現代の最新ブロンコのデザインベースとなっているは1966年型ブロンコで、丸目ヘッドライトを有する意匠。
旧型と比較すればわかるが、誰が見ても復刻モデルと認識できる一方で、全体の雰囲気はイマドキのSUV風情。
ボディサイズは4ドアで全長×全高×全幅:4810×1854×1928ミリ、ホイールベース:2949ミリであり、同じフォードで言えばエクスプローラーより一回り小さいサイズ感でミッドサイズSUVにカテゴライズされる。
このサイズ感に組み合わされるエンジンは2機種。2.3リッター直4エコブーストターボで270hp、最大トルク310lb-ftを発生させるスタンダードエンジンと2.7リッターV6エコブーストツインターボで310hp、最大トルク400lb-ftを発生させる上級エンジンである。
ともに10速ATと組み合わされる(7速MTもあるが、2.3リッター直4エコブーストターボのみに搭載可能)
▲1966年型ブロンコをベースに復刻モデルとして2021年にデビューした新型モデル。丸目ヘッドライトを有する最新SUVとして本国アメリカでは大人気モデル。
▲Outer Banksだからフェンダーがボディ同色になっており、さほどオフの雰囲気を感じさせないのも好感。素晴らしく魅力的な現代的SUVだ。
■2.3リッター直4エコブーストターボ:270hp、最大トルク310lb-ft 7速MT or 10速AT
■2.7リッターV6エコブーストツインターボ:310hp、最大トルク400lb-ft 10速AT
面白いことに、ボディには伝統的なブルーオーバル(フォードのバッジ)が貼られることはなく、フロントグリルには「BLONCO」のバッジ。
ルーフはソフトトップが基本で、オプションの脱着式ハードトップは3段階の取り外しが可能。なんとドアまで脱着式である。
また足回りはフロント独立懸架、リア5リンクという構成の4WD仕様。前後共にハイパフォーマンスオフロードスタビリティサスペンション+ビルシュタインのポジションセンシティブダンパー(グレードによる)を備え、地上高やサスペンショントラベル、アプローチアングルといったオフロード性能に最大限注力されている。
一方インテリアは、初代ブロンコをテーマにデザインされ、各種メーターやゲージ類の視認性が良く、使用されているマテリアルにはアウトドアを意識した素材を使用し、一部のモデルには水洗い可能なゴム引きの床が使用されているなど、本格派アウトドアマシンとしての機能性を持ち合わせている。
センターコンソールには標準の8インチタッチスクリーンの他、12インチモデルが備えられ、最新のインフォテインメントシステム「Sync4」にも対応している。
さて、このブロンコには6種類のモデルが存在「BASE」、「Big Bend」、「Black Diamond」、「Outer Banks」、「Wildtrak」、「Badlands」し、11色のボディカラーがチョイス可能となる。
▲搭載されるエンジンは2.3リッター直4エコブーストターボで270hp、最大トルク310lb-ftを発生させ、10速ATと組み合わされる。
▲ブルーオーバル(フォードのバッジ)が貼られることはなく、フロントグリルには「BLONCO」のバッジが。とにかく顔が印象的(まるでパグのようで可愛い)。
▲まっさらの新車であること、さらにオフを意識した足回りや装備が装着されていることが分かる。
▲直線基調のボディスタイルが復刻版であることを物語る。サイズ的にはさほど大きさは感じさせなミッドサイズだから日本の道路で困ることもそうはないはず。
今回取材したブロンコは、Area51と呼ばれるブルーグレーのような原色カラーの2.3リッター直4ターボエンジン搭載の「Outer Banks」。
ブロンコは、モデル別にある程度の装備が決まっており、「Outer Banks」は18インチアルミ、255/70R18サイズタイヤ、LEDヘッドランプ&テールランプ、クロースシートヒーテッド、12インチタッチスクリーン、ボディカラーフェンダーフレア、パウダーコートサイドステップ等といった必要十分な装備が付帯しているグレードである。
さて、間近で見る現代版ブロンコだが、予想以上にいい。あくまで現代SUVとしての評価であるが、素晴らしく魅力的だ。
巷でよく言われる、丸目こそ最強(ミニ、ポルシェ、ビートル、ゲレンデ、ラングラー)、といった外車の法則らしきものにも則っているデザインは固有のもので、デザインいいし、サイズ感もいいし、さらに全体の質感もいいから、「ラングラーほどアウトドア感はいらない」という方にもオススメできる。
それでいてラングラーに近い悪路走破性は備えているわけだから、さらに室内空間もラングラー以上に広いし快適であるわけだから、見てみるだけでも価値はあるはず。
ちなみに、幌を外してフルオープントップも当然可能だから、ラングラーにできることはブロンコでも当然可能であり、アクティブにも使い倒せるだけの魅力を持ち合わせていることも付け加えておく。
▲ツートーン柄のシートに安っぽさは皆無であり、レザーではないが質感や作りに不満な点は全くない。サポート性もかなりある。
▲リアシートはまずは足元スペースにかなりの余裕があるから、この部分に関してはラングラー以上に使える。
▲リアハッチはご覧のように開く。リアには必要十分な荷室もあるからアクティブに使い倒せる。
ブロンコは、単なる「昔の名前を使ったSUVです」というものではなく、現代の最新SUVとして非常にまともにできているから、「旧ブロンコのことは知らない」という方が、単に「可愛いから」と選んでも確実に失敗しないだけの性能が担保されている(エコブーストターボ、ツインターボ、さらには10速AT、安全装備等)。
プラスして、これまで何度も報じているが、常に最新のフォード車を扱っているスペース横浜だからこその安心感もあり、最新のリンカーンナビゲーターからブロンコスポーツに至るまでのフォード車を販売&整備対応している店舗であるから、フォードの最新デバイス・VCM3をすでに使いこなしており(もちろんブロンコにも確実に対応可能だから)、直輸入に対する不安を可能な限り払拭することができるはずである。
なお、発表された新型モデルは本国で予想以上の反響だった。そして発売開始が2021年の春=コロナ禍ということでデリバリーが大幅に遅れ、さらに予想以上のプレミア価格だったということもあり、そして空前の大ヒット作ということで、当然ながら入手するのがかなり困難な状態だった。
それは今なお続きいまだ高値安定ということだから、日本を走る新型ブロンコはまだまだ少ないわけで、今乗れば当然ながら目立つこと請け合いである。
▲復刻版ブロンコと言うよりは最新SUVに相応しい質感のインテリア。使い勝手や質感がよく、さらに大型モニターとイマドキの必要要素を全て網羅している。
▲デジタルとアナログを融合させたオリジナルメーター。
▲搭載エンジンに組み合わされるミッションは10速ATで他メーカーをリードする。
17,600円
EXTERIOR
ウエストクラブインターナショナル
4,752円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,673円
MAINTENANCE
6DEGREES
4,576円
MAINTENANCE
6DEGREES