TEST RIDE

[試乗記]

アメ車好きの理想型「ラングラー+V8エンジン」

2023 ジープラングラー 392

パープルカラーはまるでモパーチャレンジャーのよう

ラングラーにV8エンジンを搭載したラングラー392を取材した。

更新日:2025.08.25

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436-26-5700 [ホームページ] [詳細情報]

V8エンジン搭載で価値のランクが数段上がる

 アメ車好きなら誰もが考える理想のクルマ。例えば現行車で言えばマスタングマッハEに直4エコブーストを搭載したガソリンエンジンモデル。例えばC8コルベットのMTモデル etc これらは組み合わせとしてはアリだが、おそらく絶対に出ることはないクルマ。

だが、そんな理想を思い浮かべ誰もが一度は考えた組み合わせのクルマが過去に登場している。それが「ジープ+V8エンジン」。

 もっと正確に言えば「ラングラー+V8エンジン」。実はこれも、ありそうでなかった架空の(憧れの)存在だった。

 そんな中で2019年から2020年にかけてフォードからブロンコがデビューするとの話題が沸騰。多くの人々が待ちに待った期待の復刻系モデル。フォードにしてみればラングラーが築いたオフロード車市場を一気に奪い取るための秘策車であった。

▲6.4リッターV8エンジンを搭載したラングラー392。走行約5000キロの中古車個体。

▲原色のパープルカラーとV8エンジンが醸し出すマッスルの雰囲気が非常に素敵。

 で、この状況における対抗策として当時のFCAが打ち出したのがラングラー392。直4、V6エンジン搭載のブロンコに対して「ラングラー+V8エンジン」で勝負したFCA。

 市場の話題を一気にさらい、「ラングラー+V8エンジン」は一夜にして期待の頂点に達したのである。そして2021年、本当にデビューしたラングラー392。V8エンジン搭載と言うだけで価値のランクが数段上っている。

 つい最近、日本の著名自動車評論家さんが392の新車を購入したとしてユーチューブで公開されていたが、普段はアメ車に目もくれない方でさえも惹きつける「ラングラー+V8エンジン」

 搭載されるV8エンジンは当時のチャレンジャー&チャージャーに搭載されていた6.4リッターV8で470hp、最大トルク470lb-ftを発生させる。

 メーカー公式発表によれば0-60mph加速を4.5秒、1/4マイルを13秒でこなす。なんとピークトルクの75%近くがアイドリング付近の回転数から得られるという低回転仕様。

▲搭載されるV8エンジンは6.4リッターV8で470hp、最大トルク470lb-ftを発生させる。

▲各部にブロンズカラーが使用され、それが392の証となっている。

▲35インチのオールテレーンタイヤに17インチのビードロック対応ホイールの組み合わせ。

 同時に「トルクフライト8HP75」の8速トランスミッションを組み合わせて、オンロードとオフロードでのパフォーマンス向上を実現。ステアリングにはラングラー初となるアルミ製のパドルシフトが装備されている。

 392のベースはルビコンであり、足回り等も大幅に強化される。強化アクスルや3.73のファイナルドライブ比、トランスミッショントルクコンバーターのロックアップコントロール、通常2リンチのリフトアップにアルミ製モノチューブのFOX製ダンパーを使用し、大径のマッドテレンタイヤを装備することで、パワーアップしたエンジンに対応。

 同時にアプローチアングル、ブレークオーバーアングル、デパーチャーアングルもそれぞれ向上しているから、悪路における走破性能も大幅にアップしている。

 ラングラー392には、各部にブロンズカラーのバッジ類やアクセサリーが装備され、それらが最強ラングラーの証明となっている。

▲盛り上がったボンネットフードに巨大なエアスクープを設け、ボンネット裏に設置されるハイドロガイドに繋げている。

▲エアスクープからハイドロガイドと呼ばれるエアの導入システムに繋がり、速度が上がるほどエアがフード内に導入されるエンジンに直接エアが当たり冷却する仕組みになっている。

▲握りの太いステアリングが装備され、まるでダッジチャレンジャーのような感触を示す。

 ちなみに、ラングラーにV8エンジンを搭載する際に最も危惧されたのが、V8自体がエンジンベイに載るのか? 載せたら載せたで狭いエンジンベイでの熱対策は可能なのか? と言うもの。

 実際、エンジンベイ&サスペンション取り付け位置に若干の加工を施し、熱対策においてはエンジンフード内に強制的にエアが導入されるハイドロガイド(エア導入システム)を製作し対応している。

 盛り上がったボンネットフードに巨大なエアスクープが存在するが、そいつがハイドロガイドに繋がっているのだ。

 ということで取材車両は、ベルエアーに入庫した2023年型の5000キロ走行車。ボディカラーは原色のパープルで、まるでモパーチャレンジャーのような雰囲気を発している。

 日本で見るラングラーと言えば、黒、白がほとんどであり、オレンジ、黄色、ブルーといった限定車がたまに見られる感じだが、こうしたカラーリング、そしてV8エンジン搭載ということで、まるで異なる魅力&雰囲気を発している。しかも走らせればあの音がする!

▲ラングラーでは初となるアルミ製のパドルシフト。ステアリングを含めチャレンジャーのような雰囲気である。

▲8速ATは、当時のチャレンジャー等で使われたトルクフライト8HP75の8速ATが使用されている。

▲メーターパネル自体はラングラーと大差ないが、タコメーターを含めた針の動きは全く異なるはずである。

 余談だが、2023年いっぱいでチャレンジャー&チャージャーの生産終了が行われた。それに伴い2024年でラングラー392も終了する予定であった。だが、トランプ大統領が就任したことで一変。

 同じエンジンを搭載していたラム、デュランゴ、そしてラングラー392は生産継続になり、ラングラー392に至ってはファイナルモデルまで登場していたにもかかわらず販売が継続されている。よって現段階でも本国では新車を購入することが可能である。

 が、当然ながら、今ベルエアーにある現車であれば、新たに輸入するための時間や費用はかからない。加えて多くのチャレンジャーやラングラーの新車&中古車を扱っているベルエアーであるから、購入後の安心感も高い。

 誰もが一度は考えたであろう、夢のV8エンジン搭載ラングラー。今、国内外のオフロード系SUVが爆発的人気だが、V8エンジンが搭載されている点において圧倒的優位性を得ることが可能である。

▲レザーシートの質感は高く、ホールド性も良く、チャレンジャー等のスポーツカーと同様レベルのシートが採用されている。

▲リアの居住性は他のラングラーと変わらない。

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