテックナビ(テスラスタイル) Android搭載
シボレー カマロカーナビ交換ならあとづけ屋 ハイテックナビ(テスラスタイル) Android搭載

162,800

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

ACデルコ エンジンオイルエレメント PF454 アメ車 シボレー カマロ コルベット GM車
ACデルコ エンジンオイルエレメント PF454 アメ車 シボレー カマロ コルベット GM車

1,782

MAINTENANCE

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA西東京

CAR

[新着アメ車]

ジープラングラーサハラ
ジープラングラーサハラ

168万円
支払総額204万円

年式:2004年

走行距離:49,250km

ガレージダイバン

ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー
ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー

328万円
支払総額348万円

年式:1995年

走行距離:

クラフトスクエア

PARTS

[新着パーツ]

クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G
クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G

226,600

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013
グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013

232,760

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA西東京

ページトップ