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試乗記 TEST RIDE 2017 ジープ ラングラー アンリミテッド (JEEP WRANGLER UNLIMITED)ジープに乗る=外車に乗る=異文化体験

2017 ジープ ラングラー アンリミテッド (JEEP WRANGLER UNLIMITED)

歴史的建造物に通じるデザインアイデンティティ

今年2月に横浜都筑区にオープンしたジープ横浜港北店に取材に行ったところ、「是非乗ってみてください」とジープ関連の最新モデルに試乗することが可能になった。どうせなので、ちょっと足を伸ばして横浜繁華街へと行ってみた。なんと豪勢に、行きはラングラーで、帰りはレネゲードで。こちらの試乗体験を全2回に分けてお届けします。

更新日:2017.08.10文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

ジープ横浜港北
TEL 045-945-0167 [ホームページ]

一般化された現代の4ドアJeep

 ラングラーといえば2ドア&ショートホイールベースのジープを思い浮かべるかもしれないが、2007年、モデル初の4ドアモデル「ラングラー アンリミテッド」が登場し、日本市場は劇的に変化した。

 2ドアジープとBピラーまでのデザインは同じであるものの、ホイールベースを520ミリ延長することで全長を拡大し4ドアモデルを誕生させた。

 これにより後席のレッグスペースには余裕が生まれ、荷室も2ドアラングラーの倍以上の奥行きが確保されるようになったことで乗車定員が2ドアの4名に対して、4ドアは5人に増え、くわえてハードトップ仕様となったことで実質ファミリーカーとしての機能を持ち合わせることになったのである。

 この4ドアモデルの登場によりラングラーの販売台数は劇的に増えた。極端な話、「販売台数の95%がアンリミテッド」と言っても過言ではない(だろう)。それはすなわち、ジープの一般化を待ち望んだユーザーが非常に多かったということを示しているのである。

 ということで、このアンリミテッドの2017年モデルに乗り横浜を目指す。まずは下道を走り港北インターへ。そのまま第三京浜から首都高へ入りみなとみらいへと向かう。今回のテーマはラングラーアンリミテッドを横浜界隈で味わう、である。

 さっそくドライバーズシートに座り、各部の調整を済ませて発進。いつものことだが、アクセル位置にシートを合わせるとステアリングとの位置関係が若干気になる。だが少し走れば慣れ、また直立姿勢に近い着座位置によるウインドー越しの見晴らしが良くて、普通に運転しやすい。

 右ハンドルというのもあるがボディの大きさも気にならず、ステアリングは軽いし、左前の死角を常時映しているモニター(けっこう便利)もあり、普通の感覚で運転できる。アンリミテッドは、最小回転半径が7.1メートルもあるとわれているが、実際には駐車時やUターンでも普段より一回多く切り返して済むレベルだからまったく問題はない。
ジープらしい顔を象徴する7本縦型のセブンスロットグリルと丸型ヘッドライトによるフロントフェイス。そしてボディから張り出したオーバーフェンダー。これぞ完成されたパーマネントデザイン。後ろの赤レンガともマッチする。
2007年に登場した現行JK型ラングラー。モデル初となる4ドア「アンリミテッド」が登場し、ラングラーがより一般化される要因となったモデル。
その中身は随所に進化を見せる。今や最新の国産車に近い快適環境や走りが体感可能である。それでいてDNAといえる悪路走破性は相変わらず抜群であり、通常の2輪駆動からパートタイム4WDのHiとLow使用すれば、それこそ都会の舗装路から野山に至るまで、どこまでも走り続けることが可能だろう。
搭載されるエンジンは、3.6リッターV6DOHC。284ps、最大トルク35.4kg-mを発生させる。決して速いとは言えないが、それでもこのクルマに見合った十分なパフォーマンスを体感させてくれる。
インパネ回りの視認性の良さと操作性の高いスイッチレイアウトが特徴のインテリア。無機質な最新国産車とは異なり、外車ならではの個性や華を感じさせる。
組み合わされる5速ATは、エンジンとのマッチングが良く、耐久性も十分にあるという。

積み重ねられた進化

 乗り心地も想像以上に良く、路面からのショックが非常にマイルド。ラダーフレームのリジッド車にありがちなフラフラ感がまったくない。というか、見た目に感じるオールドテイストな雰囲気はあくまで雰囲気だけであって、走りに古さは全く感じさせないのが嬉しい。

 くわえて、屋根がFRP製だったり、室内のところどころに鉄板がむき出しだったりするが、車内は不思議なくらい静か。エンジン音、風切り音、ロードノイズがほとんど気にならないも発見だった。これなら長距離ドライブにも使えるだろうし、まさに乗用車感覚に近い存在、と言っていいだろう。

