2005年型コルベットである。すなわちC6。C6とは2005年から2014年まで生産されたコルベットシリーズ6代目モデルのことである。この時代の特徴は、ミッションをリアに置くトランスアクスル方式を採用していることで、それにより前後重量配分はフロント:770kg、リア:730kg。
そしてドライバーが乗車すると、その体重と65リッターの燃料重量がリアに加わることで前後の重量配分が50:50、もしくは若干リア寄りの配分を実現することで、FR車の理想的コーナリングを可能にする。

▲2005年型C6コルベット。走行約9万2000マイル走行の個体だが、GDファクトリーの手によって復活を果たす。

▲コンプリートモデルであるから好き嫌いが生じるかもしれないが、前後のまとまり感を含めた完成度は非常に高い。
くわえてV8OHVエンジンをフロントに搭載しているから重心位置がきわめて低く&軽く(C6でリトラクタブルヘッドライトを辞めた理由)、フロントの入りが非常にクイック(回頭性がめちゃくちゃ良い)=コルベットならではの理想的パッケージングとしてC7まで継承されている。
搭載されるエンジンは6リッターV8で、404hp、最大トルク55.6kg-mを発生し、4速AT、もしくは6速MTと組み合わされる。
そんなコルベットC6のカスタマイズカーである。この車両は、もともとは某ショップにて製作されたコンプリートカーで、グリーンメタリックにペイントされ、各種エアロが装備され、ホイールは前後共にインチアップ&リムをボディカラー同色ペイント、リアにはGTウイングetc が装着されている。
いかにも走り屋風情を感じさせるエクステリアにミッションが6速MTということもあり、コルベットの走りをいかんなく発揮&体感できる仕様であったことに間違いない。

▲搭載されるエンジンは6リッターV8で、404hp、最大トルク55.6kg-mを発生する。

▲ノーマルタイヤサイズはフロント245/40ZR-18、リア285/35ZR-19だが、この個体にはフロント235/35ZR-19、リア275/30ZR-20にインチアップされている。

▲もともとはこのような状態であったのをGDファクトリーが入手し、現在のようにリフレッシュ。以前の状態をちゃんと見せてくれるのも信頼できるショップの証。
だが、それを購入されたユーザーさんがミッションの不調を感じるようになりGDファクトリーに持ち込んだ。診断の結果、ミッション内部のメインシャフトが破損しているということでオーバーホールが必要となった。が、それを聞いたユーザーさんは手放すことを決意。
GDファクトリーがそのまま買い取り、自社でパーツを取り寄せミッションをオーバーホール。また、当時、コンプリート的カスタマイズが施されていた個体であったために、ボディの細かい補修をするにも「同じカラーが出ない可能性」を考慮し、再度フルペイント。新たにライトブルーに全面的に塗り直し、各部を調整し、今に至る。
ということで、GDファクトリーが新たに手を入れた部分はミッションの補修及びライトブルーのオールペイント&各部の調整ということで、全体的なスタイルや仕様の変更はしていないという。

▲GTウイングは高速走行時やコーナリング時のトラクションといったパフォーマンスに直結する。

▲コルサのマフラーが快音を響かせる。
が、仕上がった今の状態は非常にカッコいい。現状、走行約9万2000マイル(約14万8000キロ)の個体だが、エンジンやミッションに不安なく乗れるのはGDファクトリーによる診断後の個体だからだろう。
ショートシフト仕様になっているとのことで、慣れるまでは気を使うが、慣れればめちゃくちゃ楽しいシフトが可能で、同時にクラッチはさほど重くはなく、激太低速トルクのおかげもあって、クラッチの上げ下げだけでクリープのように走り出すことが可能。
実際に運転しても、両フェンダーの盛り上がりがボディの四隅を把握する助けとなり、大きさをあまり感じさせないのもC6の特徴。ステアリングの反応が良いことも等も起因して、そしてタイトな室内空間も合わさって、全体的に軽快なフィーリングを与えてくれる。

▲C6コルベットの唯一のネガティブ要素は、当時のインパネ自体が非常に質素であること。中古車としては使用感はあるものの年式や距離数に呼応したレベルは維持している。

▲6速MTはショートシフター仕様。慣れれば非常に扱いやすい。

▲クラッチ操作は非常に操作しやすいレベル。
FRのコルベットの最高を望むならC7ということになるのは間違いない。が、それだと現状で700万円程度、もしくはそれ以上の費用が確実に必要になる。「それはちょっと難しい」というなら、C7以前のC6が最右翼となる=今、FR時代のコルベット人気が再び上昇しており、中古車の動きが激しくなっている。
今回取材したC6コンプリートモデルは、すでに各部に手が入っている状態だから「好き嫌い」の好みも生じるだろう。が、もし気になるようなら実車を見てみるといいだろう。正直、これ以上手を加える必要がないほどの完成度を感じるに違いないから。

▲6連メーターは非常にカッコいい。中央にタコメーターとスピードメーターが鎮座する。

▲レザーシートには使用感を含めたシワが刻まれるものの、ヤレやほつれの類は一切ない。
138,000円
PERFORMANCE
GDファクトリー千葉店
18,900円
EXTERIOR
ウエストクラブインターナショナル
132,000円
PERFORMANCE
ウエストクラブインターナショナル
3,300円
OTHERS
ウエストクラブインターナショナル