この時期は、冬用タイヤに交換する時期でもあって、恐らく日本で一番タイヤ交換の量が多い時期ではないかと思う。で、そんななか、昨年末から結構な問い合わせがあるのが、メーター内の警告灯に関するもの。
半径のタイヤマークの中にビックリマークが描かれた警告灯。いわゆる空気圧監視センサーの異常による警告灯の点灯である。
今回、この警告灯に関して、ガレージダイバンの千葉工場にてお話を伺った。対応してくれたのが、GDファクトリーのマネージャー・橋本氏である。
「この空気圧に関するセンサーを、TPMS=Tire Pressure Monitoring System=空気圧監視センサーといいます。これは、2008年以降のアメ車には標準で装備されており、すなわち、2008年以降の車両は空気圧に異常があればセンサーが教えてくれるために、空気圧不足による偏摩耗やバースト、事故等を未然に防いでくれるのです。
ですが、このセンサーは消耗品であるので、定期的に交換しなくてはいけません。
<GDファクトリー千葉店>
住所:千葉市稲毛区長沼町208-1
TEL:043-298-6543
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜日
「BRAKE」マークの下にある半径のタイヤマークの中にビックリマークが描かれた警告灯。それがTPMSの異常を知らせる警告等である。
2008年以降のアメ車に装着されているTPMS。写真の黒い部分がセンサーとなり車両のCPUと電波で結ばれている。このセンサーは長いスパンでの消耗品である。
ご覧のようにTPMSによってメーター内に4輪の空気圧が表示される。その各タイヤの圧に異常が起これば警告等が点灯するのだが…。警告等の点灯は、その異常だけに留まらず、それ以外の理由でも点灯するから、その原因を突き止める必要が出てくる。
でも、定期交換と言ってもオイル交換のような短いスパンではありませんので、神経質な管理は必要ありませんが、それでも車両の長期使用となれば、「誰もが一度は交換を経験する」と言えるかもしれません(高年式ではない中古車を購入した場合は特に注意が必要かも)。
一方で、このセンサーが装着されていない車両が数多く存在するのも事実です。それは社外品のホイールを装着している車両に多く、そういった車両にはメーター内に警告灯が点灯しています。本来なら、社外品のホイールに交換してもそのホイールにTPMSを装着すべきです。
ちなみに、弊社はレグザーニの正規代理店ですが、弊社でレグザーニのホイールとタイヤを一式交換される場合は、レグザーニ本社にてTPMSを装着してもらい、その後弊社にてそのセンサーを車両に読み込ませる作業を行い納車しております。
またセンサーには、それぞれに独立のIDが刻まれておりまして、そのIDを車体のコンピューターが認識しておりますので、たとえばタイヤのローテーションをした場合に、車体のコンピューターが読み込んでいるIDの順列が変わってしまったことでも、車種によっては警告灯が点灯します。
さらに、社外のホイールに交換した場合、『元のホイールに装着されていたTPMSを再利用できないか』とのお問い合わせを受けることもありますが、基本、再利用は不可です。後に説明しますが、TPMSはタイヤの空気バルブの役割をも果たしておりますので、再利用は単純にエア漏れにもつながりますから危険ですので、再利用いたしません。
右上の写真のセンサーは、タイヤが装着されるとご覧のようにエアバルブにしか見えなくなる。で、だからこそこのバルブの再利用はエア漏れの原因にもなるため、不可なのである。
電子デバイスを使用してTPMSの電波状況を調べることが可能である。これにより、TPMSの消耗による異常か否かがわかるのである。
TPMSセンサーは4輪に装着されているが、消耗品ではあっても4輪すべてが同時に消耗品としての役割を終える可能性は低いという。だが、普通に考えれば、1輪のセンサーが役割を終えた場合は、多少の時間差はあったとしても残り3輪の寿命も近いと考えられ、4輪すべてを同時に交換するのが望ましい(1輪ずつ交換した方が結局割高になり損をする場合が多い)。
2008年以降のアメ車に標準装備されているTPMS。そうした年式の車両に冬用タイヤを装着したオーナーが、「いきなり警告等が点灯した」との問い合わせ多くある。それは冬用タイヤのホイールにTPMSが装着されていないからであるのだが、知らない方が多い。
さて、上記のようにタイヤの空気圧に問題が起きたときにはメーター内に警告灯が点灯します。
