2022年2月に発売が開始された現行型グランドチェロキーL。だから都内一般道でもちょくちょく出くわすことがあり、先日はワインレッドのボディに若者複数人が乗車しているシーンを目撃した。
「いやー、なかなかいいね。高級感とジープならではの雰囲気が融合したいいデザインだわ」と本気で思ったし、実際に有楽町&銀座あたりを走っている姿を見ると小綺麗というか裕福というか、とにかく品の良さを感じるのである。
現行型ジープラングラーは旧時代から続くジープオフローダーを象徴するデザインだが、現行型グランドチェロキーのデザインには旧時代から続くジープラグジュアリーの品格みたいなものが宿っているように感じる。
ちなみに2000年代前半から登場したSRT−8によって「V8搭載の武闘派」というイメージもあったが、実際にはSRT−8はグランドチェロキー本来の姿ではなかったのだろう(個性的で個人的には大絶賛していたのだが)
さて、そんなグランドチェロキーLは、3列シートを備えたモデル。よって仮想ライバルはフォードエクスプローラーと考えるのだろうが、実物を見るとその差に驚く。
かなりのサイズ感である。全長:5200ミリ、全幅:1980ミリ、全高:1815ミリだから、トヨタランクル300ZX比で若干前後のサイズ感が長い(全長で250ミリ長く横幅&高さは同じくらい)
とはいえ、例えばフルサイズのエスカレードほどの大きさはないし、加えて右ハンドルということもあるから、扱えないことは全くない。
実際、旧モデルよりも全長で300ミリ超大きくなっているが、それは主にボディ後半部分のサイズアップであり、3列目シートが搭載されたことによるサイズアップである。
今回ブルートで取材した個体は2022年型のグランドチェロキーLリミテッド。走行3000キロの個体である。価格は667.6万円。
グランドチェロキーLが発売された当時正規導入されたグレードは、「リミテッド」と「サミットリザーブ」の二種類で、この両者の違いは主に装備面である。まずはリミテッドが7名、サミットリザーブは6名乗車で、リミテッドが2列目ベンチ、サミットリザーブが2列目キャプテンシート。
またサミットリザーブには足回りにエアサスが付いたり、インテリアが豪華であったり、そういった付随装備の充実の違いが主なものであった。
ちなみに搭載されるエンジンは3.6リッターV6で286ps、最大トルク344Nmを発揮させ、8速ATと組み合わされるのだが、両グレードで搭載されるパワートレインに違いはない。よって売れ筋は断然リミテッドになる。
現行型グランドチェロキーLを象徴するもう一つの特徴がインテリアである。
全体的に上質かつスタイリッシュ。メーター類のデザインも洗練され、ジープのトップモデルに相応しい質感であるとともにこれまで感じたことのない上質感が備わっているから、ユーザーの満足感はかなり高いと思う。
くわえてセンターコンソールには10.1インチの大型タッチディスプレイが配置され、ナビゲーションは当時最新のアイシン製。
またApple CarPlay、Android Autoにも対応しているし、その下部にはジープ初のダイヤル式ロータリーシフトが配置され、ATシフトの操作性向上がもたらされている等変化が多い。ちなみに、この操作、ギアが切り替わったことが指先に伝わるフィードバック機能が備わっているから分かりやすい。
グランドチェロキーLの肝とも言える室内空間であるが、サイズ感に伴う広さとともに考え抜かれた空間設計がなされており、2列目、3列目ともにかなり充実している。2列目は6対4の分割ベンチシートであり、前後スライド、リクライニングが可能であるから絶妙なポジションが取れるし、3列目は想像以上に広いから使える。
しかも2列目、3列目と下がるごとに乗車位置が高くなるから視界も悪くなく、「大人が座っても普通にいける」と本気で思えるほどだった。
そういう意味では、全長5020ミリのフォードエクスプローラーにも3列目シートが装備されていたが、それよりも断然使える3列目シートである。
それにしても近くで見るグランドチェロキーLは、めちゃくちゃカッコイイ。
ボクシーなデザインは旧時代のワゴニアからインスピレーションを受けているとのことだが、そういった旧車のイメージとボックス型デザインがうまく融合され、押しの強さと品格が混ざり合った固有の顔つきが素敵である。
そんなグランドチェロキーLの中古個体であるが、一年落ちの3000キロ走行車ということで、それだけでも状態の良さは伝わるだろう。実際、瑕疵は全くなく、非常にクリーンな状態であったのが印象的である。
加えてブルートは、GM、フォード、クライスラー系のSUVを多数在庫している販売店であるから、フルサイズのキャデラックエスカレードやナビゲーター、キャデラックXT6、フォードエクスプローラー、ジープラングラー等と見比べることが可能であり、アメ車好きにはたまらない空間である。
しかも販売車は自社整備で納車しているから、最新のグランドチェロキーLと言えども心配はないのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES