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1998 ダッジ ダコタ (DODGE DAKOTA)

コツコツと手を入れ今やオンリーワンの90年車

かれこれ4度目となるでしょうか。結構頻繁に改良されているダッジダコタのオーナーさんにお話を聞きました。

更新日:2018.06.04文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

ジャパンレーストラックトレンズ
TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

10年前にヤフオクで入手したダコタ

98年型ダッジダコタに乗る岩瀬さん。2010年に知人の乗るダコタに衝撃を受け、自ら車両を探しヤフオクにて購入した。で、そのままレーストラックに直行し車両チェックとメンテナンスを受け、その後現在までに8年が経つ。

 このダコタに搭載されるエンジンは3.9リッターV6。ノーマルパワーは175hpだが、現代車両たちと比較すれば、ちょっと懐かしいがフィールが眠たいV6エンジン。

 じつは、このダコタを最初に取材したのはまさに入手後の2010年だからすでに8年前。それからちょこちょこアメ車ワールドには登場しているから、ご存知の方も多いかもしれない。

 2010年に筆者がこの車両を取材した時点では、各部のメンテナンスが終わり、エアロが装着されレーシングストライプが描かれていたが、そこにマフラーとへダースを入れることでV6らしからぬ重厚感溢れるフィーリングが得られるようになった。まさにその直後に取材したわけである。

 その後、10万キロ超の距離を刻み、今度はエンジンのオーバーホールを実施。同時にカムを入れリアスポイラーを装備してと、リフレッシュを果たすとともにスタイルアップも果たし、着々と進化していったのである。それが2013年4月のことだった。

 で、その後2015年に取材した際には、追加したリアスポイラーに合わせるためにボンネットフードにエアダクトを装着。デザイン的な前後バランスがとれたとともに、へダースやカムが入ったエンジンに相応しいエアの吸入量がえられるようになったわけである。

 またまた同時にコラムシフトをフロアシフトへとコンバージョンし、操作性とフィーリングを変更。使用したのはB&Mの4速フロアシフトで、このシフトは3速までをシーケンシャルシフトすることが可能であり、ストリートで頻繁に使用する2、3速でシフトを上下動させながら加減速することが最高に楽しくなるのである(4速をオーバードライブとして使用する)。
ベース車両は98年型のダッジダコタ。クラウンワゴン、ホンダS2000と乗り継いだ岩瀬さんが10年前に入手した1台であり、メンテナンスを行いつつ20万キロ走破後はエンジンのオーバーホールを行い今に至る。
定期的にメンテナンスを行いつつ、同時にエンジンや吸排気系、およびボディに手を入れ、90年代のアメ車の特徴のひとつであるいじる楽しみを満喫している。
いわゆる2シータースポーツカーのようなフィーリングだという。実際、そういう方向性に仕上げていっている。
走行シーンを見るとかなりの迫力。乗るとレーシーなV6と相まって、毎日乗っても飽きないという。
筆者は、このダコタがエンジンオーバーホールを受けている時から取材しており、変化を如実に体感している一人である。V6のダコタだが、乗れば面白さはひときわであり、そこらのV8エンジンでは太刀打ちできないほどレーシーなサウンドを醸し出す。
このダコタの面倒をずっと見ているレーストラックの高橋氏。90年代のアメ車は、旧車ほど古くなっていないからこそ、旧車ほどの手間がかからずに乗れる。それでいて味わい深い。そこが最大のポイントですと語る。

変化を与え続けることで愛着が増し続ける

 で、昨年2017年度版として新たに取材した際には、ダコタの顔つきが一変していた。これまでのダコタのフロントフェイスは、レーストラックオリジナルのSP360エアロのタイプBが装着されているのみであったが、新たにオリジナルのヘッドライトユニットとアイラインを装着することにより、フロントマスクの印象が激変。一気に強面な雰囲気へと様変わりしたのである。

 このダコタ、岩瀬さんによれば、毎日の足として使用しているとのことで、一通り手が加わった現在の調子は絶好調という。入手して10年、実際には路上トラブルで3度ほど立ち往生したというが、それは入手した直後から数年のことで、各部のオーバーホールを終えて以降はまったくなにもないというから素晴らしい。

 手を加えたV6エンジンも、抜群のフィーリングとサウンドを発し、街中や高速道路で使いきれるパワー感が絶妙だと話す。ただし、取材に同席してくれた奥様によれば、「リクライニングできるクルマの方がいいわ(笑)。でももう慣れましたけど」ということで、趣味より実益を求める声も。

 それでも岩瀬さん曰く「もう手放せないですね。回りではダコタはほとんど見かけないですし、今や貴重な存在ですから」。

古すぎない90代だからこその楽しみ方

 まさしく、これこそがまさに90年代の「アメ車の楽しみ方」と言えるのではないだろうか。ベースとなるダコタは90年代だけにパーツが豊富であり、かつメンテナンスパーツにも全く困らない(すでに20年モノ)。

 だからこそ、年単位であっても状態を維持することはもちろん、最新パーツを駆使してさらなるブラッシュアップが可能である。

 もちろん最新の新車を次から次へと買い換えることもアメ車の楽しみ方の一つだし、ボロボロの旧車を手に入れてちょっとずつレストアしていくことも当然アメ車の醍醐味である。

 だが、われわれ一般的なサラリーマン家人としては、お気に入りの中古車を手に入れ、実際の乗りながらメンテしながら、時にエアロを装着したり、時に手に入れたボーナスによりマフラー換えたり…、そうやってお気に入りの愛車にチューンナップを加えつつ5年10年寄り添うオンリーワンな相棒を作っていくのが、ごく一般的なアメ車ファンの姿ではないだろうか。

 今回紹介したのはたまたまダコタだったが、ベースはデュランゴでももちろんいいし、タホやサバーバン、もしくはカマロやコルベット、マスタングでも構わないわけである。

 ようは、古くなって飽きも来て、メンテナンスにお金がかかるからといって簡単に乗り捨ててしまわずに(かといって高額な新車が買えるような感じでもないわけだし)、貴重な愛車を一日でも長く乗るよう(乗れるよう)手をかけて楽しんで欲しいということである。

 90年代前後のアメ車は、60年代70年代ほどではないにせよ、間違いなく一時代を築いただけの魅力ある年代であり、今の最新のアメ車たちにはない個性がまだ十分に感じとれた時代である。

 そういう貴重な存在たちに乗っているという認識がまだオーナーさんたちにはないのかもしれないが、この先再び光が当たる時代が間違いなく来るはずなので大切にすべきであり、是非とも貴重な存在たちを末永く生き残らせて欲しいとせつに願うのである。
B&Mのゴツくて重厚なフィールは、エンジンのメカニカルなフィールに非常によく似合っている。
へダースとカムの交換と吸排気のチューンによってV6エンジンは別物のフィーリングに変化している。
ラフなアイドリングやサウンドが魅力的と語る岩瀬さん。今後はどんな変化を加えるのか、期待したい。

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