アメ車の魅力は、V8とかデザインとか言われるが、その魅力をある程度気軽に楽しめるのが中古車である。単純に年式や走行距離がかさんでいるがゆえに「安価」であるから。
現代の最新アメ車にも魅力的な個体は豊富にあるが、そのどれもが600万円以上は確実にする。
だが中古車なら、200万円からある意味選び放題だ。そして今の時代には得られない、その時代ならではのデザインや個性を得ることも可能である。
例えばこのダッジラム。2003年型V8ヘミエンジンを搭載しているピックアップトラックであるが、なんとシングルキャブ&ベッドのスタイル。
日本でよく見るピックアップといえば、「4ドア+荷台」が一般的スタイルだから、このラムは異彩を放つ。だが、アメ車をちょっとでも知っている方なら絶対「カッコイイ」と思うはずだ。
くわえて2ドアだからパッと見の印象が非常に小さく見える。が、ラムの迫力あるフロントマスクだから、そしてV8ヘミエンジンだから迫力満点である。
ところが、このラムのシングルキャブ&ベッドのスタイルと言えば、2004年から2006年の3年間発売されたSRT10=ダッジバイパーのV10エンジンを搭載したスーパーラムが有名である。
すなわち、日本市場でシングルキャブ&ベッドといえばSRT10が当時注目の的になっていたから、逆に言えばV8搭載のシングルキャブを仕入れるショップは当時非常に少なかった(仕入れても全く売れなかっただろう)。
だが、今となって見ればどうだろう? めちゃくちゃカッコ良くないですか!
もちろん2ドアなので3人乗車であり、ショートデッキなのでシートリクライニングも一定レベルまでしか満たせない。が、それを上回るデザイン的魅力を発してはいないだろうか。
くわえてV8ヘミエンジンである。この2003年時のヘミは、翌2004年にデビューする復刻版ダッジチャージャーのベースエンジンにもなっているから、素性がいい。
「この車両は約8万2500マイル=約13万2800キロ走っていますが、これまで大きなトラブルなく淡々と距離を重ねてきています。
この年代(2000年代前半)はデジタル化される時代のちょっと前の時代で、一番安定していた時代の個体だと思っています。ですので定期的な検診や車検を経ていれば全く問題ない距離でしょうし、これからも普通に走れると思いますよ」とレーストラック高橋氏。
この個体は、フロントにメッシュグリルが入っているが、それ以外はノーマル状態を維持しており、それがまたいい雰囲気を発している。
ただし、インテリアにおけるヤレはある程度の範囲で起こっており、例えばシートの破れだったり、ダッシュボードのひび割れだったり・・・・。でも、それも味だろう(笑)
ちなみに、この取材直前にアメリカからパーツを輸入しダッシュボードを張り替えたというから、まだまだパーツ対応が可能であるということでもあるのだろう。
「SUVだったりスポーツカーだったら、この年代ならパーツは手に入らないかもしれません。ですが、ピックアップトラックですから。アメリカでの販売台数は段違いですから、パーツは全く問題なく入手可能ですよ」
今となっては入手困難なダッジラム。しかもV8搭載のピックアップ。くわえてシングルキャブ&ベッドの独特なスタイルが唯一無二の魅力を発している。
この車両はすでに売却され次オーナーの愛車として距離を重ねている。
だが、この記事を参考に、次なる愛車として魅力的デザインの個体やV8エンジンを積んでいるアメ車を探してみてはどうだろう。高性能&高額アメ車にも負けない個性の持ち主が、きっとどこかに潜んでいるはずである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES