AMESHA-WORLD
HOME > 試乗記 > AMC イーグル ワゴン 改 (AMC EAGLE WAGON)
試乗記 TEST RIDE AMC イーグル ワゴン 改 (AMC EAGLE WAGON)当時のラインナップになかったV8エンジンをあえて搭載

AMC イーグル ワゴン 改 (AMC EAGLE WAGON)

エンジンマウントから足回りまでを一新してカスタマイズ制作

これまでにカイザーやワゴニアを積極的扱っていると紹介したエイブルが、新たに仕上げた1台。見た目は単なるイーグルワゴンであるが、その実中身はまったくの別物。その当時に存在すれば、かなりの人気者になったに違いない仕様である。

更新日:2017.07.20文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

エイブル
TEL 044-857-1836 [ホームページ] [詳細情報]

当時は直6OHVエンジンがラインナップ

 1980年に登場したAMCイーグルは、乗用車の車高を少し上げ、サスペンションにジープ的な要素を加えてできたマルチパーパスビークルであった。

 だが実際には、ジープ族の一員ということもあり足回りが本格的で、オフローダーとしての役割を果たすことが可能なほどの実力の持ち主だった。

 この後に登場するXJチェロキーの原動力ともなったクルマという事実を鑑みれば、その実力も自ずと分かるだろう。

 ところが、それほどの実力の持ち主といえども、販売戦略的には弱点があった。V8エンジンの設定がなかったことである。

 当時のイーグルに搭載されていたエンジンは4.2リッター直6OHV。123hp、最大トルク29kg-mを発生させてはいたものの(もちろん直6ファンもいましたが)、アメ車ということを考えれば、若干の物足りなさを覚えたファンは多いはず。
84年型の車両だが、いい意味での古さとヤレ感が同居した、いい塩梅の旧車というデザイン感が、この車両の魅力のひとつでもある。
見た目はリフトアップされたイーグルに過ぎないが、走ればV8フィールが漂う、歴としたアメリカン4WDである。自画自賛じゃないが、写真映えするデザインとボディカラーである。
本格派クロスカントリーヴィークルのような迫力を手に入れている。当初はラングラー用のホイールを履かせていたが、取材前にチェロキー用に履き替えたことにより、洗練された雰囲気が伴った。
ジープの足回りを意識してリフトアップされた点と、同時にメンテナンスまで施された作業が魅力の要因。
パワーユニットはストックの4.2リッター直6OHVユニットから、ワゴニア用5.9リッターV8OHVにコンバート。補記類は全面的に見直されている。ベースがワゴニアだけにキャブレター仕様のV8、190hpのパワーが手に入ったことになる。
ウッドパネル等、当時の雰囲気を残したインテリアはコンディションも良く、ステアリングはグランツに変更されているものの、十分に満足できる状態である。
この時代のアメ車といえばコラムシフトを想像したが、イーグルはフロアシフトだった。またコンディションが気になるATだが、この個体に関しては滑る等の兆候はなく、至って好調。

ないものねだりのV8エンジン搭載

 で、エイブルは考えた。V8コンバートである。エイブル代表の原氏は、当時のイーグル&ワゴニア等の新車を売っていた実績があり、その他ジープ系モデルに対する造形が深いことからも、「あえて自分が造ってみよう」と実行に移したのである。

 これまでにもカイザーやワゴニア記事を紹介していることからも分かるとおり、身近な存在としてワゴニアのV8エンジンをチョイスし、コンバートを開始することにしたのである。

 だがその前に、まず前提としてイーグルのエンジンルームにV8エンジンが収まるのか。同時に駆動系および足回りの設定をどうするか、という問題に直面する。

 試行錯誤の上、エンジンルームにV8が収まることはわかった。だが、エンジンマウントは別注で作成しなければならず、エンジンブロックを単体で何度も位置合わせ。

 さらに足回りを変更し若干のリフトアップも行うことで、エンジンや駆動系および足回りの設定を確認したのである。

 ということで、まずは搭載エンジンを入手しオーバーホールを実施。完全に全バラしを行いオーバーホールし、補機類も全面的に見直した。そして足回りはロアアーム等の位置を変え、トレッドを広げることで迫力を出すとともにV8エンジンの重量負荷を逃がす設計を施した。ここら辺は、ジープ関連の情報を知るエイブルならではの処置である。

