更新日:2025.11.14
文/石山英次 写真/ステランティス
ここ数ヶ月、何度も触れているが、ダッジチャレンジャー生産終了後はダッジ関連のV8エンジン搭載モデルは軒並み生産を終了するはずだった。ラム、デュランゴ、グランドチェロキー、ラングラーetc。
だが、実際に生産終了したのはラム、グランドチェロキーのみで、グランドチェロキーに関してはモデルチェンジサイクルによる終了であり、V8問題による終了ではなかった。
そんな流れの中で、ラングラーには「392」と呼ばれるV8エンジン搭載モデルが存在し、こちらが生産終了間近。直近ではファイナルエディションが登場し、即売だったのは記憶に新しい(全て本国での話)。
ところが。V8エンジンの生産終了に待ったがかかり、上記のラムにV8が復活。のちに新型チャージャーにもV8が搭載される・・・、なんて情報が瞬く間に広まる等、V8問題がクリアになった模様(断定できないのは、一気に翻る可能性を秘めているから)

▲6.4リッターV8エンジンを搭載したラングラーモアブ 392。限定モデルで登場。

▲ラングラー+V8を象徴するプラムクレイジーのボディカラー。
そんな前提を頭に入れ、ジープの情報をひとつ。本国ジープにおける85周年記念が幕開けする。それにより12月から今後一年間、毎月12日に新たな限定モデルが登場するという。
今回、第一弾としてデビューしたのが「ジープラングラー モアブ 392」
すでに生産終了と言われていた「ジープ+V8エンジン」モデルの限定車である。Moab、Rubicon、Mojaveといった伝説的な4x4のネームプレートを持つジープブランドが満を持してデビューさせたラングラー Moab 392。
搭載されるエンジンは6.4リッターV8HEMIで、470hp、470lb-ftを発生させ、17インチビードロック対応ホイール、35インチオールテレーンタイヤ、4.56のアクスルレシオ、2.72:1のSelec-TracフルタイムTケース、2モードデュアルエキゾースト、ウォーターセパレーター付きコールドエアインテークフードなどにより、パワー&パフォーマンスを備えたラングラーとなる。
まるでマッスルカーのようなプラムクレイジーパープルを纏うボディに同色のハードトップを備え、まさしくV8エンジン搭載モデルらしい雰囲気を発している。
ラングラーも、いつかはEVとして生まれ変わる可能性を秘めているとは思うが、V8搭載の限定モデルを見ると、その可能性がちょっと先の未来に延期されたように思えるから嬉しい。
ちなみに、ラングラー+V8エンジンに関しては、これまでに複数台日本に直輸入されているから、このジープラングラー モアブ 392も望めば日本で乗ることは可能である。

▲搭載されるV8エンジンは6.4リッターV8で470hp、最大トルク470lb-ftを発生させる。

▲盛り上がったボンネットフードに巨大なエアスクープを設け、ボンネット裏に設置されるハイドロガイド(エア吸入)につながっている。

▲ラングラーモアブ 392を示すプレートがドアに装着されている。
138,000円
PERFORMANCE
GDファクトリー千葉店
18,900円
EXTERIOR
ウエストクラブインターナショナル
132,000円
PERFORMANCE
ウエストクラブインターナショナル
3,300円
OTHERS
ウエストクラブインターナショナル