300Cに見られるATシフトが「P」から動かなくなるという現象、これは装着されているATシフト内で使用されているパーツに不具合が起き動かなくなるというもの。
もっと詳細に語れば、シフト内部で使用されている一部純正パーツがプラスチック製で、度重なる使用頻度によるものか、もしくは雑な使用によるためか、はたまたそのに両方かで、バネを留めているそのプラスチックパーツのツメ部分が折れ、「P」から動かす時に必要なバネが作動しなくなるために、シフトロックが起こり「P」から動かすことができなるという症状。
ちなみに、このトラブルは「P」から動かすことのみで発生するために、それ以外のシフトポジションにレバーがある時は起こらない。
早速見てみたが、使用されている純正部品(写真右ピンク部分)がプラスチック製と、見た目にも耐久性がなさそう。雑に扱えば割れてしまうことも、これを見れば納得できる。というか、そもそもこのパーツ自体をプラスチックで済ませてしまうというクライスラー側に問題がありそうだが…。
ただ、聞くところによれば、「とはいいつつも、トラブルは全体の1割から2割程度では?」という。つまり、どのクルマにも当てはまるトラブルではないということだが(だから当然リコールにもならない)、もし出先で「P」から動かなくなれば、たまったもんではない。ということで、事前のトラブル対策として、一部で交換希望者が出ているという(新車で購入して、普通に乗っていればまず壊れることはないはずが…)。
で、その交換対策部品として使われているのが、上記写真のパーツ。アルミの削り出しで、強度が段違い!
トラブルが起こった場合、仮にディーラーで修理を行えば、シフターアッセンブリー交換となるため、かなり高額な出費となるが(しかもまた同じプラスチックパーツを付けることになる!)、この社外の対策品なら非常にリーズナブルな価格で対策を施すことが可能(知らない人は純正品で修理するんだろうけど、この件を知れば、再びこのプラスチックパーツを装着したいとは思わないだろう)。
ちなみに、300Cと同様のシフトがチャージャーにもマグナムにも使用されているのは周知の事実だが、やっぱりこのトラブルは、少数だが起こっているというから覚えておいて欲しい(車両が違えど同じものを使っていれば、同じ症状が起こるはず)。
決して交換を煽っている記事ではないが、最近LX系の話をするたびに幾度もこの話になっているので、オーナーなら頭の片隅にでも置いておくことをお勧めする。
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