TEST RIDE

[試乗記]

オーバーランドだから装備品に不満なし

2020 ジープ グラディエーター

従来のアメリカンピックアップにはない強い個性

ジープラングラーをベースにしたピックアップトラックを取材した。

更新日:2025.04.23

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ブルート TEL 0489529260 [ホームページ] [詳細情報]

絶対的なオーラと魅力の持ち主

 現行ジープラングラーが登場したのが2019年。その翌年に派生モデルとしてデビューしたグラディエーター。当時の販売グレードは「スポーツ」、「スポーツS」、「オーバーランド」、「ルビコン」の4種類(右に行くにつれハイグレード)。

 デビュー当時はまだ日本に正規輸入されておらず、初期モデルは並行車が多い。ちなみに日本への正規輸入が始まったのが2022年(アナウンスは2021年)。当時の価格は770万円だった。さらなる余談だが、今現在のディーラー車の新車価格は960万円である。

 ということで改めてグラディエーターとは。グラディエーターの基本ボディは、JL型のラングラーをベースにしている。そしてフロント部分からフロントドアに至るまではラングラーと一緒。

▲2020年型グラディエーター。グレードはオーバーランド。走行約7.3万キロの個体。新車並行車。

▲ボディカラーはグレーのソリッド。フロントバンパー以外はフルノーマル。

 それ以降のボディ後部を31インチ延長し、ホイールベースも19.4インチ延長して製作されているから、ぱっと見はラングラーに見えるが、実物の印象はまったく違う。

 とはいえ、アメリカ的SUTとも違うのがグラディエーターの特徴である。

 通常、SUTはSUVのリア荷室部分がピックアップの荷台になっているが、グラディエーターはあえてホイールベースを延長してバランスを保ったデザインとしているから、ちゃんとピックアップになっている。

 だが、ダッジラムピックアップのようないわゆるアメリカンピックアップとも違う雰囲気を発しているのが真骨頂。独自性が高い非常に魅力的なジープになっている。

 というのも、リアの荷台にはオフロードバイク2台、あるいはカヌー2艇を積めるだけの積載スペースがあり、また最大で約3470キロまでの車両を牽引する能力がある。

▲搭載エンジンは3.6リッターV6ガソリンエンジンで、285hp、最大トルク260lb-ftを発生させる。

▲フロントバンパーにはGO RHINO(ゴーライノ)のバンパーを装着している。

▲235/70-18インチの純正ホイール。

 にもかかわらず、最低地上高やアプローチアングル、デパーチャーアングル等が確保されており、水深も30インチ程度なら侵入可能という=ジープならではの走破性が維持されているのだ。

 くわえて、4ドアラングラーとしての居住性がほぼほぼ失われていないのが最大の魅力である。

 このボディに搭載されるエンジンは、当時のJLと同様の3.6リッターV6ガソリンエンジンで、285hp、最大トルク260lb-ftを発生させる。それを8速AT&6速MTで駆動させる。乗員定員は5名である。

 さて、取材車であるが、2020年型オーバーランド8速AT車。新車並行車で走行約7.3万キロ。フロントバンパーにGO RHINO(ゴーライノ)、リア荷台にトノカバーを装備しているが、それ以外はフルノーマル。

 グラディエーターの中古車を今、検索すれば700万円から1000万円越えの個体が見られ、平均値を取れば800万円超といったところ。そんな中でこの個体は支払総額561.4万円(税込)

▲サイドステップはありがたい装備。

▲グラブハンドル装備も乗降性に寄与する。

▲トノカバー装着により雨天時も安心。

 この個体のグレードは「オーバーランド」であり、正規ディーラー車が存在しない時の新車並行車であり、フロントバンパー以外はフルノーマル状態。唯一懸念があるとすれば7万キロオーバーの走行距離となるのだろう。

 が、5年落ちの中古車である。年15000キロ走行以内であれば普通に許容範囲と言えるだろう。くわえて新車並行車であるから、日本にて最低でも2回車検を受けるわけだから、その段階で整備の手が入っている。

 実際、個体を確認したが、ボディカラーが魅力的である。いわゆるソリッドグレーであるが、まるで軍用車のような雰囲気を発している。そして個体の状態も想像以上のものである。確かにインテリア各部に使用感が見られるが、あくまで使用感でありヤレではない。

▲インテリアの基本はラングラーと同一。ただし、こちら並行モデルのため左ハンドル。

▲搭載されるエンジンに組み合わされるミッションは8速AT。

▲メーター類は、液晶とアナログメーターを融合させた独自なもの。視認性も良く、質感も良いから、ドライバーの満足感も非常に高い。

 エンジンも当然、普通に一発始動だし、走り出しても嫌な低級音が発することもないから、グラディエーターの購入を検討しているなら、距離に惑わされず一度実物を確認した方がいいだろう。

 また販売しているのが、ジープ系やダッジ系の中古車(ディーラー車&並行輸入車)を多数扱っているブルートであるというのもポイントである。この個体を撮影している時点でも、ジープグランドチェロキーやラングラー、ダッジラムトラック等が在庫していたが、常にそういったステランティス系の車両整備に自社で触れているというのが心強い。

 グラディエーターの、ジープならではの桁外れの走破性と大きな荷台が生み出す機能性、そして従来のアメリカンピックアップトラックにはない強い個性は、絶対的な魅力となっている。心惹かれるファンも多いのではないだろうか。

 それにしても、左ハンドルのラングラーってほんと楽しい。てか、これこそが本来の自然な感じなのだろう。

▲レザーシートに若干の使用感あり。だが、中古車レベルとしては気になるレベルではない。

▲リアの居住性は、荷台を作ることでスペースが犠牲になっていることは皆無。だから4ドアラングラーとして使え、プラスαで荷台が付いたわけだから、ファンカーとしての価値は非常に高い。

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