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特集 SPECIAL ARTICLES クワッドドライブ「直せる工場」と「直せない工場」との差とは?

クワッドドライブ

現代アメ車にまつわる整備事情

現代の最新車両を修理する場合には、電子デバイスと呼ばれる機器が必要になる。その機器によってトラブルのコードを読み出したり、各CPUのアップグレードやリコール情報の対応が可能になるからだ。だが、そうした電子デバイスに関して、所有しているにもかかわらず直せる工場と直せない工場との差が生まれるのは一体なぜか、その理由の一端をクワッドドライブに伺った。

更新日:2020.12.16文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力

クワッドドライブ
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電子デバイスを持っていなければお話にならない

 今やアメ車でさえ、車載コンピューターの数が格段に増え制御が複雑になっているから、そうしたコンピューター類にトラブルが起こる可能性が以前よりも高くなり、修理の難易度を上げている。修理の難易度が上がれば当然修理工場によって「差」が生まれる。すなわち、直せる工場と直せない工場が現れる。だから各ユーザーさんは、「直せる工場」を探さなくてはならない。
 
 それにしても、現代車両のコンピューター制御がいくら複雑だとはいえ、なぜそんな差が生まれるのか。
 
 例えば上記コンピューター類にトラブルが起これば、昨日まで動いていたメーターが動かなくなったり、エンジン自体がかからなくなったり、といったような不具合が突如として起こる。で、そうした故障診断では専用の電子デバイスが必要になる。コンピューターに記録されたトラブル情報を読み込むためである。
 
 例えばダッジ系の車両であればワイテック2.0を使用して診断をする。するとその電子デバイスはエラーコードを示す。エラーコードとは、「どこどこに◉◉といったトラブルが起きています」というコードである。
 
 メカニックは、当然、そのエラーコードに従ってテックオーソリティ(整備指示情報)を確認し、修理のための情報を得る。そして修理する。
電子デバイスを使用してエラーコードを呼び出します。その後、そのコードが出したトラブルの見えない部分をメカニックとして探り事実の裏取りをしなくてはいけないと林氏は語る。でないと誤診断を招くことがあるからだ。
現代の複雑化したコンピューター制御された車両にトラブルが起きた場合、電子デバイスが必要になり、トラブルを確認するためのコードを呼び出さなければならない。例えばFCA車両なら「ワイテック2.0」が必要になる。
上記にプラスして、本国メーカーにおけるリコール情報の確認や更新、さらにはコンピューター系のアップグレード情報の確認とその更新が可能になるから、そうした年代の車両を扱うなら、当然各メーカーごとの電子デバイスが必要になる。クワッドドライブでは各メーカーのデバイスごとにパソコンを使い分けるこだわりようだ。
ところが、その電子デバイスを使用しエラーコードを呼び出したとしても、コードのみが明示されるだけで、トラブルそのものの実体が見えたわけではない。だからこそ誤診断を誘発し、直せる工場と直せない工場が生まれてしまうのである。
2017年型のダッジデュランゴには、オートパーキング機能が付いておらず、電子デバイスを使用してバージョンアップすることで、装備対策することができる。が、電子デバイスを使用しなければ対応できない。
また同年型のダッジデュランゴでは、オルタネーターにリコール情報が出ており、対策していない車両にトラブルが頻発しているという。こういった情報も電子デバイスを使用していれば確認できたはずだ。
電子デバイスとは、トラブルが起きた場合だけでなく、上記のようなシステムのバージョンアップ等にも必須。だからこそ、ないとお話にならない。

エラーコード=トラブル原因のゴールではない

 だから、車両を販売した業者は当然のこと、修理を生業とする方々は、まずは電子デバイスを持っていなければ話にならない。エラーコードを呼び出せないわけだから、現代の車両整備に対応することができなわけである。
 
 余談だが、先日、ワイテック2.0に関する記事をアップしたが、それはチャレンジャーやチャージャーといったFCA系車両を販売している業者の数とワイテック2.0を持っているショップの数が合わないのがおかしいと思ったからである。
 
 ところが、そのエラーコードであるが、あくまでコードを示すのみで、そのエラーコードが点灯した本当の原因について教えてくれることはない。

 要するにエラーコード=トラブル原因のゴールではない場合が多々存在するのである。
 
 もう少し具体的に説明すると、そのエラーコードが明示する箇所そのものがトラブルの直接の原因であれば誰もが簡単に処理できるだろうが、実際にはそうではないことがあるからややこしくなる。例えば「A」というエラーコードが出たとする。
 
 その「A」にまつわる他の部位にトラブルや原因が潜んでいるにもかかわらず、「A」のエラーコードが点灯する場合が実際にはある。だからメカニックはエラーコード=即修理ではなく、「本当にこれなのか?」と見極めのための裏取りを必ず行わなくてはならない。でないと、誤診断を招く可能性が潜んでいるからだ(裏取りせず上部の証拠だけで犯人を逮捕をして冤罪を招くことがある場合と同じ理屈)。
 
 「そのコードが示すトラブルの原因となる箇所はメカニック自身が見つけ、確定診断を出さなければなりません。しかも、原因となる不具合に対しての『騙し』、二次的症状や三次的症状が出ていた場合、それらに捕らわれてしまい根本的な原因の解明&治療が行えずにいれば、ずっと治らないままの車両が誕生してしまいます」と林氏。

直せる工場と直せない工場との明確な差

 万が一、その見極めができない方がメカニックであった場合は、当然一発では治らず、複数回の修理が行われることになり、それでも治ればまだマシだが、最後には「お手上げ」、もしくはその部分の全部取っ替えとか、オーバーホールとか、めちゃくちゃなことになりかねない(クワッドドライブには、ぐちゃぐちゃにいじられた挙句に治らず持ち込まれた車両が多々ある)。
 
 つまり、電子デバイスは持っていなければ話にならないが、持っていても使いこなせなければ、要するに、電子デバイスで出たエラーコードをさらに診断&裏付けするメカニックとしての技量がなければ、持っていないも同然なのである。=直せる工場と直せない工場との差である。
 
 これら電子デバイスは、診断をするための取っかかりとしては最重要パーツだが、その機器から得られる情報によって、すべてのトラブルが解消されるわけでは当然ない。というか、この「すべてのトラブルが解消されるわけではない」というところがミソであり、要するに、メカニックの真の技量が問われるのである。
 
 「最近よく、修理をご依頼いただいたお客様に診断結果を報告すると、『本当にこれだけで直るのですか?』と言われることがあります。数軒のショップに出したけど治らず、最終的に弊社に辿り着かれたお客様ほど驚かれるんです。
 
 現代の車両は、それはそれは複雑に入り組んだデジタルとアナログが共存しています。エンジンやトランスミッションのメカニカルな分野においてはほぼ完成されておりますが、その周囲を取り囲む制御がとても複雑です。メカニカル的分野と半導体デバイス、どちらも熟知していないと手を付ける事が出来ないのが現実です。
 
 自動車業界の一般的な診断方法としてはテスターで表示されるトラブルコードを読み、その部分の部品交換を行いますが、それだけでは治らない事がよくあります。

 裏取りという言葉を使いましたが、要するにトラブルコードがなぜ出たのかの真相(全貌)を掴むのが本当のメカニックです。その真相がエラーコード通りならそれでokですし、エラーコードを出させた真の原因が別にある場合なら、当然別の場所を修理をしなければなりません。
エラーコードをベースに、メカニックとしての技量を駆使して裏取りを行っていく。同時にこれまで修理してきた何千という作業内容の集積を確認することで、今やトラブル修理で膨大な時間を費やすこともなくなったという。
これまでに修理してきた特異なトラブルの修理経過から結果までをファイリングしたもの。いわゆるショップとしてのノウハウ&財産といったところ。だが、この努力の結晶が同時に多くのユーザーを救うのである。
オシロスコープとは、電気的な信号を波形としてモニターする機会であり、確実な診断結果を出すにはこうした機器を使用した診断を行っている。
例えばトラブル症状を実体験するために、電子デバイスとオシロスコープを車両に繋ぎ、そのまま試乗して異常波形の読み込みを行う等、症状の裏取りをするためには手段を選ばない。トラブル解決にはここまですることもある=現代車両のCPU系トラブルの難解さ故にだ。
症状を確認するため走行しながら異常波形を確認し、その時のモニターの状態を動画にて撮影する等してファイリングし、上記のようなノウハウにもしている。
 要するに、エラーコードだけに固執すると根本的な原因を見落とし誤診断につながります。木を見て森を見ず状態です。どのメーカーの車両でもエラーコードは出力しても、その原因が、センサー、配線、制御、メカニカルまでは特定できません。だから事実の裏取りが必要です。その際には、固定観念にとらわれることなく、です」
 
 クワッドドライブが、メーカー純正の電子デバイス以外に電圧計測テスター等を使用し、時にオシロスコープを駆使して波形まで見るのは、こうした故障診断における裏取りの正確性を増すためであり、そうした診断データの積み重ねが多くのアメ車乗りからの信頼に繋がっているのである。
 
 「現代の車両はとにかく作業精度が要求されます。それにベースとなる知識が必要であることは言うまでもありません。プラスして昔ながらの勘や経験も当然必要ですが、とにかく異常を感じる心眼といいますか、見抜くための観察力とか洞察力が不可欠です」
 
 机に置かれた分厚いファイルは、これまでに修理してきた特異なトラブルの修理経過から結果までをファイリングしたもの。ちょっと言葉では言い表せないほどの数であった。=それこそがノウハウとなり、「このファイルを見直せば今や難題修理でもたつくことはほとんどなくなった」というから、凄まじい言葉の重みである。
 
 ひと昔前の話で言えば、「アメ車はこんなもんですよ」が合言葉のように出回っていたが、今や段違いのレベルに進化している。「こんなもんですよ」では済まないレベルである。だから現代の最新アメ車に乗るユーザーは、確実に頼れる彼らのような真のプロフェッショナルを、自身の足で探し出す必要が絶対にあると思うのである。
アメ車業界における唯一無二の存在。なんだかんだ言っても、最終的にはクワッドドライブに助けてもらうショップが年々増え続けているのも頷けるのである。

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