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ダッジマグナム (DODGE MAGNUM)

電子制御スロットルチューニング

電子制御化されたダッジ系全般に可能なチューニング

電子制御スロットルをチューニングすることで俄然生まれ変わるフィーリング。現車合わせが必要となるが、価格が6万円台と比較的安価なこともあり、今かなり人気のチューニングである。

更新日:2015.12.07

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 03-5661-3836 [ホームページ] [詳細情報]

一瞬にして別のクルマに変貌する

 メーカー純正車輌には、あらゆる部分にマージンが残されており、それを少しずつでも解放してやることを、一般的にはチューニングというわけだが、ここで紹介するチューニングは、電子制御化されたスロットルをコントロールし、アクセルレスポンスのダイレクト感を上げようという試みである。

 かつてのクルマは、アクセルの開度に応じてスロットル弁のコントロールをワイヤーで行なう、ワイヤー式を採用しているのが一般的だったが、これをコンピューターが行なう方式のことを「電子制御スロットル」と呼び、アクセルの踏み込み量を電気的な信号に変え、それによってスロットルをコントロールするシステムが採用されるようになっている。アメ車の場合、2004年、2005年あたりから採用された車輌が多い。

 特徴としては、ノーマルの状態では、安全面や燃費の向上などを重視したマイルドなスロットル特性となっているがために(いわゆるマージンってやつ)、アクセル操作に対するレスポンスが若干鈍く、結果的にアクセルを踏みすぎてしまうことが少なくない。アメ車の場合は、低速トルクが豊富なために動きの鈍さを感じることはないまでも、やはりスロットル操作に対する鈍さを感じる方は多いと聞く。

 ここで紹介しているスロットルコントローラーは、そんな鈍さを解消するために開発されたモノであり、ノーマルで抑えられているマージンを解き放つことにより、爆発的なレスポンスを可能としている。

 現車合わせでの取り付けと調整を行う必要があるのだが、比較的安価な価格帯も伴い、電子制御化されたダッジ系全般に可能なチューニングとして人気を博しているのである(ラムトラック等にも可能)。

 このスロットルコントローラーには、「燃費モード」「爆裂モード」「サーキットモード」…など、10段階ものモードが存在し、それを走行中に変化させることが可能なのである。

 たとえば一般使い時は「燃費モード」をセレクトし(いわゆるノーマル状況に近いモード)、いざという時には「爆裂モード」をセレクト。そうすることで、即座にレスポンスが早まり、一瞬にして別のクルマに変貌を遂げるのである。

 ちなみにこのスロットルコントローラーは、エンジンオフ時とバック時は自動でノーマル状態に戻るようになっている。

モードは10段階。走行中にモード変化が行えて、即座に反応する。エンジンオフやバック時は、ノーマルの状態に戻るから、ホントお手軽感覚のチューニングとして人気が高いのも頷ける。

スロットルの開度速度を上げるコントローラー。これはあくまでそのクルマの持てる潜在能力を引き出したに過ぎない。レスポンスが上がることでパワフルになった印象を受けるが、実際にはアクセルが開く速度が上がっただけで、パワーが上がったわけではない。逆にいえば、持てる力内で変化させたに過ぎないわけだから、オーバースペックになり何かが壊れるといった不安がないのが魅力的。

ダッジマグナムSRT-8に装着してみたが、その効果は劇的だった。

車輌重量が何倍にも軽いクルマに乗っているかのよう

 今回装着した車輌はダッジマグナムSRT-8。この車輌は、以前にコニのショックを入れOS技研のノンスリップデフと強化スタビやタワーバー、ロングチューブへダースにワンオフマフラー装着など、ある程度のチューニングを受けた車輌であるが、今回スロットルコントローラーを装着したことで、また別の一面を見せてくれた。

 装着後の効果はてきめん。モード状況によっては大袈裟ではなく、簡単にホイールスピンを施すほどのキレ味だったのだ(当然トラクションコントロールオフで)

 試乗させてもらったが、正直ここまでアクセルの軽いSRT-8に乗ったのは初めてだった。過去にビッグスロットル等を装着したユーザーを取材した経緯があるが、その時はある一定の回転および速度域になると爆発的なパフォーマンスを発揮させたが、このマグナムはアクセルひと踏みから驚きのレスポンスを見せる(爆裂モードで試乗)。

 さらに足回りやノンスリなどが入っていることで、車体全体のダイレクト感が増しており、個人的には車輌重量が何倍にも軽いクルマに乗っているかのような錯覚に陥るほどのキレ味である。街中での試乗だったが、エンジンのレスポンスアップという楽しさにおいては随一だった。

 今回試乗したマグナムがSRT-8だったが(400hp超のパワー)、たとえばV6搭載のチャージャーや重量級のラムトラックなどに装着したらどうなるだろうか? このマグナムがめちゃめちゃ楽しいだけにそういったクルマ達での装着にも非常に興味が涌いた次第である。

 「このスロットルコントローラーは、アクセル開度が少ない時ほど変化の体感が味わえます。当たり前ですけど、開度が大きくなれば純正時の開度が大きい状態と同じようになるんです。ですから逆に普段使いから変化が体感できるので、かなり反響があるんだと思いますね」とは高橋氏。

 さらに「今回のマグナムは、スロットルコントローラーを装着した以外のチューニングパーツが、いい味付けになっていて、スロットルコントローラーだけでも十分に効果が出ますが、その味付けが複合的に重なって手の込んだ究極のラーメンじゃないですけど、そんな感じになってますね(笑)」

 かつて、BMWがメルセデスベンツと比較された時のためにか(?)、アクセルを軽くしてレスポンスが良いように見せている、というような話を聞いたことがあったが、たしかになるほど〜なと思う。アクセルレスポンスだけでパワーが上がったような錯覚に陥るし、何より別のクルマに乗っているかのごときフィーリングが味わえるのだから。

 電子スロットルコントローラーチューニング、恐るべしである!

ベースとなるマグナムSRT-8には、コニのショック、OS技研のノンスリップデフや強化スタビ、タワーバー、ロングチューブへダースにワンオフマフラー装着など、多方面の味付けもなされていた。それがスロットルコントローラーと組み合わされ、また違った究極の一面を見せてくれた。

走行中にモードをセレクトして、センターコンソール中央にある「トラクションコントロール」のスイッチをオフにし、勢い良くアクセルを踏めば、別世界!

写真はあくまでイメージですが、いとも簡単にこういった感じにすることも可能なのです。

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