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試乗記 TEST RIDE 1975 フォードブロンコ (FORD BRONCO)時代が変わっても評価されるアメ車の偉大さ

1975 フォードブロンコ (FORD BRONCO)

チビブロのみが持つ普遍的な美しさ

時代が変わっても常に愛される存在、通称チビブロと言われる75年型ブロンコに試乗した。

更新日:2016.07.28文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力

エイブル
TEL 0448571836 [ホームページ] [詳細情報]

1966年から77年まで生産された通称チビブロ

 ジープCJ-5などの人気車に対抗すべく1966年(~1977年)に生まれたフォードブロンコ。CJ、シボレーK5ブレイザーとともに60年代、70年代を代表するアメリカン4WDの1台である。

 特徴は、フルサイズ全盛時代に生まれた小型ボディということ。また、オフロードだけでなく街乗りを意識したコンセプトも、当時はモダンな1台として注目を集めることになった。それが証拠にフロントにコイルスプリングサスを採用して街乗り用の快適性を実現したのである。

 初代ブロンコは1966年から77年まで生産され、通称「アーリーブロンコ」とも呼ばれているが、この年代のブロンコには、初期型は105hpの2.8リッター直6と200hpを発生させる4.8リッターV8が搭載されていたが、68年からV8が5リッターへと拡大され205hpへと進化している。

 このアーリーブロンコの最大の変化は73年であり、この年からそれまでの3速MTから3速ATとパワーステアリングが追加され、快適性の大幅向上がなされてのである。
止まっている周りの空気感を変えてくれる存在。
小型ボディと街乗りのコンセプトが受けた初代ブロンコ。にもかかわらず大排気量のV8エンジンを搭載しているのが素晴らしいし、人気を博した理由だった。
70年代らしいメッキを多用したデザインと曲面を一切もたないガラス窓が印象的。実用的なリアハッチは、上下に開き、下の扉を開けば腰を下ろすことも可能である。
どの年代でも丸目ヘッドライトは人々の心を和ます。なお前期型と後期型とではウインカーレンズの大きさが異なるという。
搭載されるエンジンは302キュービックインチ(5000cc)のV8OHVエンジンで、3速オートマチックミッションと組み合わされる。
足回りは若干リフトアップされショックがランチョに交換されている。だがそれ以外は、基本7年前にアメリカから輸入された当時の状態を保ちつつ日本の道路事情に即した整備が加えられている程度という。
ブレーキのタッチにクセがあるが、それを認識していれば普通に街中を走れる。

まわりの空気感を変える稀有な存在

 で、今回取材したエイブルの車両がこちらである。75年型で302キュービックインチ(5000cc)のV8OHVエンジンを搭載し、3速オートマチックミッションによって全長3860×全幅1760ミリの小型ボディを小気味よく走らせる。

 この車両はかつてBFグッドリッチ社のオフロードタイヤカタログに登場したこともあるという、その筋では有名な車両ということで、期待をふくらませての取材になった。

 このブロンコ、基本的にはオリジナルスタイルを貫いており、ボディも純正色でリペイントされているというが、足回りは若干リフトアップされショックがランチョに交換されている。だがそれ以外は、基本7年前にアメリカから輸入された当時の状態を保ちつつ日本の道路事情に即した整備が加えられている程度という。

 それにしても美しい(ホントに言葉がない)。ブロンコの周りだけ空気感が違う。ただ路肩に止まっているだけなのに、まるで骨董品のような風合いを醸し出しているし。この年代のブロンコを欲しいと思っている方々があとを絶たないと今だに言われ続けている理由がよくわかる。

 内外装の各部を見ても、ひとつひとつがデザインされているし、そのどれもがいちいちオシャレだし、ちょっと触れた限りでは「乗るだけじゃなく、見ているだけでも楽しい」存在だった。
筆者的にはアクセルペダルが若干敏感な印象があったが、それ以外では普通に街中を走れる印象だった。

旧車特有のクセを受け入れてやる必要

 乗る込むためには、高いサイドラインを乗り越える必要があるから結構大変だが、乗ってしまえば見晴らし十分だし、ボディが小柄でフロントウインドーが限りなく立ち気味なので四隅の見切りがよく、あとは細いステアリングに慣れるだけだった(笑)。それにしても一切曲面のない窓ガラスが印象的である。

 エンジンは一発でかかり、旧車とはいえ不安定な感じは微塵もない。走り出すとこれまた驚くほどスムーズで終止安定しつつ非常に心地良いサウンドが響く。当日は猛暑日の気温35度だったが、まったくもって安定しているのには逆に驚いた(ちなみにクーラーは始動させなかったから汗だくだったが)。

 ただし、乗りこなすには70年代の車両であるという自覚と車両のクセを把握する必要があるということで、きけば「エンジンが完全に暖まる前にクーラーを入れるとエンジンが不安定なるとか、長い時間走ってミッションの熱が上がっていくと変速が鈍くなる」ということが起きるという。

 こういったことをシッカリ説明してくれるショップだからこそ買い手もきっちり納得して購入することが可能なのである。、
V8パワーとはいえ、たかだが200hp程度だから期待するほど強烈な加速感は望めないが、それでも濃密なV8サウンドは健在。
シンプルだが、外装色をインテリアに取り入れるなど、デザイン性の高いインテリア。コラムシフトと細身のウッドステアリングが雰囲気を高めてくれる。各部にヤレ感はあるが、サビやボロさはまったくない。
メーターも当たり前のように普通に動いてくれるし、メーターのレタリングもデザイン&雰囲気ともに良好。
各部のスイッチ類やパーツを当時のまま。ヤレ感はあるものの、すべて動作可能なパーツである。
シートの状態も非常に良好だった。ボロさは微塵もなく、使い込まれたヤレ感が逆に似合っているほど。
リアシートの状態はより良好だった。ロールバーも雰囲気を高めてくれる。

一生ものの最高の相棒として

 とはいえ、それらは故障ではなく持てる70年代ブロンコの能力と現代の道路事情や気候等との兼ね合いで起こりうる症状であり、なんらかの対応(ミッションオイルクーラー装着とか)は今後可能だが、それよりも本国から日本に来た状態を維持する方向に重きを置いているとのことで、逆にそういうクセにドライバーが合わせることも、また旧車に乗る醍醐味というか楽しいみの一つであるのだろうと想像する。

 この車両の凄さは、それなりにリペアされていながらも、旧車特有のボロさ(サビ等)がまったくなく、いい感じに使い込まれたヤレ感に支配されていることである(前オーナーの思いやりが行き届いている証拠)。

 だからこそ、つぎなるオーナーもすぐに見つかったということで(問い合わせが非常に多かったと)、しかも旧車のクセをシッカリ理解した方ということだから、このブロンコにとってもナイスなオーナーさんとなるに違いない。

 それにしても、40年、50年前のアメ車をみるたびにいつも「アメリカの偉大さ」を思い知らされる。このブロンコのデザイン、ホントに凄い。大きさを含めた車両コンセプトも絶妙である。

 で、そんなクラシックなマシンに今も乗れること、そして普通に街中を走れること自体もすごいことだと思うが、一方で、入手すれば普段走る何気ない道がまったく違う景色に見えるだろうし、出かける場所や食事先、身につける衣服も変わるだろうし、ちょっと大げさに言えば、ブロンコによって新しい人生を手に入れることが可能だろう。

 一生モノとは簡単には使えない言葉だが、このチビブロこそ、時代が変わっても評価される一生モノのデザインとして最高の相棒になるに違いない。

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