TEST RIDE

[試乗記]

古典的なジープラングラーと近未来的な技術の融合

2023 ジープ ラングラー ルビコン4xe

ラングラーのプラグインハイブリッドモデル

ジープラングラーを左ハンドルで楽しめるルビコン4xeを取材した。

更新日:2025.05.22

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436-26-5700 [ホームページ] [詳細情報]

使い分けを考えたり実践したりを楽しめる

 エメラルドグリーン? もしくはブルーグレー? とにかく抜群にオシャレなボディカラー、アールを身にまとったラングラールビコン4xe。

 ルビコンだから悪路走破性の邪魔になるサイドステップは付かず、グラブハンドルを握りシートへ。4xeはなんと左ハンドル仕様。でも本当のラングラーが味わえると思うから個人的には好感。

 ラングラールビコン4xeに搭載されるパワートレインは、2リッター直4ターボエンジンに2基の電気モーター、350Vのリチウムイオンバッテリーとともに8速ATが組み合わされている。

 2基の電気モーターとは、エンジン側にマウントされるモーターとトランスミッション前部に備える駆動用モーターのことであり、この駆動用モーターが145psの最高出力を備えシステム全体のマックスパワーは380psというから、5.7リッターV8エンジンを搭載したダッジチャレンジャーR/T程度のパワーを発揮するということになる。

▲2023年型走行7000キロの中古車。ボディカラーはアール。当時、白、黒、アールと3色発売されていたが、アールが一番人気。

▲エンジンフード、ボディサイドのTRAIL RATEDバッジ、リアエンブレムにブルーのアクセントカラーが配されるなどの差別化が図られている。

 インパネダッシュボード左下にはこのパワートレインをコントロールする3つのドライブモードスイッチがある。「ハイブリッド」、「エレクトリック」、「E-SAVE」モード。通常走行はハイブリッドモードになっており、エンジンを始動することなくEV状態で走り出す。

 「ハイブリッド」モードは、バッテリーに電気が十分に蓄えられた状態ではEV走行が優先され、充電レベルが低下するとガソリンエンジンとモーターを併用したハイブリッド走行モードに切り替わる。

 「エレクトリック」モードは、100パーセントEV走行を行うモードで、満充電で約40kmを電気のみで走行可能という。が、使用回数や経年劣化に伴い走行可能距離は短くなるはずだから現状30km程度というのが目安ではないだろうか。このモードでは、充電レベルが最小になった場合やアクセルペダルを強く踏み込んだ場合エンジンが始動する。

 「E-SAVE」モードは、バッテリーの充電レベルを維持するモードで、充電レベルが十分な状態においてもエンジン主体で走行する。が、この状態で走行しながら回生ブレーキ等によってバッテリーに電気を蓄えていくことが可能であるから、当日の目的や距離に応じたエンジン&EV走行の活用が可能になる。

▲搭載されるパワートレインは、2リッター直4ターボエンジンに2基の電気モーター、350Vのリチウムイオンバッテリーとともに8速ATが組み合わされている。

▲フルタイム4WDで、255/75R17のBFグッドリッチ製マッドテレインタイヤを装着。ホイールにあしらわれるジープのマークもブルーとなっている。

▲充電用の充電口は車体左側フロントフェンダー上部にある。

▲リチウムイオンバッテリーはリアシート下面に配置されており、重量配分の最適化や76cmの渡河性能を実現している。

 ちなみに、リチウムイオンバッテリーはリアシート下面に配置されており、車重約300kg増に対する重量配分を最適化させている。同時に、すべての高電圧電子部品はシーリング加工や防水処理が施されているから、ガソリンエンジン搭載のルビコンと同等の76cmの渡河性能を実現している。

 くわえて、バッテリー充電に関しては、CHAdeMOの急速充電には対応しておらず普通充電のみで、200V(3kW)の充電器では約4時間かかるというから、自宅に充電用のポートを設置する必要がある。
 
 ということで、長い前置きになったが、ラングラー ルビコン4xeの中古車である。走行約7000キロの個体。

▲大きな違いはハンドル位置。本国仕様と同じ左ハンドル。また各所にブルーのアクセントが施されている。

▲ステアリング左下に位置する走行モードの切り替えスイッチ。

▲ガソリンモデルと同様の8速ATが組み合わされる。

▲ハザードボタン左側に位置する「Max Regen」機能のオン/オフスイッチ。回生ブレーキを強めて発電量を高める役割を果たす。

 このクルマの魅力は、何といっても古典的なジープラングラーと近未来的な技術の融合という一点に尽きる。しかも、それがラングラー随一の悪路走破性を誇るルビコンがベースというのだからシビれる。

 とはいえ、そうそう悪路走破などをする機会はないだろうから、宝の持ち腐れと思うかもしれない。

 が、それは700hp&300h/kmを誇るスポーツカーと同一レベルの滅多に使い切ることのない性能とも言えるだろうから、そうした非日常性を所有することに意義を見出し歓びを感じるのだろう。

▲メーターパネルはアナログとデジタルの融合で、二連メーター。中央のインフォメーションディスプレイにはPHEV用の表示が追加される。

▲「RUBICON」のブルーの刺繍が施されるレザーシート。中古車としてのヤレは格段に少ない。

▲シート下へのバッテリーの搭載に伴い、リアシートの格納はダブルフォールディング式に変更されている。

 以前、レネゲード4xeにも感じたが、筆者の日常的なクルマの使用頻度においては4xeの充電残量で十分に賄える距離数である。

 そして月に一度あるかないかの長距離移動時には、普通にガソリンエンジンを使用すれば良いわけであり、また、E-SAVEモードを使用してチャージしながら走行すれば良いわけで、そうした使い分けを考えたり実践したりを楽しめるのが4xeの魅力ということになるのだろう。
 
 今回ベルエアーで取材したこの個体は、走行距離が短い&内外装のコンディションが非常に良い個体であった。年式ゆえリチウム電池の自然消耗に関しては否めず致し方ない部分もあるが、ラングラー自体の個体としては非常に優良な一台と言えるものであった。

▲超高性能スポーツカーのような滅多に使い切ることのない悪路走破性を持つラングラールビコン。その4xeモデルは、古典的モデルに近代的性能が融合された逸品である。

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