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キャブレター最終の5.7リッターV8エンジン搭載

1981 シボレーコルベット C3

走って直してを繰り返し自分なりに仕上げていく

コルベットといえばC3と言われるほど、魅力的なデザインとエンジンパワーが備わっていた。だが、それも初期モデルのみで、70年を境に苦境に陥る。そんなC3ではあるが、今見るとどの年代、特に後期型においても非常に魅力的に見える。やはりC3のデザインはコルベット史上最強レベルである。その81年型を取材した。

更新日:2026.02.06

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/GDファクトリー千葉店 TEL 043-298-6543 [ホームページ] [詳細情報]

ディープなC3ワールドへの入門編

 C3コルベットは、68年にデビューし82年まで生産されたコルベットで、歴代モデルの中で(今のところ)もっとも長い15年という生産期間を誇る。だが、70年代を境に大気浄化法改正(マスキー法)によって排ガス規制が一気に強化され、エンジンのディチューンやデザインの変化によって、徐々に牙を抜かれていった・・・。

 C3コルベットは、よって年式を追うごとに魅力が減っていくと思われがちだが、実際には年々販売台数を伸ばしていっており、マニア的な目線で見れば魅力減が叫ばれたなか、アメリカの「星」として存在価値を高めていった。

 C3コルベットは80年に最後のモデルチェンジを行ない、前後バンパーの形状を刷新するとともにオイルショックの苦悩を消し去る新たなるデザインを手に入れる。そして82年を最後にC4コルベットへと移行する。

▲81年型コルベット。5.7リッターV8エンジン搭載。

▲大きく見えるかもしれないが、全長4707ミリ、全幅1753ミリしかない。前後オーバーハングが長いが、それらすべてを含め美しい。

 で、取材車はその末期直前にあたる81年型。特徴は5.7リッターV8エンジン搭載であること。80年にデザイン変更が行われ一年間のみ5.0リッターV8エンジンが存在したが、翌81年には5.7リッターV8のみに戻っており、さらに翌年の最終82年にはキャブレターが廃止されインジェクションとなるから、80~81年の5.7リッターV8は後期型における人気モデルである。

 てか、「C3だったらアイアンだろ」という方ももちろんいらっしゃるだろう。だが、個人的には81年型でも十分にカッコイイと思うし、もっと言えばカッコだけならC3こそがコルベット史上最強だとも思っているから、後期型でも十分魅力的だと考える。

▲搭載されるエンジンはいわゆる350V8。キャブレターやマニフォールドは新品に交換されている。

▲リトラクタブルヘッドライトも完調で、自由自在に上げ下げすることが可能だった。

▲リトラクタブルは本来エンジンのバキュームにて上げ下げしているが、この個体は電気式に変更されている。

▲GDファクトリー千葉オリジナルのワンオフマフラーが装備されている。野太いV8サウンドが魅力的。

 ということで取材車。81年型の中古車で、GDファクトリー千葉店が昨年入手し、少しずつ手を入れてきた個体。まだ完全体ではないが、走る分には全く問題ないレベルまでは仕上がった。

 GDファクトリーが手を入れた箇所は、各種点検後にキャブレターとマニフォールドを新品に交換し、ボディカラーをリペイント、同時にGDファクトリーオリジナルのワンオフマフラーを装着している。

 「普通に走ることが可能なところまでは来ましたが、少し走ってみて、再度チェックしながら粗が出れば潰していく感じですかね」

 撮影のために敷地内を小一時間動かしていたが、エンジンは一発始動で、その後も安定しており、野太いV8サウンドにも好感。

 また、運転席からの眺めも最高。大きく膨らんだフェンダーにロングノーズ&ショートデッキのフォルムだが、運転席から四隅の感覚がわかりやすく、非常に動かしやすい。見た目からは大きなサイズ感を予想するかもしれないが否。

▲インテリアはブラックとベージュカラーの組み合わせ。ヤレ感はあるが、手を入れれば再興することが可能なレベル。

▲5.7リッターV8エンジンと3速ATの組み合わせ。

▲センターコンソールのメーター類のデザインが秀逸。

 着座位置とステアリングやセンターコンソールの位置具合が絶妙な関係になっており、運転席から見えるフェンダーの峰が安心感を与えてくれる。それによって、ボディの大きさがかなり小さく感じる。

 同時にサイドミラーは小さ過ぎて自車のリアフェンダーしか見えず、まったく役に立たないこと、またアテにできるのはバックミラーだけということも分かる(笑)

 ミッションは3速ATで、まったくぐずることなく動き出す。そのまま撮影のために何度か始動と停止を繰り返したが、不安定な気配はまったくなく、81年型ということを忘れてしまうほど気楽な撮影となった。

 81年型ということだからすでに45年前の個体である。これを、ある程度完成した状態で欲しいと言うなら、それこそ1000万円程度の費用が必要になるだろうと言われている。

▲メータ類は全て稼働しているし、デザイン的な魅力も高い。

▲ブラックレザーのシート状態はかなりのもの。サポート性も高い。

 だが、今回の個体はその半分以下の価格帯。なので、今後も手を入れる箇所や機会が訪れるということを理解する必要がある=上記した通り「乗りながら手を入れながら状態を上げていく。そしてそれ自体を楽しみながら自分なりに仕上げていく」という感じ。

 その際、GDファクトリー千葉店はベースが修理工場であるということが最大の強みであり、パーツや整備、またはカスタムに心配がないというのが嬉しい。

 ちなみに、取材当日には工場内に78年型トランザムがあったが(前回は60年代マスタングが2台あり)、普段から積極的に旧車に触れているのも工場の実力を示している。

 そんなGDファクトリー千葉店が販売しているC3コルベットは、ディープなC3コルベットワールドへの入門編としてもかなり有効である。

▲販売しているGDファクトリー千葉店には多くの旧車が出入りしており、整備ノウハウも豊富。その部分の評価も非常に高い。

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