1968年当時、マスタングGTに設定されたアメリカ西海岸地区限定のスペシャルモデルをカリフォルニアスペシャルと呼んでいた。
当時のマスタングハードトップをベースに小粋にまとめられたカリフォルニアスペシャルは、ファンの間で瞬く間に人気を博したのである。
そしてある時期から「復刻」をテーマに掲げたフォードは、このカリフォルニアスペシャルに対しても復刻モデルを用意。それが2007年にリバイバル登場したマスタングGTカリフォルニアスペシャル(以下、GT/CS)。
主にエクステリアを中心としたカスタムであり、カリフォルニアスペシャル専用のフロントバンパー&スポイラー、リアバンパー&アンダーディフューザー、サイドスクープ、GT/CSサイドストライプ、フードスクープ、クローム仕上げのデュアルエグゾーストパイプが奢られた仕様だった。
一方インテリアには、ツートーンカラーのカリフォルニアスペシャル専用レザーシート、ロゴ入りフロアマット、コンフォートパッケージ(助手席パワーシート、シートヒーター、コンパス付光調整ルームミラー)が装備されている。
GT/CSの2021年型モデルの新車。ブラックにペイントされたグリル、ボディサイドライン、サイドスクープ、リアスポイラー、ブラックペイントされた5本スポークホイール、アクティブバルブエキゾースト等を装備する。
パっと見はマスタングそのものだが、じっくり見れば「普通のマスタングとは違う」と気づくはずである。
この車両が発売された当時、このGT/CSのコンバーチブルの新車を購入した方を取材した経緯があるのだが、非常にカッコよかった。
単なるディーラースペシャルと言ってしまえばそれまでなのだが、なぜだかそういった簡素な雰囲気は皆無。マスタングをさらに一段上等にした風情に満ち溢れていたのである。
くわえて初代GT/CSデビューから約40年後に登場した復刻版というところにも価値があると思えたのである。
余談だが、元ジャニーズの今井翼という方がかつてこの年代のマスタングGT/CSのブラックに乗っていたというニュースをつい最近見た。さらに余談だが、木村拓哉氏は、サリーンのS281のコンバーチブルのMT車にいまだ乗っている(自ら連載を持っているファッション誌に愛車ごと登場していた)。
デビュー当時のGT/CSのパンフレット。GT/CSはたった一年のスペシャルモデルだった。
だが後に中古市場で爆発的に火が付いた車両でもあった。
その後再びGT/CSが登場したのが2007年だった。初代デビュー後約40年ぶりの復活である。
フォードジャパンが存在していた時にもD車で発売されていた。クーペが基本だが、その当時はコンバーチブルのGT/CSの雰囲気も抜群に良く、似合っていると思った。
そんなGT/CSは1968年に始まり、2007から2009年、さらに2011年から2014年(結構レアモデル)、そして2016から2017年に続き2019年から再びリバイバル販売されている。
この2019年は、2018年のマイナー後のスタイルをベースにしているからそれまでのGT/CSとは一線を画す。そんなGT/CSの2021年型モデルの新車を取材した。
特徴は、ブラックにペイントされたグリル、ボディサイドライン、サイドスクープ、リアスポイラー、ブラックペイントされた5本スポークホイール、アクティブバルブエキゾースト等を装備する。
「GT/CS」と称されるそれは、パフォーマンスカーでありながらも、どこか気品を感じさせるため、多くのファンを持つが、当然、この新車にもその雰囲気が充満している。
さらにここ最近、この型のマスタングでは、ダークグリーンのブリットやブラックのGT、ワインレッドの直4ターボ、鮮やかなブルーのV8コンバーチブルといった様々なカラーリングを見てきたが、個人的には初めてに近いホワイトカラーのマスタングGT/CSを見て、「フロンマスク周りが一段とシャープに見え、非常によく似合っている」と実感したのである。
搭載されるエンジンは5リッターV8。現行型は460hp、最大トルク420lb-ftへと進化している。MT車で乗ると一段とサウンド等が気持ちよくダイレクトに感じる。
タイトな室内空間は現行マスタングならでは。各部の造形も質感も車格にして十分な満足感が得られる。操作性も良好。
