バイナルグラフィックスとは、vinyl graphicsと表記され、vinyl (ビニール)製のシートを使ったグラフィックデザインを車両に貼ることでペイントとはまた違ったデザインや雰囲気が楽しめるカスタム手法であり、取り外しや異なるデザインへの模様替えが比較的安易にできることからも人気が高いと言われている。
だがしかし、車両の幅広い面積を使い、三次元曲面を駆使したクルマのボディにシートを貼るわけだから、当然ながらシートの質や貼る職人のウデが気になるところでもあり、筆者的にはその辺の業界事情についてはあまり詳しくはない。
というのも、こういったカスタム手法を知ったのが今から7、8年前の痛車ブームの時であり、あまりに強烈な個性&趣味性に絶句したのを最後に取材した経緯がないからである(笑)。
だが、ひょんなことからバイナルグラフィックスの存在と実力を改めて知ったのである。それが現代版のマスタングBOSS302とカマロによるものだった。
BOSS302といえば、ボディに貼られたデカールが有名であり、それを模したデカールを貼ったマスタングGTを見たのである。聞けば、BOSS風チューンだというが、そのデカールは本物と寸分違わぬデザインおよびサイズであり、本物と言っても過言ではないくらい精密だった。
聞けば、最新のシート事情によってデカールの質も大幅に向上し、野外保管の状態でもラミネート加工されたシートなら5年は持つというし、万が一筆者がBOSS302の中古車を手に入れた場合には、デカールを作り直し張り替えることも可能だなと思ったわけである(だいぶ先の話だが)。
一方で、白いボディの5thカマロに貼られている赤いセンターストライプの車両を見たときに、改めてこのバイナルグラフィックスの存在を思い出し、上記同様にストライプの貼り直しや色変えなんかも可能だし、ホッケーラインの追加も用意であることを知ったわけである。
というわけで、アメ車に必需品と言えそうなバイナルグラフィックスの最新事情について、クレイジーカラーズに教えていただいた。と同時に今回、2011年のマスタングV8コンバーチブルにバイナルグラフィックスを貼るということで、取材させてもらったのである。
今回作業するブラックのマスタングコンバーチブルには、ボディ両サイドにバイナルグラフィックスを貼るというが、左右で違うデザインのものを製作し貼るという。ボディ左ドア側にはちょっと派手めなデザインを考えており、ボディ右ドア側にはコブラジェットに貼られていたデザインと同様のものを製作し貼るという。
ただ、コブラジェットはクーペボディだったために、今回のベース車となるコンバーチブルとはルーフの有無やボディラインの若干の違いがあるということで、そのイレギュラー部分のデザイン処理がキモとなる。
ちなみにこのコブラジェットだが、先代マスタング時代(2008年)に登場したドラッグレースマシンのベース車であり、2012年からは5リッターV8にツインターボを装着した超本格派ドラッグレーサーだった。
そのマシンには、ボディ両サイドにストライプとコブラが描かれたグラフィックが貼られており、そのデカールは公式には販売されていないために今回はあえて自作にて製作するである。
ということで、実作業開始である。
<関連記事>
>> バイナルグラフィックス (vinyl graphics)vol.2 を見る
>> 次世代ボディコーティング『GLARE』 を見る
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