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試乗記 TEST RIDE 2018 シボレーカマロ ZL1 10ATタイトなフィーリング、それはマスタング350GTを遥かに上回る

2018 シボレーカマロ ZL1 10AT

そして、あのヘルキャットでも決して勝てない

たとえばアメ車を買う場合、新車、中古車、ディーラー車、並行車といろいろとあるわけだが、普通に考えて日本に正規輸入されているモデルを買うならば、そのままディーラーに行き購入するのが一般的であろう。だが、ディーラーでは手に入らないレアモデルという観点では、BCDのようなスペシャルショップを探す必要が絶対にある。今回はカマロZL1の10速ATをBCDで取材した。

更新日:2018.05.22文/吉田昌宏 写真/古閑章郎

取材協力

BUBU / ミツオカ
TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]

BUBU横浜
TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

今やニュルの洗礼を当たり前に受けるGM車

 ドイツ、ニュルブルクリンクサーキットにおける走行パフォーマンスは、車両開発におけるひとつの指標となっている。というのも、その通称ニュルとは、とてつもないモンスターサーキットだから。かつてはF1も行われていたし、その他レースや走行テストでは死傷者がでているほどハードなサーキット。

 高低差が約300mとアップダウンが激しく、路面ミューが低く、さらにバンプも多数存在し、コーナーはブラインドのハイスピードからテクニカルに至るまで。問題は、そうした難所サーキットにもかかわらずエスケープゾーンがほとんどないこと。いきなりガードレールに突撃か、ガードレールを飛び越え一気に谷底へ。

 だが、そこを走り込むことでクルマは鍛えられる。通常の日常走行の中では決してないようなシチュエーションを走り込むことで、ボディは強固に、サスペンション制御は緻密に、そしてエンジンはフレキシブルに生まれ変わる。いわゆるニュルの洗礼である。

 かつて、ある日本製スポーツカーは、開発初期の段階でそこを一周走り切ることができなかった。だからアチコチ補強してようやく一周走り切ることができるようになり…、というような懐かしい歴史があるほどだ。

 だが、驚くことにドイツ車は、昔から常にここを走っていたという。それは1.5リッタークラスのVWゴルフにいたっても。だからあの走りというわけである。
美しさすら感じさせるボディ。ボディカラーもアメリカ的だ。世の中全体的に丸みを帯びたデザインが全盛の時代に、あえて直線基調で訴える。
世の中のクルマ全体が大きく肥大化していくなかで、ボディ外寸を切り詰め、車重90kg超の減量を果たしたカマロ。その効果は絶大で、ボディの強靭さはコルベットを凌ぐ。速さでもコルベットヤバし、と感じさせるだけの体感性能を与えてくれる。
フロント開口部の大きさからボディ全体のライン、さらにリアテールやスポイラーに至るまで全体のトータルバランスが一番取れているカマロだと思う。ひと言、カッコいい。機能と美しさと野蛮さと…、あらゆるレベルが高い次元で融合されている6代目カマロの傑作。
盛り上がりを見せるドーム型のボンネットフードは、カーボン製。ブラック以外のボディカラーだとより鮮明にわかる。同時にフロント開口部からのエアの通気口の役割も果たす。
搭載されるエンジンは、6.2リッターV8LT4エンジン。650hp、最大トルク650lb-ftを発生させ、6速MT、もしくは10速ATと組み合わせられる。恐ろしく速いのは言うまでもない。
20インチFORGEDアルミホイールにブレンボブレーキシステム(F6ピストン/R4ピストン)が抜群の性能を支え、ドライバーに安心感を与えてくれる。
スエード素材を大量に使用した硬派なインテリア。レーシングカーのような雰囲気に満たされ、実際にシートに座ってもそのタイトなフィーリングは、箱型ボディではマスタングを完全に上回る。

他のアメ車を圧倒する別次元の速さ

 でだ、近年のアメ車はこぞってニュルを走っている。とくにGM車は熱心に。ダッジ系は直線重視車両が多いためか、バイパー以外はあまり聞かないが、カマロやコルベットはこぞってニュルを走り、鍛え上げている。・

 だから乗るとひと味違う。ステアリングの感触がフォードやダッジ系とは全く違う。足回りのしなやかさや強靭さも全く異なる。それは日本の一般道を走っただけでもわかる。車両全体から伝わる骨太さが完全に別次元である。

 実際、カマロZL1の10速AT車がニュルを走ったラップタイムが7分29秒60であった。これは、旧ZL1よりも11秒67タイムが向上しており、たとえば997世代のポルシェ911GT2やターボS、GT3 RSよりも速いラップタイムである。さらに言ってしまえば、ランボやフェラーリ系のV8&V10車両よりも速い。そう、シボレーカマロZL1とは、それほどの車両である。

 で、実際に日本にて乗ってみての感想は、707hpチャレンジャーヘルキャットよりも確実に速い。仮にスタートダッシュで負けたとしても第一コーナーで刺せる。その後もコーナーのたびにチャレを突き放し、カマロZL1の圧勝であろう。そのくらいに感じるほど速いし、シッカリしている。

 ボディの剛性は、アメ車随一だ。これはコルベット以上。ステアリングの支持剛性もハンパない。今や電動パワステだからその重さを感じることはほとんどないが、ステアリングから感じる剛性感はこれまでに感じたことのないもの。

