ここ最近、古き良き時代のアメ車を継続して紹介してきており、それは今後も続く予定なのだが、今回は少々毛色の異なるマシンを紹介。
だが、その個体はインジェクション車両ではあるが、のちに必ず『名車』と認定されるであろうアメ車である。
そう、ダッジラムSRT10。個体は2005年であるから18年前の車両。だが、個体の絶対数が少ないだけに、これから入手しようとしてもかなり難しい。率直に言って至難の技であると言えるだろう。そんな個体である。
ということで、まずはSRT10について。ダッジラムをベースにしたSRTシリーズは、2004年から2006年までの3年間存在した超ハイスペックマシンで、世界中のファンを虜にしたという伝説のピックアップ。
正式名称ダッジラムSRT10とは、まさしく「荷台のついたバイパー」が相応しく、エンジン、ミッション、デフといった主要メカには、当時のバイパーのものがそのまま流用されていた。
搭載エンジンは8.3リッターV10OHV。パワーは510hp、最大トルクは525lb-ft。当時レギュラー(シングル)キャブは6速MTのみの設定であり、逆にクワッドキャブは4速ATのみとなっていた。
またホイールは22インチでブレーキはブレンボ化されるなど、ハイスペックの名に恥じない強化品が各部に装備されていたのである。
インテリアも、普通のラムをベースにメーター周りがバイパー譲りのパーツで構成され、シフトレバーはハースト製。シフトフィールはトラックそのものだが、走り出すとバイパーを運転している気になれるほど迫力に満ちている。
で、コイツは当時の限定モデル・イエローフィーバーであり500台限定の稀少車。その名の通り、イエローボディにブラックのラインが入る等、スペシャルな雰囲気が満載。
ちなみに、のちに限定200台のコメモラティブエディションも登場しているが、そいつはホワイトボディにブルーのラインが入った仕様であった。
また、3年間製造されていた当時のボディカラーにはレッド、ブラック等が存在していた。
このSRT10が発売された当時、レーストラックはバイパー&ラムSRT10を数多く輸入しており、弊社サイトを遡ればわかるが(当時からインカー動画を撮る等して掲載している)、当時はバイパー&ラムSRT10を扱う屈指のショップであった。
その名残は今なおあり、取材したイエローフィーバーもその当時の一台。また、工場内にはオーバーホール中のSRT10が1台と部品取り用として仕入れた廃車のSRT10がある!(いずれ必要となるパーツ確保の準備を行っている)
さて、こちらの個体であるがすでにオーナーさんの手に渡っており、これからローダウンを行いノンスリを入れるという。オーナーさんは国産スポーツにてサーキット走行を行う方ということであり、このSRT10でもサーキット走行を行うそうだ(なんとも羨ましい)。
それにしても2000年以降のアメ車の進化は凄まじく、特に90年代以降のアメ車でのちに名車として崇められそうな個体は2005年から2010年程度のアメ車に多い。
すなわち、開発にめちゃくちゃお金がかけられていた個体が多く、SRT10もその中の一台であるから、今、SRT10をお持ちの方はずっとお持ちになるのが得策だと思う。今回イエローフィーバーを取材して、改めてそう感じたのである。
283,800円
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