また一方で、センサーが装着されていてもセンサーが寿命を迎えれば同様に警告灯が点灯するので、警告灯が点灯した場合は、まずは「自分の車両が何によって警告灯が点灯したのか?」、それを理解する必要があるのです。
<メーターパネル内の警告灯点灯事例>
■TPMSによる空気圧の異常感知
■TPMSセンサー自体の消耗劣化
■ローテーション等でIDの順列が変わった場合(車種による)
■ホイール交換によるTPMSセンサー自体の未装着
etc
通常、空気圧の異常を感知しての警告灯の場合は、メーター内にて4輪の空気圧数値がチェックできますので、それにて判断可能になります。4輪の中で、空気圧の数値が異常を示しているタイヤがあれば、そのせいでの点灯ということになりますから。
一方、その確認により4輪に異常がなく点灯している場合はセンサー自体の消耗が考えられるというわけです。
ただ、弊社工場では、TPMSに関する電子デバイスを所有しておりますので、センサーからの電波状況を確認する等して異常等を確認することができます。気になる方はお問い合わせいただければと思います」
<上記点灯事例の対処法>
■TPMSによる空気圧の異常感知
→ 空気圧チェック & →バーストならタイヤ交換
■TPMSセンサー自体の消耗
→ センサー自体の交換 (4輪交換が望ましい)
■ローテーション等でIDの順列が変わった場合(車種による)
→ IDの変更を車両CPUに学習させなおす
■ホイール交換によるTPMSセンサー自体の未装着
→ 新規のTPMSを装着 (再利用は不可)
GDファクトリー・マネージャーの橋本氏。TPMSはタイヤの空気圧の変化や異常を教えてくれ、偏摩耗やバーストを防ぐ便利なツールである。だから警告等を軽視しないで欲しいと、TPMSの重要性を教えてくれた。
GDファクトリーでは、タイヤ交換チェンジャーを所有しているから、自社で交換作業が可能になる。予定している作業なら、即日交換可能だろう。一方ショップによっては、チェンジーを持っていなければ、車両預かりで作業が行われることもある。
ちなみに作業工賃は、タイヤやホイールの形状によって異なる。例えば、ビードを下げるだけで脱着可能である場合とタイヤを完全に外した状態で作業を行わなくてはらないない分厚いタイヤとでは、工賃が変わってくる(要確認)。
車両販売や板金作業、さらにはカスタマイズを得意とするガレージダイバンであるが、クルマをいじれるということ=クルマを知っているということであり、それすなわちメンテナンス等の細かい情報にも長けているということである。だからこそ、警告灯点灯の重要性を説くのである。
それにしても未だに「TPMSなんか気にしなくていいよ」という一部ショップが存在するというから驚くばかりである。確かに、確認&交換作業には各種電子デバイスが必要だったり知識が必要だったりと、それなりのモノや知識レベルが必要になる。
だから、この部分を「必要なし」というショップは「それらの作業ができないのでは」、「ショップとしてのレベルの低さを示しているのでは」とも勘ぐりたくなる。
2008年以降に装着されているということだから、車両としては10年落ち程度。であれば、程度にもよるが300万円前後の中古車が多数存在する年式。そのくらいの価値ある車両の機能が一部不全を起こしているというのは、個人的にはどうかと思う。
もちろん、不全のまま走行し、なにか起こればその時点でJAFを呼んだり契約している保険のレッカーサービス使う、という方もいらっしゃるとは思うのだが、常に警告灯が点灯しているという状態は、精神的にもあまり良いとは言えないだろうし、何より、そういった警告灯の意味を軽く考えていると、本当に大きなトラブルの予兆を見逃す可能性が増えるだけに、ぜひ気をつけて欲しいと思うのである。
使用されるTPMSセンサーには、さまざまな社外のセンサーが販売されており、車種や年式やセンサー自体の価格帯の違い等、使用されるものが異なるので、事前にスタッフに確認をしたい。
ちなみに、今回撮影したセンサーの価格帯は7480円から9500円と1万4800円のセンサーが販売されている。
これらセンサーをホイールに装着するには、タイヤ脱着の可能性を秘めており、その場合は4本で2万円の脱着工賃が必要になる。タイヤのビードを下げて装着可能であれば4本4000円の工賃となる。それ以外にセンサーを車両に読み込ませる登録料金が別途1万800円かかる。
まとめると、TPMSセンサー交換には、TPMSセンサー4本分の料金+タイヤ脱着工賃+車両読み込み登録料金が必要になる。
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