TEST RIDE

[試乗記]

ジープラグジュアリーの系譜を継ぐ3列シートSUV

2022 ジープ グランドチェロキーL

2022年デビュー後3年で生産終了する貴重な右ハンドルモデル

今年で生産終了するグランドチェロキーの日本仕様。おそらくガソリンエンジン搭載の最後のグランドチェロキーだと思われる。そんなグラチェロの中古車を取材した。

更新日:2025.04.18

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ブルート TEL 0489529260 [ホームページ] [詳細情報]

ジープラグジュアリーの品格が宿る

 現行型ジープラングラーは旧時代から続くジープオフローダーを象徴するデザインだが、現行型グランドチェロキーのデザインには旧時代から続くジープラグジュアリーの品格みたいなものが宿っているように感じる。

 実際、街中で見ても小綺麗というか裕福というか、品の良さを感じるし、ラングラーとはまた違うジープの洗練が見て取れる。

 そんな現行型ジープグランドチェロキーの日本仕様は2022年2月19日に発売が開始。そしてそれから3年、グランドチェロキーの右ハンドルモデルの生産終了に伴い、日本国内モデルが終了となる。

 すなわち、ガソリンエンジン搭載グランドチェロキーとのお別れである。

▲旧時代のワゴニアのイメージを現代的なデザインに仕上げたグランドチェロキー。その3列シートを持ったグランドチェロキーLの中古車。

▲2022年型、走行約1.4万キロ個体。アメリカンSUVを多数在庫するブルートにはステランティス系の中古車も数多く展示されている。

 そんなグランドチェロキーLとは、3列シートを備えたモデル。グレードは「リミテッド」と「サミットリザーブ」。サイズは全長:5200ミリ、全幅:1980ミリ、全高:1815ミリだから、トヨタランクル300ZX比で若干前後のサイズ感が長い(全長で250ミリ長く横幅&高さは同じくらい)

 とはいえ、例えばフルサイズのエスカレードほどの大きさはないし、くわえて右ハンドルということもあるから、扱えないことは全くない。

 実際、旧モデルよりも全長で300ミリ超大きくなっているが、それは主にボディ後半部分のサイズアップであり、3列目シートが搭載されたことによるサイズアップである。

▲搭載されるエンジンは3.6リッターV6で286ps、最大トルク344Nmを発揮させ、8速ATと組み合わされる。

▲インテリアは全体的に上質かつスタイリッシュでジープのトップモデルに相応しい質感を有している。

▲ダイヤル式ロータリーシフトが配置されATシフトの操作性向上がもたらされている。

 今回ブルートで取材した個体は2022年型のグランドチェロキーL「リミテッド」ディーラー車。走行約1.4万キロの個体である。価格は618万円(総支払額629.4万円)。

 グランドチェロキーLが発売された正規導入されたグレードは、「リミテッド」と「サミットリザーブ」の二種類で、この両者の違いは主に装備面である。まずはリミテッドが7名、サミットリザーブは6名乗車で、リミテッドが2列目ベンチ、サミットリザーブが2列目キャプテンシート。

 またサミットリザーブには足回りにエアサスが付いたり、インテリアが豪華であったり、そういった付随装備の充実の違いが主なものであった。

 ちなみに搭載されるエンジンは3.6リッターV6で286ps、最大トルク344Nmを発揮させ、8速ATと組み合わされるが、両グレードで搭載されるパワートレインに違いはない。よって売れ筋は断然「リミテッド」になる。

▲10.1インチの大型タッチディスプレイが配置されている。

▲センターコンソールのスイッチ類もまとまっており、質感は非常に高い。

▲質感&雰囲気は洗練されたラグジュアリーモデル。ドライバーの満足感は非常に高い。

 現行型グランドチェロキーLを象徴するもう一つの特徴がインテリアである。全体的に上質かつスタイリッシュ。メーター類のデザインも洗練され、ジープのトップモデルに相応しい質感であるとともにこれまで感じたことのない上質感が備わっているから、ユーザーの満足感はかなり高いと思う。

 くわえてセンターコンソールには10.1インチの大型タッチディスプレイが配置され、ナビゲーションは当時最新のアイシン製。

 またApple CarPlay、Android Autoにも対応しているし、その下部にはジープ初のダイヤル式ロータリーシフトが配置され、ATシフトの操作性向上がもたらされている等変化が多い。ちなみに、この操作、ギアが切り替わったことが指先に伝わるフィードバック機能が備わっているから分かりやすい。

▲シートのコンディションは上々。質感もかなり高い。

▲2列目は6対4の分割ベンチシートであり、前後スライド、リクライニングが可能であるから、非常に楽な姿勢がとれる。

▲3列目シートは2名乗車になるが、大人がしっかり座れるサイズと余裕がある。

 グランドチェロキーLの肝とも言える室内空間であるが、サイズ感に伴う広さとともに考え抜かれた空間設計がなされており、2列目、3列目ともにかなり充実している。

 2列目は6対4の分割ベンチシートであり、前後スライド、リクライニングが可能であるから絶妙なポジションが取れるし、3列目は想像以上に広いから使える。

 しかも2列目、3列目と下がるごとに乗車位置が高くなるから視界も悪くなく、「大人が座っても普通にいける」と本気で思えるほどだった。

 そういう意味では、全長5020ミリのフォードエクスプローラー(2011-2019)にも3列目シートが装備されていたが、それよりも断然使える3列目シートである。

▲3列目シートを使用したままでも荷室は十分にある。

▲3列目シートを倒せばご覧の通りのスペースが現れる。

▲取材個体のほか、ホワイトカラーの2022年型「リミテッド」、走行約3.4万キロで588万円(総支払額589.5万円)の個体も展示されていた。

 それにしても近くで見るグランドチェロキーLは、めちゃくちゃカッコイイ。ボクシーなデザインは旧時代のワゴニアからインスピレーションを受けているとのことだが、そういった旧車のイメージとボックス型デザインがうまく融合され、押しの強さと品格が混ざり合った固有の顔つきが素敵である。

 そんなグランドチェロキーLの中古個体であるが、3年落ちの1.4万キロ走行車ということで、走行距離の少なさがポイントである。実際、瑕疵は全くなく、非常にクリーンな状態であったのが印象的である。

 余談だが、このブラックの個体のほか、ホワイトカラーの2022年型「リミテッド」、走行約3.4万キロで588万円(総支払額589.5万円)の個体も展示されていたが、そちらも同じくディーラー車ベースの中古車で程度も良好だった。

 さらに余談だが、グランドチェロキー最終モデルのディーラー車の「リミテッド」新車価格は810万円であるから、取材車の3年落ちの1.4万キロ走行車の618万円の優位性は非常に高いだろう。

 加えてブルートは、GM、フォード、クライスラー系のSUVを多数在庫している販売店であるから、フルサイズのキャデラックエスカレードやナビゲーター、キャデラックXT6、フォードエクスプローラー、ジープラングラー等と見比べることが可能であり、アメ車好きにはたまらない空間である。

 しかも販売車は自社整備で納車しているから、グランドチェロキーLと言えども心配はないのである。

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