ボディカラーというのは非常に重要な要素である。昨日アップしたシェルビーGT500KRのような硬派なマシンにはシルバーカラーがマッチするが、ちょっと洒落たオープンには、こういった落ち着いたカラーリングがよく似合う。特に重要なインテリアは、ベージュとブラックのツートンカラー。コレまたボディと妙にマッチする。これでキャンバス製のソフトトップがベージュなら、完璧だなぁ〜と。
シートに座り頭上の手動ロックを外しトップ開ける。その作業でざっと20秒。あっという間にオープンに。その動きの完成度はかなり高い。
個人的に非常に好きなのが、カマロのオープン時のプロポーションだ。カマロのフロントウインドーは、かなり寝た状態になっている。人によっては、「これだとオープン感覚が少ない」と言う方が多くいると聞くが、この迫り来るウインドーのサイズ感(短い)が絶妙だと個人的には思っている。このフロントウインドーが短くカットされた、まるでポルシェスピードスターのような、いわゆるチョップドルーフフォルムは美しいとさえ思う。
実際に乗って走ると、ちょうど頭上のルーフを取り外したタルガのような空気の流れ。もちろん、キャビン後方からの風の巻き込みは多少あるので、オープンカーらしさは残っているのだが、顔の周りに不快感がないので、これなら「いつでもオープン」が可能だし、逆にオープンにすることを積極的に選ぶだろう。
搭載される3.6リッターV6エンジン(正規はV6のみ)は、2011年型ということで308ps、トルク37.7kg-mを発生させる。そしてそれを6ATで駆動する。オープンボディは、クーぺ比で約130kgの重量増がなされているが、それらがすべてボディの補強に回っているために、非常にガッチリしている。ちなみに、補強のメニューとしては、Aピラーのハイドロフォームチューブ、タワーバー、トランスミッションサポート、ウインドシールドフレームの強化など。
ここまでボディを強固なものにしたオープンは、結果、サスペンションをクーペと同一のチューニング方法で仕上げることが可能となり、高いロードホールディング性能を発揮する。実際にかなり無理しても全然破綻しないなぁという印象。確かに、アクセルひと踏みのパンチ力には欠けるかもしれないが、それでも300ps超のパワーがあるだけに、過不足感はまったくない。それよりも、鉄壁なロードホールディング性能を積極的に褒めたいと思うし、オープンという状況を考えると、十分にスポーティだと思う。それに4000回転を超えるとV6エンジンの咆哮が積極的に聞こえてきて、これまた非常に楽しい。サウンドもオープンならではで、超ご機嫌だ。
一方ソフトトップを閉めた状態でも走ってみたが、これまた非常に秀逸。静粛性も高く、ボディの剛性も高いので、気になる低級音は微塵もなく、慣れればオープンであることを忘れてしまうくらいの完成度。ちなみに、クローズド時に外から見たボディのシルエットも非常に良好。軽快感とバランスの良さを両立したシルエットを形成していると思う。
先日、2012年モデルが発表されており、この直噴V6エンジンは、新設計のシリンダーヘッドなどにより約10kgの軽量化を果たしつつ、エンジンの最高出力をこれまでの308psから327ps、最大トルクを38.4kg-mへとパワーアップさせている(プライスは2011年までの499万円のまま)。
オープンカーとは一粒で二度美味しいクルマ。カマロコンバーチブルは、まさしくそういうクルマだ。上質かつ洗練されており、オープン時とクローズド時の車体の変化が非常に少ない。それでいて美しいフォルムと迫力あるマスクは健在なのだから、V6カマロを選ぶなら積極的にコンバーチブルを選んでみても絶対に損はしないはずだ。
>> 2012年モデルを見る
330,000円
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