TEST RIDE

[試乗記]

世界に誇れるリアルスポーツカー

2017 シボレーコルベット グランドスポーツ

コーナリングGは当時のポルシェやフェラーリを超える

2017年型シボレーコルベットGSを取材した。

更新日:2025.12.17

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436-26-5700 [ホームページ] [詳細情報]

中古車市場に出回っているトップランクの個体

 コルベットグランドスポーツ(以下、GS)は、近年ではコルベットC4、C6にラインナップされていたが、C7においてもGSは登場している。だが、その出来栄えというか仕上がりはコルベット史上随一。見栄えの素晴らしさと走りの性能の高さは旧時代のGSとは比べ物にならない。

 そんなGSに搭載されるエンジンはベースのクーペ同様の6.2リッターV8LT1。このエンジンは460hpを発生させ、7速MTおよび8速ATと組み合わされるが、C7GSの真骨頂はコーナーで最大1.2GものコーナリングGが体感できるコーナリングマシンということである。

 専用スプリングとスタビライザーで引き締められた足回りには、フロント285/30ZR19、リア335/25ZR20と前後異形サイズのミシュランパイロットスーパースポーツタイヤが装着され、ブレンボ製大径ブレーキやマグネティックライドコントロールダンパー、電子制御ディファレンシャルで制御される。

▲2017年型GSディーラー車。走行約4700キロの個体。

▲ボディカラーはアドミラルブルーヘリテージで、赤いハッシュマークに白いストライプの組みあわせが抜群にカッコイイ。

 そして日本仕様にはGS専用の赤、青、白でペイントされた派手なエクステリアが用意され、本国仕様ではボディカラー10色、ハッシュマーク6色、そしてストライプ5色からチョイス可能という、とにかく全てが魅力的な仕様であった。

 あくまで個人的な嗜好だが、過去C4時代のGSのブルーボディに赤いハッシュマーク付きに憧れていたので、今回取材したC7GSのボディ&ハッシュマーク&ストライプの組み合わせは最高に刺激的だった!

 ということでC7GSであるが、まずはこのC7時代のGSの立ち位置とは?

 2014年から2019年まで存在したC7コルベットには、大きく分けて以下の4つのラインナップがあった。

■460hpのクーペ(V8NA)
■460hpのGS(V8NA&ワイドボディ)
■650hpのZ06(V8スーパーチャージャー&ワイドボディ)
■755hpのZR1(V8スーパーチャージャー&ワイドボディ)

▲搭載されるエンジンは6.2リッターV8OHV LT1エンジンで460hpを発生させる。

▲ハッシュマークとストライプの組み合わせは複数あるが、このブルー&レッド&ホワイトが一番似合っていると思う。

▲タイヤはフロント285/30ZR19、リア335/25ZR20と前後異形サイズ。

▲ブラックホイールの中にはブレンボ製大径ブレーキが鎮座する。

 その中で650hpのZ06のワイドボディや足回りを使用しながら、エンジンはV8NAクーペと同様の460hpというのが、大雑把に言うところのGSである。

 すなわち、650hpの大パワーに耐え得るようなワイドで強固なボディとサスペンションに、ノーマルV8NAエンジンの460hpを組み合わせているのだから、エンジンパワー差を差し引いた190hp分の余裕が足回りに生まれているというのが最大のポイントである。

 ノーマルV8NAとはいえ、460hpもあるのだから当然速いし、何よりサスペンションの踏ん張りや安定感が格段に高いから、かなり大胆に踏める。

 ちなみに、当時のGSのメーカー公式発表のコーナリングGは前記の1.2Gだが、これはラインナップ中のどのコルベットよりも高い旋回Gであり、この旋回Gの高さは当時のポルシェやフェラーリよりも高かった=アメ車の中でも異例のコーナリングマシン=リアルスポーツカー。

▲各種パーツの質感や工作精度はかなり高く、グラフィカルなメーター類と相まって、華やかな雰囲気が漂うインテリア。

▲GMが自社開発した8速ATは、スポーツカーに搭載すべく開発されたスペシャルな変速がもたらされるトルコンATである。

▲パドル操作も可能であり、そのシフトレスポンスはデュアルクラッチ・トランスミッションよりも素早いと言われている。

▲メーターは液晶ディスプレイになっており、タコメーターを中心としたスポーツカーならではのもの。スピードメーターは330km/hまで刻まれている。

 しかも、元は650hpボディを支えていたということだから、当然、長く使用した時のヘタリの度合いもまったく異なるから長く楽しめる。

 ということで取材個体。2017年型GSディーラー車。走行約4700キロの個体である。ボディはアドミラルブルーヘリテージで、赤いハッシュマークに白いストライプの組みあわせ。

 実車は、とにかく抜群にカッコイイ。C7自体のカッコ良さもあるが、それとともに組み合わされたボディカラーやハッシュマークが抜群に似合っている。

▲シートは質感、ホールド性、剛性、すべてにおいて完璧といえる市販車最高レベルのもの。シート自体のヤレは全くない。

 くわえて5000キロにも満たない走行距離が示す強烈なコンディション。まるで新車のような風合いがまだ各部に残っているから、今市場に出回っているGSの中でもトップランクに位置する個体と言ってもいいだろう。

 もちろん、それ即ち金額に跳ね返っているということに間違いないが、それでもC7GSを探している方がいれば、一度実車を見てみた方がいいと思う。

 販売しているベルエアーには、今まさに売れてしまったC3コルベットやC8コルベットがあり、ちょっと前にはC6コルベットZ06といった、いわゆるお宝的なコルベットが常に集まっている。

 くわえて近隣に大型の自社工場を備えており、そこはフォード認定サービス工場でもあるから、フォード車のみならず他メーカーのアメ車の整備にも定評があり、購入後のアフターフォローの心配もいらない。

 来月にはC2コルベットが入荷するといい=スペシャルなコルベットが集まるショップだからこその今回のGSである。

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