更新日:2013.12.06
文/石山英次 写真/フォード
2013年12月5日、米国フォード・モーター・カンパニー(以下、「フォード」)は、次期型のマスタングを北米、アジア、欧州、オセアニアの世界四大陸の6つの都市で同時公開した。
この2015年型モデルでは、フォードの最新テクノロジーが搭載され、50年の歴史の中で、最も革新的な進化を遂げると言われている。恐らくそれがエコブーストエンジンの搭載であり、サスペンションの独立縣架採用であるのだろう。
この新型マスタングは、これまで通りの法則でロングノーズ&ショートデッキのプロポーションを維持し、3連のリアコンビネーションランプ、シャークノーズと呼ばれる逆スラントのフロントノーズ、そしてギャロッピングホースなど、ひと目でマスタングとわかる伝統的なデザイン要素を残しつつ、現代的なアプローチが巧妙に施され、全く新しいデザインへと生まれ変わっている。何よりファストバックスタイルが美しい。
一方インテリアは、航空機から得たインスピレーションを反映させ、運転中のドライバーに瞬時に必要な情報の提供と、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた優れた操作性の高いコックピットを実現。
さらに細部までクラフトマンシップを追求し、質感の高いインテリア空間を確保したほか、フォードの先進のドライバーコネクトテクノロジーであるSYNCをはじめとする最新の装備も搭載され、より快適により安全にドライブを愉しめる環境が提供されている。
パワートレインには、V6エンジン、V8エンジンのラインアップに加え、フォードの最新のグリーンエンジンである2.3L 直4エコブーストターボエンジンが新たに加わる。
・5リッターV8:420hp、最大トルク390lb-ft
・3.7リッターV6:300hp、最大トルク270lb-ft
・2.3リッター直4ターボエコブースト:305hp、最大トルク300lb-ft
これに組み合わされるトランスミッションには、ゲトラーグ製のMTのほか、ステアリング裏で操作で可能なパドルシフト付の6速オートマチックトランスミッションが用意され、マスタングのエキサイティングなドライビングパフォーマンスを愉しむことが可能になる。
足回りはフロント、リアともに新開発のサスペンションシステムを採用、フロントはマクファーソンストラット式で、新たに軽量かつ高剛性のペリメーター型のサブフレームが装着され、リアはマスタング初のインテグラルリンク式独立サスペンションを採用。優れた走行性能と快適性を高次元で両立させている。
マスタングは1964年4月17日のデビューし、その大胆なデザインとパワフルなエンジン、そしてリア・ホイール・ドライブのエキサイティングなドライビングは、瞬く間に自動車ファンの心を捉え続け、これまでに9百万台以上が生産・販売されてきた。
50年という節目を迎え、アメリカンを代表するスペシャルティカーは、その舞台を世界へと拡げ、新たな歴史を築いていくのである。
現地のCMでしょうかね。新型の雰囲気はよくわかります。
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