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試乗記 TEST RIDE シボレーカマロ Z28コンバー (CHEVROLET CAMARO)カマロの流行り廃りに関係なく継続は力なりでサードに接するエイブル

シボレーカマロ Z28コンバー (CHEVROLET CAMARO)

もはや一期一会の出会いを大切にすべし

25年も前の車両でこの内外装。正直、下手したらパーツ取り車としても役に立たない状態の個体が多いと言われるなかで、驚きのコンディションであった。

更新日:2017.07.11文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

エイブル
TEL 044-857-1836 [ホームページ] [詳細情報]

手を加えればまだまだ十分に走れる素材

 1982年から1992年まで生産された通称サードカマロ。最終年式の92年型でさえすでに25年モノとなるだけに、おいそれとオススメする気にはならないものの、旧車といわれる存在と比較的新しいクルマとのちょうど中間に位置する存在として、「ヒストリックカーが欲しいが、ヒストリックカーほどの手間はかけられない」という方には絶好の1台となるのかもしれない。

 というのも、手に入れる最初の段階で多少の手間が必要になるが、そこを越えればいたって普通に真夏のド渋滞を余裕で走り切れるし、速くはないが気持ち良いV8サウンドを轟かせ、アメ車濃度の高いドライブが可能となるからである。

 この部分に関してが、60~70年代のアメ車との違いであり、サードならコンディションを整えれば、まるでその当時の国産車のように何事もなく走れてしまうのである(あくまでその当時の国産車程度であって、最新の国産車のようにはいかないのは当たり前の話だ)。

 とはいえ、最初の段階で必要となる手間であるが、そこを越えるのに、どこのショップでもいいというわけにはいかないのが嘆かわしいところ。何度も言うが、ヒストリックカーに片足を踏み入れたクルマである。

 というわけで、適切な車両チェックとノウハウが必要になるからこそ、カマロを知らないショップで購入するのは危険極まりない。同時に、何でもかんでも強化品を入れようというショップも危険である。

 サードカマロともなると、中古車で手に入れようとすれば少なくとも何かしら手を入れなければならない年式であることは自明の理。

 とはいえ、素の状態を知らずして強化品で埋め合わせをしても、その強化品自体の性能が生かされることはまずない。各部のパーツがパーツとしての性能を発揮させるためにも、まずはサードのコンディションを出来る限り上げることが必要となるからである。

 だからこそ、実際に乗ってみて自分のフィーリングに合わせた部分にのみ純正新品を使う、もしくは強化品で補うのが適切であって、足回りやハンドリング、エンジンに吸排気etcすべてに強化品もしくはチューニングパーツを使うのは、車両のバランスを崩すのみならず老体に鞭打つ状態と同じであり、車両を確実に破滅へと追い込むことになるのである。
92年型5リッターV8エンジン搭載のZ28。ディーラー車で約7万8000キロ走行車。写真を見ても分かるようにほぼフルノーマルの状態を保っている。見てびっくり、乗って驚愕の、これぞホントのお宝中古車といって差し支えないと思う。
リアもご覧のようにスッキリ純正状態を保っている。個人的に好みだったのが車高までノーマルだったこと。購入後に手を加えるにしても、この状態で入手出来ること自体が奇跡だろう。
もう25年前のスポーティーカーということで、正直速いということはないが、それでも楽しいと思えてしまうから不思議。今となってはサイズ的にも車高的にも十分に日常的に使える。カマロファンなら絶対に実物を見てみるべきだ。
取材時に我々が撮影したもの。オイルにじみや汚れが一切ないキレイな状態。ステアリングリンケージ系のパーツが交換され手入れがなされていることがわかる。
下回りのベロもご覧のように。これが割れている車両の多いこと。ちなみに破損したりなくなればオーバーヒートする。車高が純正だからこそ、下回りがヒットすることなく状態が良いのだろう。
さすがに25年ものとなれば、マフラー系にサビや穴があきグダグダになっているものが多い。この車両は、中間パイプを純正品で交換済み。この純正品がもはや見つからないから社外品をつけている車両が多いと言われている。

まるで奇跡のような個体の程度

 ということで、上記のようなポリシーをもってサードに接しているエイブルにて1992年型のカマロコンバーチブルに試乗した。Z28ということで240hpを発生させる5リッターV8が搭載されている。走行距離は7万8000キロ弱。この車両は、以前エイブルが売ったものが、一巡してまた戻ってきたという。

 それにしてもパッと見の状態の良さは折り紙つきである。しかも試乗前にリフトに載せ下回りを見せてくれたが、オイルにじみひとつない状態に驚きを隠せない。

 また、ステアリング関連のリンケージパーツが交換され、マフラー部分の中間パイプは純正オリジナルで交換済みである。従って、この状態を見る限り、少なくともこの先数年はまったく下回り関連を気にせず乗ることが可能だろう。