まるで一回り小さいスポーツカーのようなショートストロークのMT。ゲートも明確でカッチリ入る。クラッチの操作性に慣れれば、十分に楽しめるだけのシフトを有している。
ホワイトのボディカラーは、フロントマスクを一段とシャープに魅せる。
2018年以降のシャークノーズになったマスタングの場合、ホワイトカラーだとそのシャープなフロントマスクの造形がはっきりと際立つから、車両全体の雰囲気も一段上がって見えるのだ。
加えてこのGT/CSは6速MT車である。これまでに何度も現行型マスタングには乗っているが、やはり「V8をMTで操る面白さ」が全てを上回る(と個人的に感じる)。
今や単純な速さだけで言えば同じマスタング同士でもATの方が速いに違いない。だが、MT車は速い遅いに関係なく、ドライバーの気持ちを高揚させ、刺激に満ち溢れている。
搭載されるV8だってMT車の方がなぜかサウンドが大きく響くように感じ、ダイレクト感に溢れ、それらをシフトとクラッチを素早く動かし見事シンクロさせたときの気持ち良さといったら……。
クラッチペダルにクセはなく、重さもそれほどではないから、すぐに慣れる。その他ペダル類の配置も良好。
メーター内の造形に関しては、2018年からオプションでデジタルメーターが採用可能となっており、視覚的な印象がだいぶ代わっている。
あえてレカロを装備せずとも、マスタングのシートはアメ車最高レベルのクッション性とホールド性を持ち合わせている。
GT/CSは、パフォーマンスカーでありながらも、どこか気品を感じさせる仕様である。
筆者は、四六時中MT車を運転しているからMT車にアレルギー的要素は皆無であり、そういう人間だからこその発言である可能性は少なからずあるのは事実だが、それでも現行型マスタング全般(GT/CSを含め)のクラッチ操作に難はなく、MTのシフトゲートも明確かつショートストロークであるから小気味よい楽しいシフトが可能であり、世の中的に数が減少しているMT市場の中では逆に際立つ存在とも言える。だから「あえてMT車」がお望みの場合には、候補の1台としてみても良いだろう。
このマスタングGT/CSは、BCDの新車であるから60プランが活用できる。60プランとは「新車」を楽しむためのBCD固有のプランであり、中身を簡単に説明すれば、三年後の売却下取り価格60%を保証するというもの。
また各種点検&オイル交換等の必要なメンテナンスがパッケージングされたプランということであり、BCD新車保証(3年6万km)をくわえれば、直輸入車としては恐ろしいくらいのサポート量にて乗ることが可能である(このプランの内容や使用の有無等は購入時にご確認ください)。
BUBUの中古車ブランドBCDには、中古車ベースで50プラン(フィフィティプラン)という三年後の下取り価格50%を保証するプランがあるが、この60プランは新車購入時に対応するプラン。
たとえば、車両価格700万円の新車を購入する場合、単純計算だが三年後に420万円の下取り価格が保証されている。すなわち、280万円でその車両に三年間乗れるというプランである。
ポニーのバッジはGT/CS専用。
ブラックのコンビデザインを採用する19インチホイールはGT/CS専用品。
GT/CSはマスタングの歴史の一部として常に語られる存在。
このプランを利用すれば、次の車両への乗り換えにも有利になるだろうし、もしくは購入時に残価設定ローンを組んだ場合、うまく調整すれば三年後の下取り価格の保証額で、残債がすべて支払えてしまう可能性も見えてくるわけだから、ひとクラス上の車両に近づけるプランと考えてもおかしくはないだろう。
マスタングGT/CSは、購入後にいじる必要のない、ある意味完成されたマスタング。しかもMT車だから刺激的だし、その新車であるわけだから、慣らし運転から付き合いが始められるのも非常に素敵だと思うのである。
BUBUのBCDには、中古車ベースの50プラン、新車に対応する60プランがあり、それぞれにより購入後の下取り価格や保証&整備等のユーザーの不安を減らすための努力を惜しまない。
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES
35,530円
EXTERIOR
6DEGREES
8,151円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES