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現在の日本でマスタングを安心して購入するためのポイントは?

2018年型フォード マスタング 購入ガイド

元フォード正規ディーラーにマスタングの最新事情をインタビュー

かつて「フォード新滋賀」としてフォードの正規輸入車を販売し、現在はマスタング限定でアメリカからの直輸入車を販売している滋賀県彦根市の「アイエーシーインターナショナル(フォード新滋賀)」に、現行マスタングを新車で購入する際に最低限押さえておきたい『重要ポイント』をレクチャーしていただいた。

更新日:2018.09.24

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/小関一尚(Ozeki Kazunao)

取材協力/アイエーシーインターナショナル(フォード新滋賀) TEL 0749-25-4567 [ホームページ] [詳細情報]

マスタングを新車で購入する際の重要ポイントとは

 2016年にフォードが日本市場から撤退したため、現在の日本でマスタングの新車を購入しようと思った場合、直輸入車しか選択肢はない。ところが、直輸入車というのは、販売するショップによって装備や価格が全く違うので、初めてアメ車を購入する初心者や、正規輸入車しか購入した事がないという人には、いったい何処のお店でどの車両を購入したら良いのかが分かりづらい。

 そこで今回は、かつて「フォード新滋賀」としてフォードの正規輸入車を販売し、現在も「フォードグローバルサブディーラー」としてフォード車オーナーのサポートを続けつつ、現行マスタング限定で自社直輸入車を販売している滋賀県の「アイエーシーインターナショナル」に、現行マスタングの新車を購入する際に押さえておきたい重要ポイントをレクチャーしていただいた。

インタビューにお答えいただいた営業スタッフ。「正規輸入車を購入されるお客様が最も重要視されるのは「安心感」だと考えておりますので、弊社では「フォード新滋賀」として車両販売をしていた当時と変わらないサービスを提供することを心がけています」

マスタングの購入時は総支払額で比較検討

Q:今回の取材で、まず最初に聞いたのが「価格」についての疑問だ。雑誌の広告や物件情報サイトを見ると、マスタングを新車で販売しているショップは日本全国に何店か存在するが、そこに記載されている金額にはかなりの価格差がある。新車である以上、車両の内容的に大きな差はないはずなのに、一体どうしてそんな価格差が出てしまうのだろうか?

A:「正規輸入されていた当時のマスタングは、ほぼワンモデルで販売されていましたが、これはフォード・ジャパンが細かい装備に至るまで仕様を決めていたからです。しかし、直輸入車の場合、お店によって、また車両によって仕様が異なります。仕様、つまり内容が違えば仕入れ金額が変わってきます。そして、原価が違えば当然ながら販売価格にも差が出ます。 

 例えば同じ2018年型フォード・マスタング・エコブースト・ファストバックでも、ただのエコブーストとプレミアムでは現地で約5000ドルの違いがありますし、直4ターボのエコブーストと、V8 5リッターのGTでは約1万ドルもの違いがあります。

 さらには様々なオプショナル・パッケージによっても金額は変わってきます。つまり、同じ『2018年型マスタング』という車名ではあっても、販売店ごとに中身が違うので車両価格が変わってくるのだと思います」

 なお、アイエーシーインターナショナルが販売しているマスタングは、ベースがフォード マスタング エコブースト ファストバック 10ATで、車両本体価格が498万円(税込)となり、各種オプションの装着も可能となっている。

上記のマスタングは、『ザ・ブラック』という名称のパッケージ装着車で価格は516万円(税込)となる。

エコブーストエンジンと10速ATの組み合わせ。

「プレミアムパッケージ」とデジタルメーター仕様となっている。

ひと目でわかる購入金額

Q:仕様によって金額が変わるのは理解できる。しかし、それにしても価格がバラバラ過ぎる気がするのだが、一体どうしてなのだろう?

A:「『輸入代行』を謳い文句にして販売しているタイプの業者の中には、『輸入通関費用』『排ガス検査費用』『適合メンテナンス費用』『予備検査費用』『輸送費』etc…、様々な名目の費用を車両本体価格とは別に設定している販売店があり、そういった販売店の場合、車両価格は一見すると非常に安く見えます。

 逆に正規ディーラー的な手法で販売している弊社のようなショップでは、オプション装備や法定費用以外の諸経費を含んだ金額で表示しているので、車両本体価格は高く見えてしまうかもしれません。

 マスタングに限ったことではありませんが、直輸入車を購入する際に金額を比較するのであれば、広告などの『車両本体価格』だけでなく、『見積もり』を出してもらって総支払額で比較しなければ意味はないと思います」

 アイエーシーでは、上記のとおり、自社でカタログやラインナップを構成し、プライスリストも作成しているから、金額における不明瞭な点がまったくない。具体的には、「エコブースト」と「THE BLACK エコブースト」の二種類のラインナップに「プレミアムパッケージ」と「デジタルメーター」のオプションを用意。そういう意味では、まるでディーラーのようなわかりやすさが、日本全国からの問い合わせとなって返ってきているわけである。

こちらは通常のカタログモデル。

こちらはアナログ式のメーター類を備える。

改善内容とアフターサービスの内容を確認すべし

Q:表示金額の違いにはそういったカラクリがあるわけですね。ところで価格以外の部分で現行マスタングを購入する際に注意すべきポイントを教えてください。

A:「大きなポイントは2つあると思います。まずはきちんと『日本仕様』に改善されているか否か。アメリカと日本では法律が違いますから、アメリカで国内向けに製造&販売された車両はそのままでは日本の公道は走れません。

 ヘッドライトのカットラインを左側通行用に変更したり、リアウインカーとブレーキランプを独立型にして灯火色を変更したりといった適切な『改善』が施された車両でなければ車検に通りませんし、車検に通らない車両で公道を走るのは『道路運送車両法違反』となります」

 「二つ目は購入後の『アフターサービス』を確認することです。定期メンテナンスや車検、故障修理などに対応できるショップなのか?を事前に確認しておかないと、いざという時に困ることになります。

 また、仮に何もトラブルがなくても、現代の車両はECU(車両を制御しているコンピューター)のプログラムを定期的にアップデートする必要があります。車両を購入するショップがアフターサービスに対応出来るか否かを判断するためには、現代のフォード車の修理や整備に必要不可欠な『IDS』や『VCM2』といったメーカー純正スキャンツールやインターフェースを完備しているかどうか? を確認すれば良いと思います」

 なるほど『日本仕様への改善』と『アフターサービス』ですね。それは確かに重要なポイントですね。参考になりました。本日はありがとうございました。

 車両購入時に「少しでも安く」と考えるのは自然なことだろう。

 だがしかし、表示価格の安さのみにとらわれて販売店をチョイスすると、購入後に後悔することになる可能性もあるので、マスタングを新車で購入しようと考えている方は、一度立ち止まって、その店舗をシッカリと見極めることが必要だろう。

↓フォード新滋賀で販売中の『ザ・ブラック』の詳細はこちら
>>2018 FORD MUSTANG EcoBoost Fastback THE BLACK

購入後に必ず必要になるアフターメンテ。現代のフォード車の修理や整備には『IDS』や『VCM2』といったメーカー純正スキャンツールやインターフェースが必要であり、しかもそれらを使いこなせる能力も必要になる。元ディーラーだったアイエーシーだけに、そういった電子デバイスを使いこなす能力にも長けているため、安心感がぜんぜん違うわけである。

日本の道路を走るには、ヘッドライトのカットラインを左側通行用に変更したり、リアウインカーとブレーキランプを独立型にして灯火色を変更したりといった適切な『改善』が施されなければならない。

前フォードディーラーという「安心感」はどこのショップよりも心強い。

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