更新日:2010.06.14
文/編集部 写真/古閑章郎
取材協力/ハイウエイスター TEL 029-836-0930
なんというか、イマドキのC4オーナーにはあんまりお目にかかれないような、かなりアグレッシブなスタイル。エンジンは、一度バラししてフルバランス取りし、吸気系チューンなどを施し400ps超。さらに足回り&ブレーキを強化した、筆者にしてみれば懐かしの一台と言えるような古典的なチューニングカーのたたずまい。だが乗ってみると文句なしに面白い! 何とも稚拙な表現で申し訳ないが、マニュアルミッション車ということも相まって、シフトを操作しながら1速 2速、3速…と加速していく感覚は、まるでじゃじゃ馬の手綱を握っているかのよう。ちょっと高めの乾いたマフラー音も、自らが運転し加減速させているという征服感(?)に一役買っている。
フルバランス取りしたエンジンは400ps超ということで、心配された強化クラッチもドライブが苦痛になるほど重いものではないし、レスポンスが非常にいい点も◎。もちろん低回転域でも図太いトルクがドライブをサポートしてくれる。普通に扱えば普通に反応してくれ、大胆に扱えば街乗りからサーキットも OKなコルベットに変身する。大昔ではないが、過去国産スープラやシルビアなどのチューニングカーを連想させるイメージだ。ちなみにこのC4は、サーキット走行においてノーマルのC6を打ち破ったこともあるというから実力もお墨付きだ。
単純に「目的地まで早く辿り着く」というだけの物理的な速さを求めるならば、新車や中古車のC6を購入したほうが安心だし無難な選択だろう。だが、エンジンの鼓動やレスポンス、そして操る楽しさ、危うさなど、現代のクルマからはかけ離れてしまった、あの感覚を味わいたければ、C4はまだまだ楽しめる素材として十分に
機能することが分かったのだ。
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