更新日:2012.02.13
文/椙内洋輔 写真/クライスラー
現在のジープブランドにおけるフラッグシップ。現在市販されているモデルは2009年のニューヨークショーで発表されたもので、初代から数えて4代目。日本には昨年3月より正規導入が開始された。
その中身は、歴代ジープの中でもとくに意欲に満ちたもので、DOHCエンジンや四輪独立懸架、電子制御エアサスペンションなど、ブランド初、グランドチェロキー初の装備・技術が満載。路面状況によって最適な走行モードを使い分ける「セレクテレイントラクションコントロールシステム」も搭載された。また新エンジンの3.6リッターV6は、従来の主力機である4.7リッターV8より大幅なダウンサイジングをはかりながら、パワーダウンを最小限に抑(303ps→286ps)。同時に大幅な燃費性能向上を実現した。
昨年12月には2012年モデルが発表され、従来の「ラレード」、「リミテッド」に加え、上級グレードの「オーバーランド」と「オーバーランドサミット」を追加。メッシュアクセント付きクロームラジエターグリル、クロームアクセント付きフロントフォグランプベゼル、デュアルクロームマフラーカッターなど、エクステリアには多くのクロームパーツを採用し、洗練されたルックスに仕上げている。
一方インテリアはステアリングホイール、シフトノブ、ドアパネル、インストルメントパネルなどをブラックオリーブの本木目とレザーの組み合わせで統一。最上級グレードにふさわしい高級感をまとう。
さらに「オーバーランドサミット」では、久々に可変シリンダーシステム付きの 5.7リッターV8エンジンがカムバック。こちらの発売、納車は4月からの予定となっており、最高出力352ps、最大トルク53.0kg‐mにパワーアップを果たしたアメリカンV8ファン待望の1台が戻ってくる。