TEST RIDE

[試乗記]

安楽ドライブから一気に200キロオーバー突入可能

2020 ダッジチャージャー R/T スキャットパック

最後の最後の「乗り換え」に最適な個体

チャレンジャーからの乗り換え車両が見つからないとお嘆きのあなた、鈍重なSUVの操縦性に耐えられないというあなた、チャージャーはいかがでしょう。今なら6.4Lエンジン搭載の「392」がオススメです。

更新日:2021.10.25

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

乗り換え候補車として超オススメ

 最近、ダッジチャージャーの取材が増えている。いや、正確には意図的に増やしている。というのも、想像以上に魅力的なマッスルセダンであり、乗り換え候補車として超オススメだから。

 例えば今ダッジチャレンジャーかマスタングに乗っているとする。で、数年楽しんだ後に家族構成に変化があった場合、「チャレンジャーやマスタングではキツイ。SUVやバンに乗り換えるか」となった場合にちょうどいいSUV&バンがない、というのが理由の一つ。

 もちろん、フルサイズの最高峰、キャデラックエスカレードやリンカーンナビゲーターへ行ければそれはそれで十分に幸せだろうが、「それだとデカイ(高い)」という方も多くいるはず。なら、ミッドサイズは?

 フォードエクスプローラーの高年式及び新車があればいいが、ダッジ系に乗っているとなかなかフォード車には行きにくいというのもあり、ダッジデュランゴに向かう可能性が高い。

 だが、デュランゴの国内での取り扱いは意外に少なく、よほどのグッドタイミングが重ならない限り見つからない。

▲2020年型のBCD車両。走行距離は4600キロ。ボディカラーはホワイトナックルいわゆるソリッドな白。だが、おじさんクラウン的なイメージは全くない。

▲ワイドボディではないノーマルボディだから、見た目の迫力は一歩劣る。が、この大人しめなボディが一瞬にして200キロオーバーを実現するという、羊の皮を被った狼的な存在が逆に面白い。

パワートレインがチャレンジャーとほぼ同一

 仮に見つかったとしても、果たしてチャレンジャーからSUVへの乗り換えで満足できるのか。あれだけレスポンス良く小気味良く動いた操縦性からの変化に耐えられるのか(主に重心の高さがもたらす走行性能の変化に)

 加えて、車高が高くなりルーフも高くなるから、その開放感に「いいね」と思えればそれはそれでOKだが、そう言った部分に拒否反応を示すなら…。

 そう、ダッジチャージャーがいい!

 まあ、個人的な「セダン好き」という好みが反映されている部分も大いにあるのだが、何よりパワートレインがチャレンジャーとほぼ同一であるから、走らせれば「あの音」がするし、ハンドリングもチャレンジャー比マイナス15%くらいのレベルに保たれている(私見)から十分に楽しい。

 しかも、バリエーションが豊富だから、5.7L、6.4L、6.2Lスーパーチャージャーと選べる数が多いというのも嬉しい。それでいて、チャレンジャーほど街中に流通していなのも個人的にはそそられる。チャレンジャーとチャージャー両方買えるというなら、間違いなく筆者はチャージャーを買う。

 余談だが、アメリカのドラマの中で警察&SWATの車両としてチャージャーをよく見かける。わずかだが、そう言った見た目からの憧れも結構強い。

 ちなみに、2021年型チャージャーのラインナップは以下の通り。
・Charger SXT
・Charger SXT AWD
・Charger GT
・Charger GT AWD
・Charger R/T
・Charger R/T Scat Pack (optional with Widebody)
・Charger SRT Hellcat (standard with Widebody)
・Charger SRT Hellcat Redeye (standard with Widebody)

 後述するが、BCDでは新車の注文販売も行っているから、上記のラインナップの中からだってチョイス可能である(現在は新車の製造遅れがあるから時間はかかるが)。

▲搭載されるエンジンは、6.4リッターV8ヘミで485hp、最大トルク475lb-ftを発生させる。何度も言うが、絶滅必至な大排気量V8エンジンだけに今後希少価値が確実に高まるだろう。

▲装着タイヤはフロント&リアともに245/40ZR20インチと成っている。

▲ブレーキキャリパーにはブレンボのロゴ。巨大なパワーをしっかり受け止める。

安楽さとスポーティさとV8エンジンと

 ダッジチャレンジャーは、ボディ形状がスポーツクーペであるから着座位置が低く、ボディ室内の囲まれ感とともに、ドライバーは乗る時点からある種のスポーツ走行をイメージしている部分がある。

 だが、チャージャーはいわゆる4ドアセダン。まず乗り降りが楽だし、室内空間もチャレンジャーより開放感を感じるし、着座位置も着座姿勢も快適であるから、そういう意味ではSUVに乗る感覚と同じ接し方が可能である。

 それでいて車高は低く、ハンドリングもスポーティでV8エンジンを存分に発揮出来るし、斜に構えた安楽ドライブも可能でありながら、そんな状況でも瞬時に200キロオーバー突入!

