エコスポーツとは、今年4月に発売が開始された、フォードのラインナップの中で最もコンパクトなSUV。「フォードフィエスタ」と同じプラットフォームをベースに開発された、フォードの新世代グローバル・デザインテーマ「New Global Design Language」が反映されたSUVであり、個人的には今流行の「ブサかわ」ちっくなフロントマスクが最高に気に入っている。
台形を見チーフにしたフロントグリルや横長のヘッドランプなど、現行フォードラインナップに通じるデザインを持ちながらも独自性が強く、かつCd値0.371という数字が表す空力的配慮も見逃せない。
一方で、リアスタイルも独特のもの。なんと背面タイヤをテールゲートに備え、オプションのタイヤカバーを装備しなければ、タイヤむき出しのままのスタイルとなる。当然ながらリアゲートは横開きとなり、ハードなオフロード車を連想させるアイテムに好感。
搭載されるエンジンは、1.5リッター直4DOHCで、111ps、最大トルク14.3kg-mを発生させる。これに組み合わされるミッションは、デュアルクラッチ式の6速ATとなる。
見た目ほど小さくない室内空間には、撥水性の高いマイクロファイバーファブリックを使用したシートが採用され、位置調整が細かく調整可能であり、あらゆる体型にフィットする。リアシートは3人掛けになっており、リクライニングも可能となる。
ということで、試乗した。ここ最近のフォード車の中で劇的に感動したフィエスタと同じプラットフォームということで、乗った瞬間から感じる作りの良さは健在。なんせエンジンのレスポンスが良く、決してアメ車的というわけではないが、高回転域までシュンシュン小気味良く回る。
パワーも111psということで、圧倒的なものではないが、アクセルを踏み込む強さに呼応して高まるサウンドが気持ちいい。恐らく燃費も悪くないはずなので、かなり面白い存在と言っていいだろう。
このエンジンを支えるシャシーは、硬すぎず柔らかすぎずといった感じで、全高は1655ミリと高いが、フラつくことは微塵もない。ただし、コーナリング中のロールは明確にあるから、といっても限界はかなり高いが、それを感じつつシッカリ踏ん張る姿勢に恐怖感は一切ない。
ちなみに、エコスポーツは4WDを連想させるスタイルをまとっているが、FFであり、とはいえオフロード走行を想定し、大きなアプローチアングル(25度)やデパーチャーアングル(35度)が確保されている。しかも水深550ミリまでの走行を想定した車体コンポーネンツのレイアウトがなされており、正直、FFでも必要以上なポテンシャルを持ち合わせていると言っていいだろう。
試乗の際、あえて休日の公園駐車場にて撮影を行っていたが、注目度はかなり高かった。何と言ってもこの愛嬌あるフロントマスクに多くの方々が惹き付けられたのだろう。
個人的には、5色あるボディカラーの中で、赤やブルーといった明るい原色が、このクルマのキャラクターに似合っていると思う。
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