TEST RIDE

[試乗記]

吉川拓海さんが乗るグラバーブルーのマスタング

2017 フォード フォードマスタングGT

パフォーマンスパッケージ装着車が絶対だった

アメリカが好きでマスタングが好きという吉川さん(24歳)が、念願叶って入手したマスタングを取材した。

更新日:2022.11.11

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ガレージダイバン TEL 03-5607-3344 [ホームページ] [詳細情報]

本当に好きなものを自分で探し手に入れた

 その昔、「三食カップラーメンを食べてフェラーリに乗る」という、まるで笑い話のような実話があったのだが、だからといって吉川さんが三食カップラーメンでマスタングに乗っているというわけではない。

 ただ、それほどマスタングが好きだった、という気持ちの部分においては、そのフェラーリオーナーに匹敵すると思う。

 吉川さんは、もともとアメリカに憧れ、だからアメリカのクルマに興味を持ち、とはいえ「すぐには買えない」からと色々妄想し、果ては購入後のチューニングパーツまでをリストアップ、頭の中で理想の一台を作り上げたほどだった。高校時代のことである。

 その後卒業とともに免許証を取得、車両の購入資金を貯め始めるとともにまずは日本車を購入する。そしてフォーカスに乗り換え、その頃からマスタングを物色し続ける。

 そう、吉川さんが狙っていたアメ車はマスタング。当初は2014年以前のモデルも候補に入れていたというが、2015年のフルモデルチェンジを機に「これだっ」と決め、その後は購入資金の捻出と出物を待ち続けること約2年。ついに念願のモデルと出会う。

▲2017年型のマスタングGT。ボディカラーはグラバーブルー。そしてパフォーマンスパッケージ装着車。

▲グラバーブルーのボディカラーは2017年のみ登場しているから、探すのが非常に困難だった。

 その前に。吉川さんはアメリカが好きと書いたが、彼は2018年にアメリカに一人旅に出かけ、そこで現地フォードディーラーを回り、当時のシェルビーGT350の試乗を行っている(笑)

 「当時、そのディーラーには4台のGT350があり、それら全部に試乗しました。もちろん『買えない』とは最初に言いました。が、ディーラーの担当の方が親切で、1台1台丁寧に説明してくれたのです」

 アメリカ旅行がメインであったが、アメ車好きの吉川氏にとってはアメリカ旅行=アメ車だったことは言うまでもない。

 というか、正直、その頃でさえ日本中のアメ車屋さんを回れば、アメリカと同等くらいの車両を見ることはできたはずだから、本当にアメリカが好きなのだろう。

 同年11月、彼は再びアメリカに一人旅へ。今度はセマショーである。コンベンションセンターの隣のホテルを予約したのは良かったが、そのホテルに行き着くのに一人夜な夜な1時間半も歩いたというのは良い思い出だという。

▲あえてグラバーブルーの個体を探していたから前期型であるのは必然。それでもV8GTということで、後期型とエンジンパフォーマンスの違いはない。

▲V8GTをMT車で操ること自体が非常に楽しい。

▲クラッチは上側で繋がるちょっとクセのあるタイプと筆者は思っているが、吉川さんは慣れており、「逆に操作しやすい」という。

 そして帰国とともに、吉川氏はガレージダイバンに就職されている。アメリカが好きでアメ車が好きなら、アメ車と常に触れ合うアメ車ショップの社員は天職と言っても過言ではないだろう。

 そんな中で彼の理想のマスタングがどんどん具現化してくる。

 「本当はカマロやチャレンジャーにも心が動きました。ですが、仕事でいろいろ接するうちにマスタングであることが絶対になったのです」

 要するに、一巡して高校時代から考えていたマスタングだなと確信したということである。だが、そんなマスタングにもいろいろあり、彼の求めるマスタングは以下のようなものだった。

 「2015年以降のV8マスタングでパフォーマンスパッケージ装着車、そしてグラバーブルーであること」

 グラバーブルーは2014年以前のマスタングにもあったから知っている方も多いと思うが、そのカラーリングは2015年以降のモデルには当初なかった。だが、2017年モデルにのみグラバーブルーが登場し、それが絶対だったという。

 「グラバーブルーのマスタングに憧れていたのです。それが2015年モデル以降だと2017年にのみ登場しています。で、2018年のマイナーチェンジでなくなってしまったので、結局2017年という狭い範囲で出物を待つ必要がありました」

▲個体の状態も良く人とかぶることもなくMT車でV8サウンドを楽しめるのが最高という。確かにめちゃめちゃカッコ良かった。

▲パフォーマンスパッケージ装着車であるから、レカロのバケットシートが装備されている。

▲アップルカープレイを使用して英語表記で使用されているという(笑)。けれど本当にアメリカの道を走っているような気になるから面白い。

▲吉川さんはガレージダイバンのスタッフである。本当にアメリカ好きの方が親身になって対応してくれるのがありがたい。

 余談だが2022年モデルで再びグラバーブルーが復活しているというから、現行マスタングにおいてグラバーブルーは最後の一年のみに登場するカラーということなのだろう」

 吉川さんの場合、「グラバーブルーのボディカラー+パフォーマンスパッケージ装着車」というこだわりがあったから、なかなか見つけることができなかった。

 が、ついに発見する。それが現在の愛車。2017年型マスタングGTパフォーマンスパッケージ装着車、そしてMT車である。

 ちなみにMT車であることは全く問題ではなく、逆に免許証取得時からV8+MTを考えていたということであり、だからこそのAT限定免許証ではないということである。

 2020年に入手した念願のマスタングGTは約2万8000キロ走行の中古車ではあったが国内新規3年登録が可能であり、いま現在入手後2年で4万2000キロまで走行距離が伸びている。

 その間に数回オイル交換をした程度というからコンディションは上々であったと言っていいだろう。

▲いつの日か次期新型マスタングGTに乗り換えるかも、とも語る吉川さん。同時に「次も当然MT車ですね」ということだ。

▲念願叶って手に入れた記念に、ということで友人がプレゼントしてくれたというグラバーブルーのミニカーが車内に。当然開封はしておらず、眺めるだけとのこと。

 それにしてもグラバーブルーはマスタングによく似合っている。筆者はこの型では初めて見たが、本当にカッコイイ。そして固有の感じが伝わって来る。

 だからこそアメリカが好きでマスタングが好きな吉川さんが、ずっと探し続けていた気持ちも理解出来るし、その価値は十分にあったと言えるだろう。

 最後に少し同乗させてもらったが、MT+V8エンジンの気持ち良さは助手席にいても別格であり、また小気味好くMTを操作する吉川さんにも好感。

 くわえてモニターに映し出されたアップルカープレイのナビが英語表記にされており、まるでアメリカの道を走っているかのごとき印象を与えてくれたのが新鮮だった。

 久々に出会ったアメ車好きの青年。流行り廃りで選ぶことなく、本当に好きなものを自分で探し手に入れた彼と話していると、「そこまで好きか」と驚くことばかりで、なんとも清々しい気分になったのである。

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