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試乗記 TEST RIDE 1966 フォードマスタング 2ドアハードトップデザインの美しさやキャブレターサウンドが奏でる独特の世界観

1966 フォードマスタング 2ドアハードトップ

他の車両には見向きもしなくなってしまうほどのめり込みたい

アメ車を楽しむなら「最新か最古」か。その方が、どちらの魅力もわかりやすく堪能できるから。で、新旧マスタングでそれを確かめてみた。

更新日:2019.08.05文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

BUBU / ミツオカ
TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]

BUBU横浜
TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

オーソドックスなスタイルが非常に良い

 また、2018年にマイナーチェンジを行った現行マスタングは、ミッション以外の各部にも変化がもたらされている。特に大きな変化の一つがフロントマスク。

 旧型比でアグレッシブさを強調したフロントマスクは、ライト系の変化だけでなく、フロントボンネット位置を低めるなどの効果をもたらし、また全車装着されているマグネティックライドサスペンションが足回りの進化を体感させる。

 再び聞けば「乗り心地が良くなり、逆に速くなっています」という。すなわち、サスペンション制御が以前よりも緻密になり低速での凹凸をいなし、高速ではより踏ん張るというマグネティックライドの良さが全面的に出ているといい、こうした走りの良さを含めた最新車両の乗り味こそが、最大のポイントとなるだろう。

 もう一方の取材車両は1966年型マスタング、2ドアハードトップ。搭載されるエンジンは289ci-V8=4700ccのV8エンジンにフロア3速ATの組み合わせである。
マスタングといえばハードなマッスルカーを連想するもいらっしゃるだろうが、こういったオーソドックスなマスタングも最高にお洒落だ。
1966年型マスタング。ボディスタイルはオーソドックスなノッチバックタイプの2ドアハードトップ。コンディション良好かつオリジナルパーツを多数残す。
このバックスタイルの美しさは特筆ものだろう。ここにこそ旧車デザインの魅力が詰まっている。
載されるエンジンは289ci-V8=4700ccのV8エンジンにフロア3速ATの組み合わせ。当時カタログ表示は200hp、最大トルク282lb-ftを発生させていた。
当時のままをそのまま動体保存されているかのような各部。こういった車両がまだ入手可能というところにアメ車の可能性を感じるのである。
オリジナルパーツを数多く残す点でもかなり優秀。
メーター類もすべて動作確認済み。普通に動く。

世界中のクルマたちに影響を与えた名車中の名車

 この年代、つまり初代マスタングは1964年の途中で発表されたこともあってデビューイヤーは64・1/2(ロクヨンハーフ)と表記され、65年型では年間約55万9000台、66年型では約60万7000台という驚くべき生産台数をマークした大ヒットモデル。

 ボディスタイルはオーソドックスなノッチバックタイプの2ドアハードトップとコンバーチブルでスタートし、65年型からは流麗なルーフラインを誇るファストバックが追加され、その基本的なデザインは66年型までそのまま継承されている。

 ちなみに、このマスタングは世界中のクルマ達に多大なる影響を与えていた。例えば70年代のトヨタがコロナでセリカを作り、、日産はサニーでシルビアを、ホンダはプレリュードに三菱はギャランGTOを作ったのである。
この初代マスタングはアメリカ本国でも現在コレクターズアイテムとしてプライスが高騰しているという。

旧車好きなら誰もが一度は興味が湧くはず

 で、取材車である。搭載される289のV8エンジンは、当時200hp、最大トルク282lb-ftを発生させた、いわゆるスモールブロックの傑作と言われたフォード謹製V8エンジンであり、現車にはその当時の面影がエンジンルームにぎっしりと残されている。

 またバーガンディのボディは想像以上にクリーンであり、メッキパーツも輝き、インテリアの各部にも当時の面影とビンテージさながらの雰囲気がギッシリ詰まっている。

 聞けば、この66マスタングには、オリジナルパーツがそのまま使われているところがあり、適度にチューンされた個体とは全く異なる雰囲気を漂わせていたのである。

 個人的に思うが、スピードに興味がなくなると旧車への興味が俄然わく。デザインの美しさやキャブレターサウンドが奏でる独特の世界観の虜になってしまい、それは、その人の生き方にも繋がるのだろうが、当然、他の車両には見向きもしなくなってしまうのである。

 いつか、海沿いの国道をオールドマスタングでのんびり流したい、と思うのであれば、こういったビンテージ風情を感じさせる個体をチョイスし、十分に走れる仕様を目指すべきではないかと思う。その方が完成度の高いオールドマスタングを作る最短ルートであるとも思うし。

 この2台、V8と直4ターボ、といった違いはたくさんあるが、所有する人々を楽しませる要素をたくさん持っているという点において、さすがは「マスタング」と
言えるのである。
組み合わされる3速AT。シフトノブ等の動きにも遊びはない。
ダッシュ周りのデコレーション類もオリジナルパーツのままである。
シートはシッカリとしたコシのあるもの。シートベルトのいらない旧車ならではの座り位置だった。

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