 ダッジブランドであるからこその硬派なデザインも健在であるから、乗り換えるべき候補車として最適な存在だろう、と思うわけである(V8エンジンが載るセダン自体が今や稀有)。

 しかもそのエンジンが、6.4リッターV8という絶滅危惧種の大排気量エンジンであるわけだから、価値が高いと言えるのである。

▲2015年以降一新されたインテリア。現代車のなかでは質感が高く、満足感も高い。チャレンジャーよりも若干着座位置が高く乗降性も良い。

▲視認性の良いメーター類が並ぶ。セダンでありながら、タコメーターの動きがきになる存在。デザイン的な満足度も高い。

▲392V8エンジンを8速ATで楽しめる。パドルを使いこなしてこそ真価を発揮すると言えるだろう。

EV時代を迎え生産終了も危惧される

 それともう一つ。カーボンニュートラル時代において、チャージャーのような大排気量V8エンジン搭載車は、真っ先にラインナップから削られるであろう予備軍。

 先般2024年にダッジのEVマッスルカーがデビューするとの公式発表があったが、そう言った新時代のマシンがそれなりの評価と販売実績を上げることで、生産中止及び消滅はどんどん早まるはずだから、注視すべきである。

 で、そんな時代だからこそ、最後の最後に「憧れの実現」の提案である。

 取材車は2020年型ダッジチャージャーR/Tスキャットパック。走行4600キロのBCD車両である。ボディカラーはホワイト。ソリッドな白で、クリーム系とも異なる、真っ白。一般的にはブラックカラーが多いチャージャーの個体の中で、逆に純白は珍しく存在感もあるし、逆に目立つ。

 しかもノーマルボディであるから、一瞬、普通のR/Tにも見える。ワイドボディは見るからに凶暴そうな迫力を与えてくれるが、ノーマルボディは普通のセダンぽい印象が否めない。

 が、その実485hpを発生させるV8エンジンが搭載されており瞬時に200キロゾーンへ突入する力を持っているわけで。いわゆる羊の皮を被った狼的な存在とも言える。

 なので、「ワイドボディのオラオラ感が逆に嫌なんで。大人しい方が好き。それでいてパワーを秘めているし」的な部分に共感してもらえれば、この個体は絶好の1台と言えるのである。

 というわけで、新たなるEV時代を前に、最後の最後に「憧れのV8に乗りたい」と思っているならば、しかもSUVやバンじゃなく、それら以上にキビキビ走るマッスルセダンが欲しければ、392エンジンを搭載したチャージャーがかなりオススメだと思うのである。

2020年9月1日以降の車両に求められるリアシートベルトのリマインダーもしっかり装備されている。

▲着座位置とダッシュボードやボンネットフードの高さが絶妙で、運転しやすくサイズを感じさせないのが最大の魅力。シート自体は座り心地とホールド性が高いレベルで両立されている。

▲瞬時にスポーティと理解されるであろうチャレンジャーと比較すれば地味な存在かもしれないが、「これ見よがし」感のない車両を求める方には最高の1台。

取り扱いが限られるのがチャージャー

 なお、チャージャーに関して言えば、日本で取り扱いのあるショップが限られているから注意が必要である。世界的なSUV人気によりセダンの取り扱いが圧倒的に減っているのがその理由の一つであるが、BCDはそうした中でもかなりの数を扱っているから入庫が定期的にある。

 前回、ワイドボディのチャージャーを紹介しているし、今回ノーマルボディを取材している。その他納車準備が進められている売約済みのチャージャーヘルキャットワイドボディレッドアイ(新車)がありと、まさしく現地ディーラーのごとき品揃えである。

 しかも、取り扱っているからこその車両整備の熟成度も増しているから、他店とはそういう意味での安心感も全く違うのである。

 上記したように、BCD車両以外にも、新車の注文販売も可能であるから、確認してみるといいだろう。

 なおBCDには、BCD車両用に「B.C.D 50プラン(フィフティプラン)」、新車用に「B.C.D 60プラン」という独自の購入プランがあり、購入時にすでに3年後の買取価格50%、60%を保証してくれるというから、購入に対する不安の一部を確実に解消してくれるし、購入後のアフターや保証に関しても、まるで正規ディーラーのような手厚いものが用意されているので、その点においても他店以上の安心感が得られるのである。

<BUBUだけの3年後50%保証システム 「B.C.D 50プラン」>BCD車両対応
1:3年後の買取価格50%保証いたします。
2:1年間の長期保証(新車は3年間)
3:メンテナンスパック
etc(対象車種等による詳細はBUBU横浜にお問合せ下さい)

<BUBUだけの3年後60%保証システム 「B.C.D 60プラン」>新車対応
1:3年後の買取価格60%保証いたします。
2:1年間の長期保証(新車は3年間)
3:メンテナンスパック
etc(対象車種等による詳細はBUBU横浜にお問合せ下さい)

▲ダッジブランドならではのロゴデザイン。

▲ヘルキャットにはハイパワー&アンバランスな魅力が際立っているが、392は往年のアメ車らしいパフォーマンスとバランスの両立が最大の魅力。

▲ブラックのホイールにブラックのリアスポイラーとバランスよくまとめられている。

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