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試乗記 TEST RIDE ダッジ デュランゴ いまだ絶版名車の圧倒的に人気車種 VOL.1

ダッジ デュランゴ

90年代車両はコンディションを保てる最後の年代

ここ数年、ちょっと古いものに人気が集まっているという。クルマもしかり。国産車なんかはメーカー自身がオールドテイストの車両を出したり復刻したり。ということで、ちょっと古い絶版系の中古車を集めました。もちろん厳選した車両のみです。

更新日:2018.02.01文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

エイブル
TEL 044-857-1836 [ホームページ]

中古車としてのこの車両の秘密とは

 基本中古車って、年式相応にヤレていることが普通である。じゃなきゃレアモノとしてそれ相応の超高額プライスがついているはず。だが、この個体は78万円。

 そんなに高い値段じゃないが、投げ売りっていうほどの低額でもない。でも相場よりは高く感じるし、果たして価値は? きっと秘密があるに違いない。

 だからそういう見方で試乗する。1999年型。約7万6000キロ走行。78万円。これまでの経験値から浮かび上がる個体リストを脳裏から引っぱり出し、それと照らし合わせていろいろ鑑定していく…。

 そうやって過去数百台にも及ぶアメ車中古車を試乗体験してきた。最近じゃほとんどハズレはない。ちなみに一つアドバイスを。試乗の際個人的に気にしていることが、乗り心地と異音。異音に関しては低級音ともいう、いわゆるミシミシ、ガタガタの類いの音。

 これってアメ車の専売特許ではなく、良質なクルマだとあんまり出ない。まあそれ以外にもまだまだあるんだけど、これ以外は一応の企業秘密ってことで。

 前置きが長くなったが、デュランゴの試乗。これまで何度も乗っているが、それらどれもがカスタムカーやオーナーカーであって、「売りもの」は久しぶり。だからかなり気合いが入る。

 個体は新車並行車で7万6000キロ弱の距離を刻んでいる。だが驚くことにリアに使用感がほとんどない。普通この手のSUVなら、「大量の荷物と人を積んで…」みたいな使い方を想像するが果たしてどうなのか? 
90年代後半に登場したアメ車でここまでノーマルチックな個体も珍しい。デュランゴならなおのこと珍しい。
シャシーはAWDであり、ノーマル車高は正しい選択である。これだけ見てもこの車両の適切さを物語る。
ホイールも当然ながらフルノーマル。
サイドステップはかなり便利なアイテム。きっちり装着されている。
搭載される5.9リッターV8エンジン。245馬力を発生させる。いまを持ってすれば、驚くほどのパワー感はない。かといって過不足かと聞かれればまったくのノーだ。このままでも十分乗れるし、現代のアメ車では感じられない濃いV8フィーリングに感動するし。
取材車はAWD。室内全体はクリーン極まりない状態で、満足どころか逆に驚くほどの状態であった。

デュランゴのノーマル車両なんて夢のよう

 仮に偽装するにもここまでの質感は絶対に出せない(経験談)。だから忌憚なく聞いてみる。

 「このクルマは新車並行車を新車で乗り続けた方で、一台に長く乗るタイプのオーナーさんでした。長く乗るぶん、定期的な点検や整備をきっちりしている方で、見ればわかりますが、基本的にフルノーマルです。だからそういう使い方のもと、年月を経た車両ですね」

 新車並行車ベース。しかもフルノーマル。18年前の車両だが、ある程度常識の範囲内での使用と定期的なメンテナンスをしてきたというだけあって、さらにエイブルさんでの定期的メンテナンスをしてきているだけあって、車両コンディションを把握しているとのことで、エイブルさん自身も驚くほどの良コンディションという。

 初代デュランゴといえば、個人的に知りうる限りにおいてほぼ十中八九、いずれかをカスタムしている車両がほとんどである。それを承知で中古を手に入れることが半ば当たり前のような車種でもある。だからこそ、ノーマル個体の中古試乗なんてまさしく夢のようである。
トヨタがラングクルーザー70なんかを販売していたが、そういった旧車的なアイテムに人気が集まるなか、こういった本物の旧車を大切にし、自らのライフスタイルに溶け込ませるのもカッコイイだろう。

