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試乗記 TEST RIDE キャデラック XTS (CADILLAC XTS)キャデラックといえばやはりフルサイズ

キャデラック XTS (CADILLAC XTS)

今に思う正統派キャデラックの継承車

2010年以降の矢継ぎ早なニューモデル攻勢の中で、ひと際異彩を放つキャデラック。その名もXTS。全長5メートルを超えるフルサイズボディは、旧モデルを思い起こさせる正統派キャデラックの継承車であるかもしれない。

更新日:2017.06.01文/吉田昌宏 写真/古閑章郎

取材協力

BUBU MITSUOKA つくばショールーム
TEL 029-846-6600 [ホームページ] [詳細情報]

BUBU MITSUOKA
TEL 0120-17-2290  [ホームページ] [詳細情報]

現代キャデラックのデザインをまとうフルサイズボディ

 キャデラックブランドから姿を消していたフルサイズボディを復活させたこのクルマの名前はXTS。STSとDTSの統合、そしてその後継車種として開発され、巨大なアメリカの高級車マーケットを支配していたキャデラック黄金期を、このフラッグシップで取り戻そうという動きがかつてあった。2010年のデトロイトショーでコンセプトカーが発表され、2012年にデビュー。

 だが、STSやDTSの後継車種とはいっても回顧主義のノスタルジックなクルマではない。XTSには、キャデラックというブランドを新しい方向に導くための先導車でもあったからである。

 だからシャシーにはシボレーインパラなどと共通のイプシロンアーキテクチャと呼ばれる当時の最新イプシロンIIプラットフォームを採用。

 駆動方式はキャデラックDTSと同じFFレイアウトとなっているが(本国には4WDもラインナップされている)、旧式FFを利用しただけではない、独自の走りの味付けがなされているのである。

 ちなみにエンジンはLFXと呼ばれる3.6リッター直噴DOHC V6を搭載し、新時代のフラッグシップを構成している。このエンジンは308ps、最大トルク36.5kg-mを5200回転で発生させる。

 そして優雅でエレガントなアート&サイエンス・デザインに基づいたスタイリングには、先進的かつダイナミックなものが与えられた。

 フロントフェイスには縦型のヘッドランプが装備され、全長5130×全幅1850×全高1510ミリという巨大なボディを刺激的に演出。さらに往年の時代へのオマージュとして、ルーフラインやテールフィンをモチーフにしたデザインを施している点も見逃せない。先進と伝統を巧みに交錯させたビジュアルこそXTSの真骨頂というわけである。
全長5130×全幅1850×全高1510ミリという巨大なフルサイズボディに現代キャデラックのデザイン意匠をうまく取り込んでいる。
リアには、往年の時代へのオマージュとして、ルーフラインやテールフィンをモチーフにしたデザインを施している点も見逃せない。
トランクルームはゴルフバッグを縦に4本積むことが可能なほど広い。こちらも旧テイストを継承する。
搭載されるエンジンは、3.6リッター直噴DOHC V6。308ps、最大トルク36.5kg-mを5200回転で発生させる。
FFならではの広大な室内空間に品のあるインテリアカラーと質感。キャデラックらしさ溢れる室内空間を構築している。
V6エンジンに組み合わされるミッションは6速AT。シフト操作のなめらかさに加え、実際に走ってからの変速のなめらかさにも驚かされる。

90年代後半のFFキャデラックを想像させる

 だが、往年のキャデラックファンにとってフルサイズ復活は喜ばしいはずだが、FFレイアウトには異論を唱える人も少なくはないだろう。

 しかし前モデルのドゥビルやDTSで培われたFFシャシーのコントロール性は侮れず、さらに熟成のマグネティックライドコントロールがもたらすハンドリングは、ハイウェイで、ワインディングで、そしてストリートで良好なレスポンスを見せ付けてくれるだけに、乗れば必ずや納得できるに違いない。

 またゴルフバッグを縦に4本収納できるトランクや広大なインテリア空間の恩恵だって無視できないはずだ。

 くわえて電動サンルーフや「CUE」と呼ばれるインフォテインメントシステムを備えるなど、装備は充実。さらに衝突の危険を感知するとシートを振動させて警告する「セーフティアラートドライバーシート」や、「車線逸脱警告機能」、「サイドブラインドゾーンアラート」など、最新キャデラックご自慢の安全装備も多数採用されているのである。

往年のファンに応えるモデル

 さて、今回取材したこのXTSは、キャデラックディーラーを系列店に持つBUBUグループならではの1台。2013年型の正規ディーラー車であり、走行約1万8000キロの左ハンドル車である。

