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[試乗記]

「ブロンコ」ブランドが放つ都市型クロスオーバーSUV

2021 フォード ブロンコスポーツ

使い方によってはフォードエクスプローラーを上回る存在

昨年7月に発表され、2月末から発売が開始されたブロンコスポーツが日本に上陸した。

更新日:2021.03.26

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/スペース YOKOHAMA TEL 0455300139 [ホームページ] [詳細情報]

ブロンコスポーツが日本上陸

 フォードが発表した「ブロンコファミリー」には新型ブロンコ2ドア&4ドアの他に「スポーツ」が存在していている。本国では「スポーツ」が早々にデビューし、最新モデルを最速で直輸入するスペース横浜に入庫した。

 ちなみに、ブロンコ2ドア&4ドアであるが、ちょうど今頃本国で「ファーストエディション」の発売が開始されるかどうかという状況にあるから、あと3か月もすれば再びスペース横浜で見られるのではないだろうか。

 さてブロンコスポーツだが、ブロンコ2ドア&4ドアが本格的クロカン四駆という位置付けに対し、普段使いを快適にする5人乗車のアーバン四駆。だがそれでいてオフの走りもかなり充実しているから、そのサイズ感やライバルはズバリ、ジープコンパスやレネゲード。

フォードブロンコスポーツ
■全長×全幅×全高:4387×1887×1814ミリ
■ホイールベース:2670ミリ

ジープレネゲード
■全長×全幅×全高:4255×1805×1695ミリ
■ホイールベース:2570ミリ

ジープコンパス
■全長×全幅×全高:4400×1810×1640ミリ
■ホイールベース:2635ミリ

ブロンコファミリーの中でサイズの一番小さモデル。実車の見た目のサイズ感はジープコンパス程度。ボディは小さく都会派SUVにもかかわらず徹底してオフロード仕様となっているのが、ブロンコスポーツの特徴。

シンプルかつクリーンなボディスタイル。デザインも魅力的で安っぽさは皆無。こう言ったアクティブなオフロード車が好きな方にはもってこいな1台。今後ジープブランド車にどのくらい迫り、また追い抜くのか。興味深いSUVの登場である。

FWDベースのモノコックボディ

 ブロンコが本格的なフレームボディなのに対しブロンコスポーツは、FWDベースのモノコックボディという作りの違いからも、想定するユーザーが想像できる。

 デザインは、ブロンコ2ドア&4ドアが旧ブロンコのスタイルをベースに誕生したのとは異なり、円形のヘッドライトは有するものの、平面に近いボディパネルと前後オーバーハングを短くした箱型フォルム。

 このボディに搭載されるエンジンは2種類あり、1.5リッター直3エコブーストターボと2リッター直4エコブーストターボエンジン。組み合わされるミッションは、ともに8速ATであり、2.0L直4に組み合わされる8速ATのみセレクトシフト付きのパドルシフト装備となっている。

■1.5リッター直3エコブーストターボ:181hp、最大トルク190lb-ft 8速AT
■2.0リッター直4エコブーストターボ:245hp、最大トルク275lb-ft 8速AT+セレクトシフト付き

搭載されるエンジンは2リッター直4エコブーストターボエンジン。245hp、最大トルク275lb-ftを発生させ、8速ATと組み合わされる。

一見シンプルに見えるインテリアだが、実物は想像以上に質感がよく、ウォッシャブルなフロアやシートバック素材が採用され、内張りには様々な小物を取り付けておく仕掛けがある等、アクティブに使うための工夫が凝らされている。

シフトは、センターコンソールに配置されたダイヤル式タイプ。その下にあるのがパーキングブレーキのオンオフスイッチ。その下が走行モード切り替えのボタンとなる。

デザイン的にはルーフを短くしたような印象を受けるが、車内に入ると着座位置が低く、広々とした空間に驚く。

全車4WD仕様の高い悪路走破性

 足回りはフロント、リアともに独立懸架。駆動方式は4WD。アーバン志向とはいえ、クラストップの悪路走破性を誇る。駆動方式は4WDのみとなっており、「BASE」、「Big Bend」、「Outer Banks」、「Badlands」、「First Edition」の5つのラインナップが存在している。

 インテリアは、アクティブ仕様のブロンコ2ドア&4ドアとは異なり、洗練されたSUV仕様といった印象。それでも傷が付きにくく、ウォッシャブルなフロアやシートバック素材が採用され、内張りには様々な小物を取り付けておく仕掛けがある等、アクティブに使うための工夫が凝らされている。

