TEST RIDE

[試乗記]

キャデラック発のラグジュアリーコンパクトSUV

2023 キャデラック XT4 スポーツ

GMサービスセンターのシニアメカニックが確認する程度の良さ

新車から1年落ちの中古車となったキャデラックXT4を取材した。

更新日:2025.06.17

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU宇都宮ショールーム TEL 028-632-6699 [ホームページ] [詳細情報]

程度の良い高年式車のセカンドオーナーを狙う

 現代の車両、具体的には2015年以降の新車なら、初期トラブル等を含む予想外の故障が起こらない限り、定期的な油脂類の交換や各部の検診を行っていれば5年くらいはビクともしないだろう。

 もちろん、機械であるから100%断言できるということにはならないが、毎日の足として、もしくは週末の長距離ドライブをする程度においては、3年3万キロくらいはいたって普通に走るはずだ(もちろん予期せぬマイナートラブルはあるかもしれないが)

 走り方にもよるが、最初の車検でもちろん油脂類を交換し、各部の点検、さらにタイヤやブレーキの残量チェックを行い、消耗していれば交換するだろう。バッテリーの交換もあるかもしれない。最近の酷暑の影響も加味し、冷却水の減りには注意が必要。

 だが、そうしたチェックをしっかり行った上で、タイヤもブレーキも「まだ大丈夫」ということになれば、次の車検の5年5万キロまでも、おそらく普通にたどり着ける。要するに、「新車から5年程度」というのが第一のキーワードになる。

▲2023年型XT4スポーツ。走行1.8万キロのD車中古車。

▲サイズ的にはジープレベゲードよりもひと周り大きい程度。ミッドサイズよりも確実に小さいから扱いやすい。

 一方で、とある評論家さんが、「車両購入においては高年式車の中古車購入が一番のお得」と語っていたことが忘れられない。新車を買えば、仮に3年で売ったとしても安くなった売却額で損をするかもしれない。

 だがそれでいて、クルマはまだまだ十分元気に走るわけだから、そのクルマを次に買ったセカンドオーナーこそが得をする」という話。だからそうした「程度の良い高年式車両のセカンドオーナーを狙おう」という理論。

 なるほど! 確かにその通りかもしれない。今回取材した2023年型キャデラックXT4を取材して、そう思わずにはいられなかった。

 この個体、モデルイヤーは2023年で、初年度登録が2024年。つまり1年半落ちの約1.8万キロ走行車である。もちろんディーラー車。そして車両本体価格(税込)が438万円。当時の同グレード新車価格が640万円だから、一年半落ちで約200万円減。

▲搭載されるエンジンは2リッター直4ターボエンジンで230ps、最大トルク350N・mを発生させる。

▲純正タイヤの消耗も少なく、ホイールの状態も良い。

▲ダッシュボードやドアトリムにはブラックに赤いステッチが施される、ラグジュアリーなインテリア。各部にカーボンパネルも貼られる。

 それでいて2027年まで新車ディーラー保証が継承されるのだから、お買い得さと安心感は半端ではない。仮に5万キロまでとするならあと3.2万キロも走れるし!

 とはいえ、クルマとして魅力がなければお話にならないが、そんなことはないのがXT4である。個人的にはコンパクトなアメ車、または外車が欲しいと思っている多くの方に響く存在と思っている。

 まず、登場して日が浅いこと。日本デビューは2021年である。そしてキャデラックにはXT5、XT6が存在するが、その中で一番洗練されている。ただし、買えるなら個人的にはXT6がベストだと思うが、サイズ的、または金銭的な負担が大きくなるから、それらが受け入れられない場合はXT4が最適である。

 そして、何より素晴らしいのが都会的な雰囲気が感じられること。かつてのキャデラックのイメージはアメリカンドリームの象徴的存在だったが、このXT4は時代のトレンドを取り入れたクールな存在感を発している。いわゆるプレミアムSUVだ。

▲組み合わされるミッションは自社製の9速AT。

▲ダッシュやコンソールに使用される素材感は非常に高く、エスカレードに通じるキャデラックワールドがXT4でも味わえる。

▲アナログとデジタルを融合するメーター類。視認性は非常に良い。

 走りも洗練されている。搭載されるエンジンは2リッター直4ターボエンジンで230ps、最大トルク350N・mを発生させる。それと組み合わされる9速ATとの効果で低速から力強く、想像以上に小気味良い走りが可能になる。

 ボディデザインはシャープな印象をもたらし、走りの質は非常に高い。今や欧州コンパクトに引けを取らない走りを披露する。「でも右ハンドルがないじゃん」というかもしれない。

 だが、そこがアメ車らしいとも思っている。アメ車的にはサイズがコンパクトだから苦にならない左ハンドルである。くわえて質感の非常に高いラグジュアリーなインテリアとオシャレなベージュカラーのシートがワクワク感を盛り上げる。

 個人的には、是非とも若いカップルに乗ってもらいたい。価格帯的にもトヨタハリアーやレクサスNXよりも買いやすい。くわえてディーラー保証があるという安心感。

 ちなみにBUBU宇都宮は、GMサービスセンターであり、シニアメカニック(GMのメカニック指標)が複数存在するから、整備等に関する心配は全くない。

▲オフホワイトっぽいレザーシートの雰囲気は絶品。使用感もさほどない。

▲セカンドシートにおいては使用感すらない。

▲工場内にて各部のチェックを行ってもらった。

 ということで、XT4をピットにてもろもろチェックしたが・・・。正直、見るまでもなかった。1年落ちのディーラー車ベースの中古車。もちろん修復歴なしの個体には、見るべき&学ぶべきところが全くなかった(笑)

 いたって健康な普通の中古車。エンジンルーム内に漏れやにじみの痕跡はなく、ベルト類のキズや破損及び緩みもなく、タイヤの消耗も少なく、下回りにおける気になる点も皆無。

 ヒットした跡やキズはなく、サビもなく、漏れもない。もちろん修復歴もない。正直これ以上のものがあるのか、といったレベルであった。

 「仕入れ担当のこだわりですね」と営業マンは語っていたが、確かにBUBU宇都宮で見る中古車は、取材した限りにおいては常に一定のレベルが保たれている。相当選別して入れているのだろうと想像させるのである。

 繰り返すが、今回のXT4は若いカップルにオススメしたい。もしくは年金生活しているお年を召した方にも良いかもしれない。比較的安価で最新キャデラックのラグジュアリーな世界観が楽しめるからである。

▲下回りのチェック。ヒットした跡やキズはなく、サビもなく、漏れもない。

▲エンジンルーム内にも漏れやにじみの痕跡はなく、ベルト類のキズや破損及び緩みもない。

▲この個体なら比較的安価で最新キャデラックのラグジュアリーな世界観が味わえる。

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