 試乗した車両は2017年のデモ車だが、これまで過去数回にわたり試乗した経験のある筆者をしても「もの凄く良くなっている」と感じるほど格段にシッカリしており、年々進化していることが伺える。

 とくに車体の剛性や各部のガッチリとした作り込みは過去のラングラーを遥かに凌ぐし、走行時のフリクションやハンドリングのダルさ等もほとんど感じさせない。だから乗っていて嫌なところが全くない。
見た目に感じるオールドテイストな部分は走りにはない。乗ればこのクルマの魅力がよくわかる。迷っているならまず乗ってみよう。

現代的なパワーユニット搭載

 このラングラーアンリミテッドは、登場から5年後の2012年に一度大きなマイナーチェンジを行っている。搭載エンジンとミッションの変更である。それまでの3.8リッターV6OHVから3.6リッターペンタスターV6DOHCに換装され、馬力が85psアップの284ps、最大トルク35.4kg-mを発生させるに至っている。同時にミッションが5速ATとなり、あまり知られていないが、ガソリンがそれまでのハイオクからレギュラー指定へと変更されているのである。

 聞けば燃費もレギュラーガソリンで約8~9km/Lくらいということだから、取り立てて問題視するレベルではない。

 一方で、インテリアが非常に特徴的であり、たとえばミニやビートルといった個性豊かな輸入車と同様に華を感じさせる。直線基調の切り立ったダッシュボードにガラス面の狭いフロントウインドー、ところどころに見えるボディカラーと同色の鉄板、さらにインテリア各種のスイッチ類。

 正直、四角四面の簡素かつ無愛想なインテリアが多いアメ車の中にあってはかなり個性的と言えるし、特別なクルマに乗っている感が伝わってくる。
横浜の高層ビル群にも馴染むアンリミテッド。
アメ車のシートは軒並みいいのが特徴であり、ラングラーも例に漏れず良いシートを使用している。乗車後も疲れ知らずで腰痛とも無縁。
リアシートのスペースは、想像以上に広い。大人でも対応可能なので、ファミリーカーとしての能力も想像以上に高い。
ドア自体の軽さにも驚くが、さらに驚くナイロン製のドアストッパー。とはいえ、各部の作りは乗用車並みにシッカリしているから、個性として楽しめる。
横浜赤レンガ倉庫は明治時代末期に建設された歴史的建造物。8月の平日だったが人でにぎわっていた。
どうせならミーハー気分でランチ。並んでビルズへ。世界中の美食家に愛される理由が分かる。
セレブも愛するリコッタパンケーキは、スフレのようなふわふわしたパンケーキ。めちゃめちゃうまい。

外車で向かう横浜市内

 高速走行もあっという間に終わり、みなとみらいへ到着。ここはいつ来ても思うが雰囲気がなぜか異なる。空気感が違うとも言えるだろうか。そしてオシャレな感じで満たされる。だから思う、「外車に乗ってきたい」と。やはり男の本能だろうか。借り物のアンリミテッドではあったが(笑)、鼻高々に街中を走る。

 そして横浜赤レンガ倉庫へ向かいランチ。横浜赤レンガ倉庫は明治時代末期に建設され、関東大震災や空襲など、激動の時代をくぐり抜けた歴史的建造物。そんな歴史的建造物をそのまま利用した倉庫の1号館にはコンサートやイベントができるホールがあり、2号館はショッピングや食事が楽しめる商業エリアになっている。

 その中に位置するbills(ビルズ)横浜赤レンガ倉庫店にて昼食。ビルズのパンケーキは、「世界一の朝食」と称されTV等のメディアでも大々的に紹介されていただけにご存知の方も多いはず。今回は、横浜赤レンガ倉庫の歴史とbillsのモダンな雰囲気とが融合した空間にてランチすることで、歴史あるジープをモダンに仕上げたアンリミテッドへ敬意を表したということである。
素晴らしくスタイリッシュ。オールドテイストなデザインが男心をくすぐる。横浜にもよく似合う。

外車に乗って異文化体験

 改めて最新のラングラーアンリミテッドを走らせて思ったが、ひと目でそれとわかる丸目のデザイン、伝統のラダーフレームによる堅牢なシャシー、強靭な足回り、3枚のパネルを外せばルーフが開放できる等、軍用車両をルーツとする本来の魅力がいまだ味わえながらも、一般道を至極快適に走らせることが可能であるなんて、他車にはない要素が豊富にあり、本当に満足度が高い。

 くわえて「外車」に乗っているという満足感と、ジープという個性を受け入れる異文化体験が同時に可能であり、さらにラングラー自体のデザイン的満足感、それは単純明快で誰もが好む究極的なカタチと言っても過言ではない姿。決して古びることのない普遍的な魅力。