かつて経験したデュランゴが蘇る

 室内はレザーで被われている。だが、全体的にあまり使用感がない。素晴らしくキレイなインテリア。

 ただし、レザーシートに刻まれた無数のシワは確認できる。だがそれ以外にステアリングやシフト、さらにはセンターコンソールにと、距離や年式を想像させるキズやダメージや汚れがほとんどない。あまりにこキレイで同行しているスタッフに聞いた。「クリーニングしてきました?」と。

 実際に走ってみる。エンジンのかかりも一発だし、これまでにABSユニットやエアコンコンプレッサー交換という修理を行っているという話は聞くも、不安定な要素は微塵も感じない。

 ブレーキやステアリングの動きにも動作の遅れや鈍さはまったく感じない。あの、かつて経験したボディの硬さと硬質なステアリングリンケージ系のフィーリングはまだまだ体感できるし、乗り慣れてしまえば、まったく違和感なく素晴らしいSUVと感じるはずである。
変なたとえだが、「まだまだコシがある」。そんな状態のデュランゴである。さらに神経質な方が乗っても違和感を感じないような室内のクリーンさ。こういうのを本物の中古車というのだろう。
当たり前だが、メーター各部は普通に動いている。また非常にキレイなインテリアだった。
レザーシートには、乗降を繰り返した際のシワが刻まれている。だが、それ以上のキズや破れなどはなく、年式、距離に応じたものだと納得できる範囲にある。
後席使用の痕跡がほとんどない。嬉しい誤算。こういった中古車がまだ残っていることに驚く。
代表の原氏。現状販売でももちろんOKなのだが、きっちりした納車整備を行うために、購入希望者との話し合いを繰り返し納得のいく状態での納車を行う。だからこそリピーターがあとを絶たない。
エイブルでは、販売車両以外のメンテナンス依頼が非常に多く、60年代から90年代、さらには2000年代といったさまざまな車両の整備を行っている関係上、中古車販売のコンディションにもこだわりを持つのである。

こういった出物はまさに一期一会

 くわえて濃厚なV8サウンド。まだ、高回転を意識せず、低速重視のアメリカンなV8だった時代の賜物である。たった250hpにも満たない当時のパワーだが、低速からの気持ちよさやトルク感、ラフなフィーリングは、今の時代では決して味わえない新鮮なものだった。

 取材当日は、今年の初雪で都内が全滅したあの日。先週の月曜日の雪が降り始めた直後だった。だがエアコンは普通に効き、車内の曇りを除去するデフロスターも機能していたし、ハンドリングやブレーキにもまったく不安がなく、街中を普通に走っている限りにおいては、まったく普通のデュランゴである。そして改めて「素晴らしい(ミッドサイズ)コンセプトのSUVだったなあ」と感動するはずである。

 振り返って、18年前の中古車であるが、出元のハッキリしている車両だけに、また管理ユーザー車ということで、車両の質がきっちり保たれている感じであった。

 さらに下手に改造されていない分、ボディや各種機関のダメージがほとんどないし、距離分の消耗はあるのだろうが、そこは元が頑丈なアメ車。そう言う意味では、まだまだ乗れる資質を十分に感じつつ、「これをベースにフルノーマル状態を維持し、この先10年乗るのも面白いかも」とあれこれ夢想するのであった。

 ちなみに、まったくの余談だが、このデュランゴのオーナーさんは、これを下取りに出し、エイブルにてダッジマグナムSRT8に乗り換えたのであった。それでダッジ系3台目ということだから、これまた素敵なオーナーさんである。

 90年代後半のアメ車は、非常に味の濃いフィーリングを与えてくれる、しかも手の届く範囲の価格帯で、かつコンディションを保てる最後の年代と感じている。だかこそ、そういった年代のアメ車を狙っているファンは、常にアンテナを張り巡らせ、こういった出物を的確に抑えていく必要があると思うのである。

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