 さらに足をバラすついでに、コントロールアームブッシュとボールジョイント等の、いわゆるハンドリング系の年式ゆえのガタを取り除き、細部のメンテナンスも同時に行っている。

 足回りは、若干のリフトアップを施すことで、車高が上がったことによりドライブシャフトブーツの角度が変わってしまいブーツ破れが起こりうる可能性があるために、事前にきちんと対応していることも見逃せない。

改造車のような違和感は皆無

 これら試行錯誤が伴った作業に、およそ半年以上の時間が必要となったが、それでも出来上がった際のV8サウンドを伴ったイーグルの走りを体感すれば、無駄な時間ではなかったと誰もが思うはずである。

 それまでの123hpという直6エンジンのパワーが、5.9リッターV8エンジン搭載により190hpを発生させ、しかもサウンド自体がかなり濃厚な味付けになっている。

 その差約70hpアップは確かに魅力的だが、それよりもアメリカンなフィールを発するリフトアップSUVというところに、個人的には価値を感じるのである。

 ジープを意識した足回りだけに、オフロードでの走りも当然なが生き生きとしており、小柄なボディと濃厚なV8エンジンがもたらすアメリカン4WDは、かなりマニアウケする1台ではないかと想像するのである。

 実際、取材において一般道および街中を走らせ、撮影のために小刻みな移動をお願いしたが、ワゴニア用の5.9リッターV8エンジンはキャブレター仕様の味わい深いサウンドを伴い難なくこなし、気温30℃を越える気候においても調子の変化がまったくなく、あっさりと終えてしまったのである(エアコンは調整&修理している最中)。

 しかも、この取材前に履き替えたというホイールが、シャンパンゴールドのボディカラーとマッチして非常にいい雰囲気を発していたのである。聞けば、チェロキー用のホイールということで、これまたジープ情報に精通するエイブルらしいセレクトというわけである。

 なお、この車両は公認の改造車ということになるのだが、その辺の事情を考慮して制作後、半年以上の年月をかけ同社社長の足として使用し走りや完成度を確認、トラブルの洗い出しをおこなっている。

 実際、トラブル的なものは皆無であったというが、完成後にすぐに売り物とせず、自分で試すという、こういった細かな配慮も「さすがはエイブル」と頷けるのである。
エンジンが載せ換えられてはいるが、それ以外は至って普通のイーグル。魅力的な吸気音を奏でたV8が楽しめるし、サイズ的にも一般道を難なく走れるし、それでいて80年代デザインが何とも魅力的。エンジン、補機類、足回りが全面的にリニューアルされているのも安心感に繋がる。
オーディオやクーラー等のスイッチ類も健在で、きっちり機能するから心配ない。
シートは全面的に張り替えられ、オレンジに近いブラウンの内装色が味わい深い印象を醸し出す。使い込んでいけば、ウッド等の雰囲気にレザーも馴染んでいくはずである。

試乗記一覧に戻る

SUMMER COAST 2017|サマーコースト vol.3BUBU スタッフ募集日本カリフォルニアカスタム キャデラックエスカレードヘッドライトウエストクラブインターナショナル/浜松/アメ車

アメ車検索

アメ車検索詳細

twitter @amesha_worldをフォローアメ車ワールド公式FacebookページYouTube Amesha World公式チャンネルジープ横浜港北熊本のアメ車専門店 グローバル
PAGE TOP

利用規約特定商取引法に基づく表記個人情報保護方針会社概要ニュース&お知らせ広告掲載サイトマップ

AMESHA-WORLD © 2011 PROSTAFF Inc. All Rights Reserved.