 たとえばそれはミニやポルシェ911が持つデザインアイコンと同様の魅力であって、今もなお変わらず人々を惹き続けている丸目ヘッドライトを持つパーマネントデザインの傑作とも言えるだろう。

 そうしたモノとしての価値が多分にあり、現代のクルマとしての魅力をも体感させてくれるのだから、モノにこだわる方々には格好の存在であることに違いない。

 ちなみに、ラングラーは有名人にも人気である。芸能人、お笑い芸人、スポーツ選手の愛車としても利用されている。やはり「モノ」に一家言もつ方々に愛されている証拠だろう。

 自動車にはモデルサイクルという言葉があり、ラングラーにおいてもいつかこのデザインやフィーリングが、モデルチェンジによって改められてしまう時が来るだろう。

 その時期が果たしていつか? 全く想像はつかないが、その時が来るまでの間にこの稀有な存在には是非一度乗ってみてほしい。アメ車ファンとかジープファンとかいわずに、面白い外車に乗ってみたいと思う方々にも断然オススメである。
軍用ルーツで、しかも強靭な足腰によりジープ本来の走破性を実現しながらも、現代の交通事情にマッチさせるべく快適性能も上げている。それらがすべて個性となり、外車に乗ることによる満足感を高めてくれる。
プリミティブな部分を安っぽさと捉えてしまうと破談してしまうだろうが、そこを魅力と捉えるならば、無個性な道具車が蔓延している現代車のなかで、これほど楽しいクルマはない。
個人的にはこの真横からのシルエットが無骨で好き。

ジープのテーマカラーであるブラックとウッドアクセントの外観、そしてシルバーの「Jeep」のロゴが新たな空間を作り出す。

洗練されたラグジュアリー空間を持つ新世代のJeepディーラー

 ジープ横浜港北は、2017年2月にグランドオープン。ジープのコーポレートアイデンティティ導入店舗であり、ジープのテーマカラーであるブラックとウッドアクセントの外観、シルバーの「Jeep」のロゴが際立つ洗練されたプレミアム感のある佇まいが特徴。大陸から来たオフロードのキング「Jeep」の伝統と魅力、熱い血潮を身近に感じさせる店舗づくりを目指している。

 筆者は過去、幾度となくジープディーラーに足を運んだ経験があるが、今やその雰囲気は激変。まさにプレミアムな感じが漂う、非常にラグジュアリーなディーラーへと進化していたのである。

 店舗内は、広大なスペースを有しジープ関連の車両が一同に展示されている他、商談スペース等の空間が非常に洗練されている。そんななか、営業の中山氏にラングラーに関する現状について伺った。

 「ラングラーに関しては、アンリミテッドの登場によってファン層が拡大しました。乗降性や利便性が高まり、ファミリー層からの圧倒的な支持を得ています」という。

4ドアアンリミテッドの登場によりファミリー層への人気が高まったと語ってくれた中山氏。
 筆者も納得である。たしかにファミリー層的には国産ミニバンが当たり前のような時代にあって、人と異なるモノが欲しい、というようなちょっと先行く感性の持ち主には、あえてアンリミテッドに乗って欲しいと本気で思う。最新の国産車にはない個性がたくさんあり、モノとして価値が十分に感じられる。まさに異文化体験が可能である。

 ジープ港北には、サービスにも熟練スタッフが在住しており、話を聞いた森田氏はジープ歴30年以上というツワモノメカニック。ジープとともに生きてきたと言っても過言ではない来歴だけに、アフターフォローに関しても抜群の安心感である。

 それでも中山氏いわく「基本的には国産車同様の感覚でお乗り頂けます。もちろん100%何もないとは言えませんが、その可能性は非常に低いです。時代とともに進化してきたジープの走りや個性をお楽しみください」と。

 筆者の知人には、「アメ車に乗るならコルベットかジープだな」という方がいる。その理由は、ともに個性が突出しているからこそ、アメ車に乗るなら、そのどちらかに乗ってみないと始まらないという意味である。

ジープ歴30年以上という森田氏によるアフターメンテナンスで万全を期す。
 筆者は、そこまで極端な意識はないが、それでもこのラングラーアンリミテッドには常に惹かれてしまう。さらに今回の試乗を通じ「年々進化している」事実を体感し、かつジープ港北のような、最新かつ最先端なジープディーラーの活動を知ってしまうと、「いつかはラングラー」を実現させたいと本気で思うのである。

<ジープ横浜港北>
■営業時間:10:00~19:00
■定休日:火曜・第一水曜(祝日の場合は営業)
■電話番号:045-945-0167
■住所:〒224-0007
 横浜市都筑区荏田南2-10-25

  • ジープ関連の車両が一同に展示されているショールーム。

  • 洗練されたラグジュアリーな空間作りがジープ横浜港北の特徴。

  • ピットも充実し、メンテナンス等のアフタサービスも万全。

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