 もちろん、センターコンソールには8インチのモニターが装備され、インフォメントシステムが内蔵されている他、各種運転支援機能が採用されている。

リアゲートにはリアウインドーガラスとリアドアの両方を開けるドアスイッチが別々に装着されている。

ドアスイッチの左側を押せばリアウインドーガラスが窓のみが開く。使い勝手は最高に良い。

ドアスイッチの右側を押せばリアハッチゲートが上方に開く。ゲートを開くと内側に荷室が現れる。こちらも想像以上のスペースが用意されている。

非常に扱いやすいサイズ感とデザインの良さが特徴のブロンコスポーツ。

本国ではジープブランドのライバル車

 ということで実車である。CACTUS GRAYというボディカラーの「Badlands」。初期のラインナップには「First Edition」があるが、それはあくまで初期モデルのみ。だから「Badlands」が事実上のトップモデルということになる。搭載エンジンは2.0リッター直4エコブーストターボ。

 写真では何度も見ているが、実車を見ると驚くことがたくさんあった。「予想より大きな」とは思ったものの、実サイズはジープコンパス程度なので、アメ車としてはミッドサイズかそれ以下程度。だから非常に扱いやすいサイズ感とデザインの良さに感心。

 さらに室内に入るともっと驚く。ブロンコスポーツは、横から見るとチョップルーフのようなデザインをしているが、ドライバーズシートに収まると窮屈さは微塵も感じない。逆に、このサイズにしては驚きの室内空間であり、かなり広々とした印象だ。

 というのも、着座位置が低く調整されているため、デザインから感じる頭上の狭さは皆無であり、また着座位置が低いから乗降性が良く、非常に好感。

 くわえて目前に広がるインテリア全体の質感が高く、これまた想像以上に良いから驚くことがいっぱいあり、ライバルと目されるジープブランドが恐怖を感じたのが良く分かる。ジープは、ブロンコ発表の前日にあえてラングラールビコン392のコンセプトカーの発表を行ったのは有名な話だ。

 あくまで個人的な印象だが、ブロンコスポーツは、SUVというよりは背の高い乗用車的存在のように思えたから、非常に扱いやすい存在だと言える。だがそれでいて4WDであるから悪路走破性はもちろん高いだけに、そのサイズ感から言っても日本の道路にピッタリな存在ではないか。

シンプルだが発色の良い視認性の高いセンターメーター。全体的に安っぽさがないから、こう言ったメーターにも質感を感じるほど。

ステアリングの奥に「+−」を表示したパドルシフトが装着される。これは2リッター直4ターボエンジンモデルにのみ対応される。

センターコンソールには8インチのタッチ式モニターが装備。各種インフォメントシステムの操作に使用される。

日常的な快適性とアウトドア風味を満載したアメ車

 価格帯によっては、フォードエクスプローラーよりも入手しやすいだろうし扱いやすいだろうし、非常に魅力的な存在だと確信したのである。と同時に、今後登場するブロンコ2ドア&4ドアの良さもほぼ確定と言えるだろう(ライバルはジープラングラーだ)。

 ブロンコスポーツは、日常的な快適性を追い求めながらもアウトドア風味を満載したアメ車ならではの存在。日本でもジープレネゲードが人気だし、アクティブな日本製SUVも人気だから、日本でもファンを獲得できるはずである。

 なおスペース横浜であるが、最新車両を積極的に直輸入している専門ショップであり、当サイトでもC8、C8コンンバーチブル、エスカレード、タホZ71、シェルビーGT500といった最新モデルを取材させていただいたが、今後もダッジデュランゴヘルキャット等も入荷予定である。

 要するに最新モデルを直輸入するネットワークがあり、そう言った最新車両をしっかり整備&調整が可能で、ちゃんと販売することが出来るショップであるからこそ、上記取材したモデルも全てsold outだし、当然日本全国に関連ユーザーを持っている(沖縄にも)。

 そう言ったショップだからこそ、ブロンコスポーツも早々に入荷可能であったわけで、当然しっかりした納車整備とアフターが可能なだけに安心感が高いのである。

ブラウンとブラックのツートーンカラーのシート。デザイン、サイズ感、質感、ホールド性も良好。アウトドア使用を考慮してウォッシャブルな素材を用いている。

セカンドシートも同様な素材感のシートを用いている。4ドア5名乗車を満たす居住空間もブロンコスポーツの魅力である。

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