更新日:2025.06.23
文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/ゼネラルモーターズ
コルベットC8に関してのトピックスをまとめると、まずは2020年に登場したC8。それまでのFRを捨てミッドシップに生まれ変わった。
その2年後の2022年に登場したZ06。新開発の5.5リッターV8DOHCエンジンで670hpを発生させているが、こちらはC7以前にも登場していたからある意味予定通り。
で、さらにその2年後の2024年に登場したのがE-Ray。コルベット初のハイブリッドモデルであり、ノーマルモデルに搭載されている6.2リッターV8OHVエンジンの502ps、最大トルク637Nmに162ps、最大トルク165Nmのフロントモーターを組み合わせ、マックス664psのパワーを発生させた。
駆動系はAWDであったから、初のミッドシップ+AWDであり、抜群の安定感が注目の的となった。
そして2025年にデビューしたZR1。前述したZ06の5.5リッターV8DOHCエンジンをツインターボ化し1064hpを発生させた究極のミッドシップスポーツ。
そのZR1にE-Rayのシステムを組み合わせた究極のパッケージマシンがZR1Xとなる。なんとマックスパワーは1250hp。
当然、駆動系はAWDだから、ミッドシップAWDとして究極的な速さと安定感を実現している。ゼネラルモーターズの上級副社長曰く「C8設計当初からZR1Xを念頭に置いて設計しました」
すなわち、2015、6年あたりからC8の開発が始まっていたが、その時点から「ミッドシップV8+電気モーター」の組み合わせ、そしてそのハイパワー版の存在ありきで製作されていたというのである。
ちなみに、今回公開されたZR1Xは、まだ試作段階ということで、最終的な完成形ではないということ。だが、ここまでハッキリと見せているということは、ほぼこの形で登場すると思って間違いないだろう。
このZR1Xはコルベットの最高峰のパフォーマンス車両であり、C8コルベットプラットフォームの究極体という=直線を駆け抜けるロケットのような走り、サーキットを制覇する武器として、そして一日中快適に過ごせるツアラーとして、すべてがこの1台に凝縮されている。
価格や発売時期に関する詳細は、生産が近づいた時点で改めて発表される。
3,300円
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ウエストクラブインターナショナル
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