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試乗記 TEST RIDE 2005 ダッジラムSRT10 (DODGE RAM SRT10)2005年製ならではの凝った作りに趣味性の高さ

2005 ダッジラムSRT10 (DODGE RAM SRT10)

バイパー無き今、もう二度と現れないピックアップ

8.3リッターV10エンジンを搭載したピックアップ、ダッジラムSRT10は、まさしく荷台のついたダッジバイパーと言える存在だった。

更新日:2017.11.10文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

ジャパンレーストラックトレンズ
TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

500hp超のマッスルピックアップ

 ダッジというブランドネームとヒストリー、そしてデザイン&エンジンなどが醸し出す迫力を伴って、熱狂的なファン層を持つダッジラムトラック。中でもSRTシリーズは、2004年から2006年までの3年間存在した超ハイスペックなマシンであり、世界中のスーパーカーオーナーたちをも虜にしていた人気マシンであった。

 感覚としてはまさに「荷台のついたバイパー」が相応しく、エンジン、ミッション、デフといった主要メカには、バイパー用そのものを使用していたのである。

 搭載されるエンジンは8.3リッター V10 OHV。まさしくバイパーのエンジンであり、パワーは510hp、最大トルクは525lb-ft。当時レギュラー(シングル)キャブは6速MTのみの設定となり、逆にクワッドキャブでは4速ATのみとなっていた。

 ホイールは22インチで、ブレーキはブレンボ化されるなど、ハイスペックの名に恥じない強化品が各部に装備されていたのである。
22インチホイールにブレンボブレーキを備えた足回り。普通に走る程度では十分に事足りる。
ダッジラムトラックを象徴するデザインとして、今なお系譜を引く。このデザインが現行トヨタタンドラのスタイルに影響を与えたというのは非常に有名な話。
ダッジはバイパーというスーパーカーのエンジンをそのまま搭載したマッスルピックアップ。これこそバブル時代をもっとも象徴している産物といっても過言ではない。
「VIPER」ロゴが眩しく光る。超貴重なマシンである。
エンジンはバイパーそのもの。8.3リッター V10 OHVエンジンが搭載され510hp、最大トルク525lb-ftを発生させ、6MTで操作する。
大きなエアダクトにブラックのストライプがよく似合う。
小ぶりなリアスポイラーだが、アクティブなラムには必需品だ。

目を瞑ればまさにバイパーさながら

 インテリアは、普通のラムをベースにメーター周りがこれまたバイパー譲りのパーツで構成され、シフトレバーはハースト製。シフトフィールはトラックそのものだが、走り出すとバイパーを運転している気になれるから不思議である。

 全体的に大柄人向けに作られたような印象の調整式シート座り、スターターボタンでエンジン始動。その一瞬から緊張感がみなぎる。何せエンジンがバイパーである。その爆音サウンドもバイパーそのものであるから、何とも刺激的なのだ。

 だが、着座位置はトラックである(高いということ)。そのアンバランスさがお見事!

 室内からのドライバーの視界はトラックだからこそ格段に良く、深めのクラッチペダルを踏み込んでいざ発進。実際には、クラッチさえ踏み込めれば、繋ぎはいとも簡単であり誰でも普通にドライブできるだろう。

 それほどのとてつもない低速トルクであり、極端な話、慣れればクラッチだけの操作でも(アクセルを煽ることなく)走り出すことは可能である。

 しばらく走り、ちょっと手馴れたところでアクセルオン。さすがに車重のあるトラックだけあって、ホンモノのバイパーのようなワープ感覚は味わえない。だがV10のフィーリングと加速感は圧倒的である。しかも目線が高いからか、体感速度以上に速く感じるから不思議である。

 これまた感覚的な話で恐縮だが現代のカマロ&マスタングあたりのV8モデルでさえも、コイツの後塵を拝するのではないか(あくまで感覚的な話)。重量級のトラックとはいえ、それくらいの速さは確実にある。

まさしくアメ車バブル的な奇跡の産物だった

 今回取材した05年型ダッジラムSRT-10イエローフィーバーは、500台の限定モデルだった。

 一方足回りは、街中を普通に走る程度(プラスαの速度)では非常にクイックだ。ロール感も少なく安楽な室内空間とは真逆な非常にタイトな乗り味を提供してくれる。

 しかし、速度域が高くなるにつれ前後ピッチングやロールが感じられ、さすがにトラックとしての物理の壁にぶつかってしまう。だが個人的にはそのアンバランスさが非常に面白いと思う。安易な言葉だが、「アメ車っぽい」。

 じゃじゃ馬な感じをトラックで演出しているところもそうだが、イマドキの落ち着いたクルマには無い感じがたくさんある。それに、「ダッジ」に「ラム」に「バイパー」に…etc、どれも一時代を築いたブランドネームであり、それらが一堂に会した夢のようなトラックとしての希少価値がなんともソソる。

 確かに激しい走りをすれば、トラックとしての限界も見えて来るかもしれないが、正直われわれ一般ドライバーのレベルでは、ノーマルで十分に楽しめる。というか、6速MTが楽しすぎる。

 感覚としては、まさにスーパーカーを所有する感じに近いのではないか。個人的には普通のバイパーよりもずっと気を遣わずに乗り回せるし、これなら家の近所を走るためだけにでも所有したい。何より「特別感」が嬉しいし、「Theアメ車」としてのオーラがあって非常に好みであった。
インパネ自体はラムトラックそのものだが、ホワイトメーターやアルミ製ペダルシフトなどがスポーティな印象を与えてくれる。シフトはハースト製。
ホワイトメーターやイエローフィーバー特有のインテリアカラーが、ドライバーの意識を盛り上げる。
ゲートは明確、感触は良好である。また叩き込むような豪快なシフトも可能。まさに男のマシン。
8.3リッターエンジンを搭載するが、オイル管理をシッカリ行えば、維持に特別なことはいらないという。
ピックアップでいながらも、シートはバケットタイプ。ホールド性はかなり高い。

バイパー無き今、もう二度と誕生することはない

 アメ車には、「5年スパンの『進化』の法則」というものがあると昔から何度も書いている。2000年のトレイルブレイザーにはじまって、 2005年のダッジマグナム等、2010年の5第目カマロ、そして2015年のアルミボディを纏ったフォードF150に最新鋭のフォードGT etc。

 どれもその時代のアメ車を象徴するクオリティカーとして多くの人々を驚かせた。この先2020年頃には、ブロンコやジープワゴニア等が復活を果たし、アルミボディのアメ車がぞろぞろと増えて、さらにはコルベットが念願のミッドシップカーになってと…、今より二段ほどレベルが上がったアメ車が期待できる。

 そんなアメ車の進化、真っ最中に生まれたこのラムSRTは、その時代だったからこその産物であり、またそういう時代だったからこその凝った作りである(趣味性も格段に高い!)。

 だからもし今現在所有しているなら、そのままずっと所有している方がいいと思う。バイパー無きいま、もう二度と現れないピックアップであること間違いないからである。

 取材元のレーストラック高橋氏によれば「日本国内では見つけるのがなかなか難しい個体になりましたが、本国ならまだローマイレージの車両を探すことが可能です。ですが、バイパー以上の価値が認められ価格上昇は否めませんが」ということだ。

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