ウマに乗り各種パーツが取り外され、すでにがらんどう状態になっている。この車両、1994年型C1500。C1500といえば、90年代アメ車の代表格として日本でも人気を得たモデル。そんな今から31年前のモデルが今、再生の道をたどり始めている。
予算は300万円。これは車両込みの価格で、内外装&エンジン&足回りに至る全域に手が入れられる。ちなみに、今、C1500を買おうとオークションサイトを覗くと100万円とか150万円とか、それがまともに走るかどうか分からない状態で、そのくらいは余裕でする。
だから上記予算は、個人的には安いと思う。というのも、がらんどう状態の個体を見れば、かなりくたびれているのが分かるから。

▲94年型シボレーC1500。これをベースにプチレストアを行い、再生させる。

▲ルーフはご覧の通り。こう言ったヤレもまたアジだが、今回は板金作業にてすべてクリーンな状態にされる。

▲もともとはステップサイドだったが、ショートベッドにすでに交換されている。
まず、ボディはキズやヘコミ、そしてサビもあり、これらすべてがリフレッシュされる。この個体、もともとはステップサイドであったが、購入を検討されたオーナーさんの希望によりショートベッドに交換されている。とはいえ、それらの痕跡はすべて板金作業によってきれいに消えるだろう。
同時に、エンジンにも手が入り、足回りも当然リフレッシュされるから(インテリア各部にも手が入る)、いわゆるプチレストアと言えるような作業が行われる。
「34年前とはいえフレーム等のボディ骨格がしっかりしているので(珍しい新車並行の個体)、リフレッシュすれば十分に乗れる状態になります。それにしても今の時代にあえてC1500に乗りたいと思ってくれることが嬉しいですよ。そして弊社を選んでくれたことも。期待に応えたい思います」とレーストラック高橋氏。

▲5.7リッターV8エンジンを搭載しているが、これもすべてリフレッシュされる。

▲足回りやブレーキもすべてリフレッシュ。当然違和感なく走れるように。

▲シートは非常に状態がいい。ただし、内装内張りを含め、すべて取り外されリフレッシュされる。
レーストラックと言えばC1500と共に歩んできたショップ。我々が今から27年前に一番最初に取材したのがナスカー風に仕上げた黄色いファイヤーパターンのC1500だった!
そしてその後も数々のC1500を取材してきただけに(アメ車ワールドにも載ってます)、仕上がりにかなりの期待が持てる。
冒頭にも記したが、すでに31年前のアメ車。このくらいの年式になると扱うショップがかなり限られる。あえて触れないようにしているショップも多い。逆に言えば、今でもこう言った90年代モデルに触れる&直せるのがレーストラックの強みであり、パーツ手配やカスタマイズを含め、今後の展開に期待である。

▲今でも積極的に90年代のアメ車整備を行っているだけに、C1500のリフレッシュも全く問題なく行われる。

▲こちらが一番最初に取材したレーストラック製のC1500。懐かしい。シャープなハンドリングに、当時、「アメ車の概念を変えた」と言わしめた1台だった。
138,000円
PERFORMANCE
GDファクトリー千葉店
18,900円
EXTERIOR
ウエストクラブインターナショナル
132,000円
PERFORMANCE
ウエストクラブインターナショナル
3,300円
OTHERS
ウエストクラブインターナショナル