 今現在、キャデラックといえば「ATS」や「CTS」に「CT6」と、FRベースのスポーティなラインナップが特徴である。なかでも、難所サーキット・ドイツのニュルブルクリンクで鍛えた足腰は、並のスポーツカーならいとも簡単に蹴散らしてしまうほどの速さであり、Vシリーズにいたっては世界中のスーパーカーとも対等に戦えるほどの戦闘能力の高さ。

 そういう意味では、ライバルはメルセデス、BMW、アウディ等のドイツ勢であり、かつてのキャデラックのイメージとは180度変わってしまったと言っても過言ではないだろう。

 かつてのキャデラックのイメージとは、フルサイズボディにまるで応接間のような室内空間となめらか極まりないV8エンジン、そしてふわふわとした乗り心地etc。

 まあ、かつてのキャデラックがすべて上記のような印象ではなかったと思うが、少なくともそういうイメージが漂っていたということは間違いない事実であり、このXTSの前身であるセビルSTSやDTSには、多少なりとも残っていた味付けである。

 だが、そのSTSやDTS以後、CTSが出て、ATSやCT6が出た現在のラインナップには、そういう面影は微塵もない。でもそれはキャデラックブランド自体の方針転換であるから致し方ないわけだが、とはいえ、すべてのユーザーがそれに賛同したとは限らない。

 上手く言えないが、すべてのファンがニュルで鍛えたスーパーセダンが欲しいわけではないだろう。「昔ながらのキャデラックが欲しい」という方もいまだにいるはずだ。そういう方に関して言えば、「正直FFでもFRでもどちらでもいい」なんて方もいるだろう。だが、絶対に譲れない一つの条件こそが、「フルサイズ」ということになるのだろう。
レザーの質感はかなり高く、座面の大きなシートはキャデラックらしさ溢れる快適な空間を提供してくれる。
特にリアシートは、大人が余裕をもって過ごせるだけのスペースを有する。また、この個体に関して言えば、リアシートを使用していた使用感がほとんど感じられないのが嬉しい。
快適装備を多数備えるキャデラックのフラッグシップであるが、広大な開口部を持つサンルーフもそうした装備のひとつ。
現代風のキャデラックデザインに、旧キャデラックをイメージさせる乗り味が特徴のXTS。めちゃくちゃ好みの1台。
どこか懐かしい味を感じさせるXTS。駆動方式を問わず、運転していると90年代のドゥビルの延長線上をイメージさせる。それを分かって乗れば非常に面白い存在だと思う。
衝突の危険を感知するとシートを振動させて警告する「セーフティアラートドライバーシート」や、「車線逸脱警告機能」、「サイドブラインドゾーンアラート」などは今や必需品とも言える安全装備。あくまで主体はドライバーだが、こうした装備は非常に役に立つ。

「これこそアメ車」だよと思わず唸る

 こうした新たなキャデラックユーザー層ではまかない切れない、保守派層の取り込みを期待して世に送り出された存在こそが、キャデラックXTSなのである。

 BUBUつくば店でみたXTSは、1万8000キロ程度の走行というが、まるで新車のような香りが車内に残っており程度の良さを伺わせる。ステアリング操作やシフト操作は、今現在の最新キャデラック勢よりは柔らかく軽く、旧キャデラックようなアシスト量の多い操作性が特徴である。

 街乗りは、とにかく路面からの当たりが柔らかく、ハードマシンの面影は微塵もない。逆に、今現在のキャデラックファンが乗れば、今風のキャデラックのスタイリングをしているにもかかわらず、柔らかいという印象に驚くはずである(実際にはマグネティックライドがきっちり仕事をしてくれるが、セッティング自体が柔らかめという意味です)。

 だが、ちょっと昔の高級車というのは、それこそこういった当たりの柔らかさこそが重要であった時代もあったわけで、90年代のアメ車から知る筆者にしてみれば、「これこそアメ車だよ」と思わずにはいられない。とにかくすべてが心地よい。

 今現在のキャデラックラインナップを知る方にしてみれば、キャデラックXTSは異彩を放っているように映るかもしれないしれないが、かつてのキャデラックを知る方にしてみれば、比較的受け入れやすい存在ともいえるはずである。

 取材した個体は、BCDやキャデラックディーラーを系列に持つBUBUならではの質の良さであり、当たり前だがその後のアフターサービスにもなんら不安な点は微塵もない。今、日本中でXTSを探してもそれほどタマ数がないだけに、走行距離の少なさもあわせて貴重な存在と言えるだろう。

 今回の取材はつくば店で行ったが、購入する気があればそれこそ東京や横浜、千葉、埼玉、宇都宮(他のBUBU系列店全店において)でも入手可能であり、同様のアフターサービスが受けられるのも言うまでもないことである。

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