 各部のスエードタッチのインパネが硬派はレーシングマシンの様相を与えてくれ、着座位置や、また抜群のホールドを見せるバケットシートも伴って、まさしくレーシングカー的な雰囲気を与えてくれるから、硬派な「マシン」が好みならその要望に十分に答えてくれるだろう。

コルベットすら追撃の予感

 なお、この型のカマロZL1は2017年にデビューし、ボディは、全長、全幅、全高、さらにはホイールベースを短縮することで90kg以上の軽量化を実現している。それに伴い重量は1790kgということだから、この手のマシンとしては抜群に軽い。同クラスのメルセデスAMGやBMW Mシリーズなどはプラス100kg程度は重いから、また日産GT-Rはそれ以上重いから、それだけでも勝負ありだろう。

 ちなみに、搭載されるエンジンは6.2リッターV8スーパーチャージャーLT4ユニットは650hp、最大トルク650lb-ftを発生させるから、それだけでも十分に速いのだが、1790kgという車重が絡めば、冒頭の、車重2トンを超えるヘルキャットでも相手にはならないのである。

 筆者は、年間を通して100を超えるアメ車を取材しているが、一般道を走っただけでもこれだけの違いを見せてくれる車両はほんとに珍しい。恐らくサーキットに行けばもっと別の顔を見せてくれるのだろうが、そこを走らずともその姿は容易に想像がつく。

 どんなに荒れた路面でも受け止め、手足のように4輪を操ることを許し、そして豪快にコースを立ち回るに違いない。ストリートにおける強さと、それでいての扱いやすさは、きっとそんなところに繋がるはずだ。
走りも性能も雰囲気も最高レベルのZL1。それを街中で走らせる喜びはひとしお。ちょっともったいない気もするが、晴れの日なら最高に楽しめる。
今回試乗した個体は10速AT。このATが抜群に良い。シフトノブは細身のタイプで操作性は良好。ATは、10速を体感することはできなかったが、小刻みに変速し、その変速をあまり感じさせずに650hpを制御する。個人的には常にMTシンパだったが、ZL1はATでもいいと思う。その方が逆に速く走ることが可能だろう。
個人的にはツインクラッチがあまり好きではないために、アメ車系の多段化ATには意外に賛成している。ATでもパドル使用で十分に楽しいし、速い。
見た目だけではわからないかもしれないが、シートが恐ろしく素晴らしい出来。ホールド性が抜群で、小柄な日本人ですらその性能に満足するはず。
メーター回りのデザインも洗練されており、情報量も多く、視認性も高い。ATだと速すぎて慣れるまでメーターの確認が取れるかどうか(笑)
ドライブモードは4つパターンがあるが、通常は「TOUR」で十分事足りる。ちょっと速く走りたければ「SPORT」でも印象が確実に変わりステアリングの反応や足の状況も変わってくる。
上記でも記したが、「晴れの日は楽しい」が、雨天だと一転して運転が難しくなる。要するに技量が求められる。単純に強烈なパワーがあり、タイヤがそれなりのパフォーマンスタイヤであるからだ。だから、積極的にトラクションコントロールを使用して、技量を補う必要が出てくる。その性能も最高レベルだ。

こういったスペシャルなマシンを積極的に扱うBCD

 ちなみに、カマロZL1の走りを体感してしまうと、そして感動してしまうと、「コルベットはどうなんだ?」という方も出てくるだろう。そういう方々に対しては、「かりにタイムがコルベットよりも劣っていても十分に魅力的」と答える。

 さらに「タイムの面においてはコルベットに忖度しているのでは?と思えてしまう。そのくらいZL1は速い」と付け加えるだろ。実際、カマロZL1はそのくらい素晴らしい感動マシンである。

 このカマロZL1を販売しているBCDは、独自基準でカリフォルニアから自社輸入している。こういったアメ車販売ディーラーを活用する最大のメリットとは、日本の正規モデルとして入手不可能なモデルやグレードが手に入るということである。

 たとえば旧マスタングのBOSS302や旧シェルビーGT500、またGM系でいえばカマロZL1や1LEといったスペシャルモデルたち。

 こういった車両をアメリカから直輸入すれば、装備やグレードは自由にセレクトすることが可能だし(中古車の場合はもちろん限度はある)、購入金額を抑えたり、快適装備を充実させたり、もしくは省いたり…、といった要望に限りなく応えることが可能になる。

 しかも現代的な世界基準のクオリティ車である。昔のように大きなトラブルで悩むような年式ではないだけに、好みのモデルを直輸入するメリットは限りなく高いというわけである。

 ちなみにGM系の話に限っていえば、BUBUのBCD系列には、GM系ディーラーがあるだけにコルベットやカマロの正規輸入モデルとしてのサービスポイントを抑えているというメリットが活用できるし、BCDで扱う上記のような本国モデルに対するアフターサービスもかなり充実しているのである。

 しかも、BCD横浜に赴けばわかるが、横浜ショールーム内と野外展示車両には常時20台以上の現代版マッスルカーやビンテージカーが在庫されており、コンディションの良さはもとより、新車系に関して言えばまるで正規モデルのようなアフタサービスや保証体制をもって対応してくれるからこそ、日本全国のユーザーに支持されているのである。

 BCDには、今現在、カマロZL1の10速AT車が1台、6速MT車が1台、在庫として入庫しているから、即納車としてゲット可能である。
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