 取材当日は、約一週間前の7月3日。まさに全国的に暑くなってきて気温が30度越え。とりあえず午前中ということで行きはオープンにして、帰りは幌をかぶせてクローズド状態で試乗した。

 すでに25年前の車両である。見た目の状態の良さは知りつつも、やはり気は使うものである。しかも久しぶりのサードだけにシートに座った瞬間のサイドミラーの小ささに驚いた(笑)。いざ出発。
オープンカー好きの筆者にはたまらない1台。ここまでの状態を維持しているなら、是非屋根付き車庫にて保管して欲しい。

すべての良さは個体の程度に尽きる

 いや~、素晴らしい。気持ちいい。面白い。オープンボディだからボディの捩れは致し方ないが、オープンにして走ればそんなの全然気にならない。それに乗り心地の当たりが柔らかい。速度感が現代のクルマのように速くないからか、街中での走りが最高に気持ちいいし乗り心地がバタバタしないので、古さを全く感じさせない。
 
 昔、サードにはいろいろ経験させてもらったが、サーキットまで走る走り系のサードはとにかくショックが硬かった。だがこのサードは純正の車高にタイヤサイズも当時のまま。だから、普通に乗っていて快適である。

 それにボディサイズも今となってはちょうど良いサイズ感。国道246から一本横道に入って住宅街を走っても難なく通過。同時にエンジンやミッションの変速も違和感なく小気味よくなめらかに走る。ブレーキペダルだけはほんのちょっと踏みしろが硬いが、これが90年代のアメ車の特徴であったことを筆者は知っているので、慣れれば全く問題ない。
意外にも街中が楽しいアメ車。休日の都心をオープンにしてドライブすると最高に楽しいだろう。
搭載されるエンジンは5リッターV8。Z28ということで、240hpを発生させる。決してパワフルではないが、濃密なフィーリングを伴ってドライバーを鼓舞してくれる。エイブルオリジナルの日本製オルタネーターも装備されている。
それなりの距離によるヤレはあるが、無粋なカスタマイズや破損等はないから、購入後にクリーニングすれば、まだまだ状態維持は可能だろう。
メーター類もすべて動作確認済み。欲しい。
センターコンソールやシフトノブも健在。搭載ATは4速。シフトゲートに3速があるから、街中を3と4速を使って走ると走りやすい。
シートの状況もインパネと同様に距離なりのヤレや汚れはあるが、本質が汚されていないのが素晴らしい。エイブルでは、納車時にシートの張替えも提案してくれるとのこと。
幌もご覧のように十分な程度を保っていた。リアのウインドースクリーンも視認性は十分だった。30℃越えの日中でも幌を閉めてエアコンをつければ快適空間が得られる。

今のままでも十分に自家用車として通用する

 で、帰路はさすがに幌を閉めて走った。エアコン全開。さすが5リッター以上の排気量。普段国産2リッター以下の車両を運転していると容量の小ささとエンジンの負担の大きさに辟易するが、25年前のサードでもきっちり調整された個体だけに、ビクともせず。しかも容量がデカいからか、二分程度で冷え冷えに。

 それに幌の状態も良好だった。この時代は手動だが全く問題なくスムーズに動くし、リアウインド-はアクリルだが、白っちゃけた状態になっていないから十分な視認性が確保出来る(それでも納車時に幌は張替えるというから、エイブルさんのこだわりは凄い)。

 そのまま国道246を突っ切りショップまで自走したが、このサードは、運転自体に慣れてしまえば現代の交通事情にそのまま適合できるし、なにより100キロ/h以下の速度域での楽しさが半端ではない。このまま自家用車としても即通用するだろうし、土日祭日だけの自分だけの玩具としても十分に楽しめるだろう。

 コンディションの良否を問わず、サードカマロ自体の中古車を見つけるのが非常に困難な時代。注文してもそれこそ一年以上見つからないことだってある。だからこその一期一会。

 しかもエイブルの車両。カマロの流行り廃りに関係なく初志貫徹のまま継続は力なりで常にサードにこだわってきたからこその個体。

 昨今、急激にヒストリックカーの人気が高まっている。アメ車においてもしかりで、ヒストリックだけでなく90年代のサードカマロやトランザム、C4コルベットの人気も上がっている。

 サードカマロは硬派な雰囲気をもたらすカマロ最後の世代であり、キャブレター時代のようなメカニカル部分に気兼ねさがまったくいらないことが、それでいて濃厚なアメ車風味が味わえることが再人気の理由だが、そんな時代の名残が味わえる絶好のタマがいまここにあるのである。

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