まずは簡単な概略として、初代エスカレードが登場したのが1999年。2代目の登場が2001年、そして2007年のフルモデルチェンジでデビューしたのが3代目で4代目は2015年、5代目が2021年のデビューとなっている。
ということで今回は4代目の2016年型キャデラックエスカレードである。
4代目の変遷としては2015年型から2020年までの6年間存在していたモデル。だからすでに中古車でしか入手できない。入手しても、当時の新車価格が1000万円以上もした(1100~1300万円)超高級車であったということを忘れてはならない。
すなわち高年式の中古車はまだまだ1000万円に近い価格帯の車両が多く、4代目デビュー時の2015年車であっても500万円後半から600万円後半程度の車両が多く存在する。そしてそれなりの(車格なりの)メンテナンスが必要になる!
ということで2016年型エスカレードのプラチナムである。
取材車両はブルートが自社で輸入したモデルで、国内ワンオーナーの走行約8万2000キロという個体。くわえてフルノーマル車である。
どんな車両でもそうだが、中古車購入に関してはカスタマイズを受けた部分がないのが個人的には好ましいと思っている。購入時に個体の素の状態がわかりやすく、また購入後に自分色に染めることが可能であるから。
で、この個体はエンジンの調子が非常に良く、またインテリアも非常にクリーンな状態(人工的な作業が施された形跡は皆無)が維持されており、コンディションの良さが伝わってくる。
また約8万2000キロを走行しているから、当然それなりのメンテナンス作業がこれまでに行われており、同時に今後この車両を入手する方がいれば、当然その時にブルートによる「仕上げ」が入るから、それを鑑みても十分なコンディションではないかという印象である。
搭載されるエンジンは6.2リッターV8OHVエンジンで426hp、最大トルク63.5kg-mを発生させる。組み合わされるミッションは8速ATである。
一方、インテリアも、ハンドクラフトされたというだけあって、質感ともども高級車としての満足感は非常に高い。デザイン的な意匠がATSやCTS的な方向性に進んだのもこの4代目からであり、質感に関して言えば、圧巻と言っても過言ではない。
ちなみに余談だが、2021年デビューの5代目ではATがフロアシフトになっているが、4代目まではコラムシフトである。
どちらがいい悪いということではないが、旧時代のアメリカントラックの雰囲気を思い出させる4代目までの雰囲気が好きという方が圧倒的に多いのが現実である。
ありきたりの言葉過ぎるかもしれないが、エスカレード、特に4代目のコンディション良好車は数が激減している。現状4代目ですらこの状態であるから、3代目以前は言わずもがなだが、すでに4代目でも同じ状況になりつつある。
なので、4代目エスカレードを入手希望であれば、それこそ早い方がいい。そして買うなら専門ショップがいい。すでに4代目初期で10年近い年月を経ていることと、それに対応したメンテナンスや修理情報等の専門性が必要だからである。
次項に続く。
283,800円
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